シニアー個人旅行のかわら版

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昆明3日目で旅行を中断、急遽、帰国することになりました

2010-06-09 05:03:42 | Weblog
 
昆明の2日目

 ベッドに入ったのが0時過ぎ、雲南映象のミュージカルの興奮が覚めやらず、なかなか寝付けません。しかも、今日は5時起床、大理行7時20分発の便に乗るために6時にホテル出発です。今後の旅に思いをはせている内に、咳が出始めました。石林の2時間のハイキングで汗をかいたのがよくなかったのかもしれません。持病の喘息持ちである私は、咳から喘息発作につながることがよくあるのです。
 主治医からの処方された特効薬プレドニン30ミリ服用しました。

 大理に3連泊、麗江にも3連泊、その後、広州市内に連泊・・・ゆとりのある旅行計画ですが、大理は海抜2,000M、麗江は2,400Mです。しかも昆明に比べると小さな都市、どちらの空港も市内から1時間ほど離れ、昆明と広州への便も合わせても一日数本です。幸い、咳だけで喘息の発作は薬の効果で起きてはいませんが、不安があります。
 決断を迫られました。

午前3時、相変わらず咳が止まりません。目を覚ました家内が、熱がありそうだと言うので、受付に電話、私の英語と家内の中国語でようやく体温計を借りることができました・・・38度です・・・旅行の中断を決意しました。

 この時点から、成田で借り出したドコモ携帯が命の綱となりました。
 すぐに、24時間対応の日通ペリカントラベルネット社に電話、以降の旅行予定のキャンセルと帰国便の手配を依頼、午前9時の出社と同時に手配するので、折り返しの連絡を待つようにとの助言です。

 解熱剤を服用、ウトウトしている内に午前6時になりました。大理空港での午前8時の出迎えを依頼してあったガイドの劉さんの携帯にキャンセルする旨を伝えました。

 午前7時になり、熱が下がったようです。咳も治まってきました。食欲はありませんでしたが、無理に朝食はとりました。連絡のある9時まで時間がありましたので、ホテルのコンピューターで、昆明―広州間は1日12便、午後だけで8便あることを確認しました。広州で一泊すれば、次の日には帰国できます。

午前9時過ぎに日通ペリカントラベルネットから連絡が入り、「航空券が取れ次第、電子チケットで発行するので、空港カウンターではパスポートの提示だけでよい・・・広州から成田までは、ANAよりも中国南方航空のほうが2,000元(1名)安い・・・3日前に泊まったプルマン広州白雲エアーポートが取れないので、広州空港近辺のホテルを探す」との連絡があり、昆明空港で再度の連絡を待つことにしました。

 土曜日であったからでしょうか、渋滞に巻きもまれることもなく、20分足らずで昆明空港に到着、出発ロビーは活気にあふれています。コーヒーショップに入り、テーブルの上にドコモ携帯を置き、連絡を待ちました。2度ほど日通ペリカントラベルネットからのメール着信がありましたが、メールを開くことができません。

 帰国して分かったことですが、海外仕様携帯は不要なメールを受信してバスケット通信料が高額になるのを避けるため、メール選択受信設定をONにしてあり、メールを自動的に受信することが出来ない設定になっていたのです。

日通ペリカントラベルネットとは音声でのやり取りとなってしまいました。困ったのはホテルの名称、住所の筆記です。ホテルに行くには、タクシー運転手にメモを見せる必要があります。ホテルは「広州広厦大酒店・・新白雲国際机場空港三四路横一路交界処」、漢字の書き取り試験を受けているようでギブアップ、家内に代わりました。

 中国南方航空広州行14:05発で昆明出発、16時に広州空港に到着しました。
 帰国してから写真を整理しましたら、この間一枚の写真も取っていないことに気がつきました。海外旅行30年で初めて体験する旅行中断・・・緊張と不安でいっぱいだったことがよくわかります。冒頭の写真は、広州空港のホテル周辺の風景です。

  ここで、今回の旅で記憶に残る体験をすることになります。
  空港のタクシー乗り場には客が20人くらい、タクシーが30台くらい、列をなしています。順番が来たので、トランクにスーツケースを二つ入れ、車内に乗り込み、運転手に「広州広厦大酒店」のメモを見せました。その瞬間、運転手は「ジン(近い)!」と舌打ちをするのを家内は耳にしています。
 
 車は走り出しましたが、運転しながら、盛んに何かわめいています。その上、20キロのノロノロ運転、思わず「Go back to the airport!」と怒鳴りましたが、もちろん通じません。しばらくすると、ようやく空港に戻ってきました。停まるのかと思いきや、到着ターミナルのタクシー乗り場をそのまま通過、また空港の外で再びノロノロ運転、それから空港の3階出発ターミナルに戻り、また、空港の外に・・・30分位走ったでしょうか、「広州広厦大酒店」の看板が見えるようになり、私たちが車内から看板を指し示すと観念したのか、ようやくホテルの玄関口で止まりました。メーターは18元です。


 
  荷物を取り出す最中も、運転手はわめいています。ホテルの受付係が車に近づいきたので、渡した20元を手に、しぶしぶ去っていきました。家内によると、「2倍以上貰わないと、割が合わない」と言っていたようだとのことでした。

  翌日、ホテルの送迎バスを待つ間、日本のビジネスマンの方と一緒になり、昨日の体験を話しましたら、あの運転手の反応が理解できました。
  広州空港周辺はもともとまったくの原野、あるのはホテルと空港関係の建物だけ・・・しかもすべてワンメーター(8元)以内の近さです。そこで、空港でタクシーに乗車する際、広州市内に行く場合を除いては、ホテル名を運転手に告げ値段を予め交渉し、タクシーに乗り込むのがトラブルを避けることになると教えてくれました。因みに、その方は30元だったそうです。
 
  スーツケースを二つ持ち乗り込んできた客を、空港から1時間の広州市内に行く上客と思い込んでいたところ、メーター最低料金内のホテルを指示され、途中で降ろすわけにもいかず、頭に血が上った運転手があの行動に出たのでしょう。

  宿泊した広州広厦大酒店は、ホテルというより学校といった造りで、ホテルらしい装飾はまったくなく、ただ泊まるだけ・・・ただし、ダブルベッド・シャワー・朝食付で400元、この内、押金120元が次の日に戻されましたから、実質280元(4,000円)という格安料金でした。ホテルの無料送迎バスで空港まで5分でした。

 成田までの中国南方航空の飛行機は、快適そのものでした。前席との空間も十分で、隣の方が立ち上がらなくとも移動ができ、窓側の席は2席配列・・・ビジネスクラスかと思える余裕がありました。往路のANAと比べて、料金が安いうえに、快適なフライト・・・マイレージが付かないとしても、こちらを選んで正解でした。

  旅行中断以降の費用(2名)ですが、帰国のための昆明→広州(2,700元)、広州→成田(8,020元)の航空運賃・クレジット手数料3%と広州の宿泊費用(280元)など合計で約153,000円、旅行中断によるキャンセル料を差し引いた返金が約158,000円とほぼ同額・・・自分で購入した成田―広州の往復割引航空券154,000円の復路分が無駄になりましたが、無事に帰国できたことでよしとしなければならないでしょう。

昆明で出会った人々





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