湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

TRUTHるる。

2014-07-30 | 畑中さんのこと。
二度目のTRUTH。

7/29(火)19:00
15列目くらいの下手。結構よい位置でした。

写真は階段シアターの畑中さんのもの。
下にあるコメントがまた良くて楽しいんだけど
写真ぼけてたので次回に撮り直ししてこよう。



英之助がいいんだよね。
振り返る弦次郎の視線の先に立つ姿は相手を責めるような目に見えなくもないけど
それは弦次郎が詫びたいと願う裏返しみたいなもので。

斬られて倒れた英之助が、鏡吾と仲間たちに身体を運ばれていった時に
なんとなく魂が残って、しばらくそこにあったような気がして
そこから、彼は許嫁の初音でもなく、敵の鏡吾のところでもなく
自分を斬った友のもとへ気持ちを飛ばしたのじゃないかな。
死なないで欲しくて、生きていて欲しくてそこへ。
帆平センセイが誰を斬ってきたかを問い、
弦次郎が「英之助です」と答えた時に呼ばれたようにそこに来て
ずっと、弦次郎が死を選ばないようにそこにいて
来たるべき敵に備えて闘う術を思い出させるように
見つめて、思い出を囁いていたのじゃないのかなと思うとね。
最後の最後の笑顔が本当にもう、これでようやく彼も去れるのかなと
思ったりなんだりで、むにゃむにゃ。

初演再演は仲のよい英之助と弦次郎に嫉妬してる鏡吾っぽい気持ちも
あるかなぁと思ってたけど、今回は二人の仲なんか眼中にない感じの鏡吾もよいなぁ
彼はどんな気持ちで斬り役を自分にと言い出したのか。
ああいえば弦次郎がむきになって必ずやると思ったのか
ほんの少しの罪悪感は持ち合わせていたのだろうか。
もしかしたら、自分が斬った方が確実に二人をしとめられると思う気持ちだろうか。
英之助の死を確かめる時の上川さんの冷酷な感じが好きだったけど
大内さんの胸を掴む荒さもよいなー。ひどくかわいそうに思える人だわこの人。

この辺今日から始る鏡吾の過去の「涙を数える」で
なんか明らかになってるのかもしれないけど
しばらくおあずけだわ、涙、早く見たい。

あと小多田さんの三郎太がよいですねー。
血気盛んな若者。頭はいいんだけど、若いから上に立てず
意見を取り入れて貰えず、絶えず苛ついてる感じ。
手柄を立てたくてなんかぎらぎらしてるわ。
畑中さんの時にはなかった雰囲気? 今度再演見直してみよ。

岡内さんのふじさんが何気にもてもてですわね。
最初のどっちを選ぶ? のシーンでダンナに飛びつこうとして
鏡吾に腰を掴まれて、引っ張られながらも
降り切ってダンナのとこにいくのが無性に好きだわ。
幸せそうだわねこの、夫婦。普段はでれでれしてるのに
びしっとしてるかじもんが素敵だわ。

で。まぁ。あとはコネタ。

最初の方の道場に鏡吾達が来た時の殺陣で
菱形の段を登り中央へ駆けていく畑中さんの足の軽やかさに心奪われた。

大内さんの「ちゃぶだい、どーん。ああ、もったいない」
エアちゃぶ台うっちゃり。

稽古場にやってきた弦次郎との挨拶を終えて、
貴ちゃんの美緒が「着替えてきます」と言った時の
応える弦次郎さまの「はい」の響きがいい。
ここの声と強さがいいんだよな。
憧れの人、妹の距離感の声だな。
あと、手紙を落とすの、貴ちゃんだろうか。
ちょい気になる動きしてた。

弦次郎が戻ってきて、みんなで小突いたり蹴ったりのところの
「ほんと痛い」がかわいい。

英之助とのケンカのシーンの「おしまい」がかわいい。
これって、幼い頃からケンカの度にこうしておしまいしてきたんだろうか。
どちらかの母かもしくは両方か、仲直りの仕方みたいな感じで
そんな風に思って見てしまう。

その英之助を斬る前の、素振りのシーンが
これから、私はこの悲劇の目撃者になるのだなという
緊張を孕んだシーンでどきどきした。
英之助が弦次郎を呼ぶ声を聞き取ることは出来なかったけれども
英之助は弦次郎の声を聞いていたのがすくいかなと思ったり。

結構15列目くらいの方が、ただ見ているだけなんだけれども
そこに生きてる人、という風に見えて不思議に近く感じた。
その時代を生きている人々の生活に触れたような感じ。
殺陣も全体が見渡せてよいのですね。
よくもまぁ右に左に立てに上にと動き回れるものだわ。
初音さんを助けに向かう弦次郎さまがよいですー。

ただちっと欲を言えば、畑中さんもうちょっとーって思ってるとこはある。
あるんだが、秘密だ。

歌詞にある「君にはもう届かない」が聞こえる度切ないわね。
耳の聞こえない弦次郎でなく、鏡吾にとどかないのか。
最後の生きろは届いたのか。


カーテンコールは大内さん。大丈夫じゃなくなりかけて
畑中さんが「大丈夫ですか?」って声かけたせいで
余計大丈夫じゃない感じになっちゃったり
何やら筒井くんが上手からちょっと出ては引っ込み出ては引っ込みしてたと思ったら
「ゲストの紹介忘れてますよ」ってことだったみたいで
ゲストの紹介したり。大内さんの挨拶は見所満載です。

そして、三方礼のあと、Wカーテンコールは畑中さん。
短くぱしっと、お礼と挨拶でさよならー。

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TRUTHる

2014-07-28 | 畑中さんのこと。
初日行けなかったので二日目見てきた。
見られなかったらどうしようと変な心配してたので
無事見られてよかったよかったー。

7/28(日)14:00 @サンシャイン劇場
下手やや前より。

ロビーでお迎えしてくださる弦次郎さま。
開演前はわりと孤独に過ごされてるご様子。
終演後はちらほら囲まれておりました。




さて。夏なのでいろいろ変にだだ漏れな感想込みで。
ちょっとの混乱と新しい気持ち、だったかな。

初演は映像で、再演は結構何度も見に行ってて
なんというか最初のわらわらしてるシーンの上川さんがわりと強烈だったので
ここでこうしてた、こんなことしてたと言うのが記憶から湧いてしまって
ちと、懐かしい思いに浸ってしまったり。
ここで細見さんとあれしてて、あんなことしてて、と。
鉄砲のシーンは席番言ってたなとか。
一番混乱したのは
大内さんの言う「英之助を待たなくていいのか」という台詞。
英之助はあなたでしょう。と一瞬思ってしまって自分でびっくりした。
思ったのそのシーンだけ、なんですけど

でもラストまで見て、英之助と玄次郎の過去の仲良し過ぎるやりとりと
それから最後の三浦さんの英之助の台詞を聞いたらすこんと収まるところに収まって
ああ、このキャストで見られて良かったなぁと思った。

畑中さんの弦次郎さまはさわやかで強いお人でございましたな。
一番きゅんとしたのは、怪我をして包帯を巻いた姿で出てきたシーンで
みんなが話し合いで白熱していく中、
聞こえない自分に情報をもたらせてくれる人を求めて
隼助を見やる時の目がねぇ。殺人的にかわいいです。
しっかりしてる人が頼りない感じに陥っちゃってるのが
なんかねぇ。もう。
あと、ここで座る時の膝に置く手が色っぽくて好きです。

聞こえなくなって、焦りや苛立ちもあるだろうに
いろんな物を人を想いを諦めて、それでも。
それだけで生きていけると思える彼の心情を思うと
背筋が伸びる思いがします。

回想シーンに突入するところの
英之助の幻の姿を見る目から過去に戻り彼と対峙する顔になるところの表情の移ろいが好きです。
ここから始るあれこれはねぇ。掛け合いの台詞がもう。
うーん。そのまま薄い本出来るよね。←いいのか。
といういちゃつきぷりですが、それがよいです。
ここを見てからのラストシーンの二人のやりとりは真実だよなぁと思うので
ラストまで見てから、もう一回見たいなと思う。
英之助の笑顔がよいだけに弦次郎は苦しいかもしれんが
この二人でよかったなぁ。
見る前はこの二人のバランスがどんなもんかなと思っていたので。
結構三浦さんの笑顔に心かっさらわれてた気がする。

和尚については本当にすごい。
あれにたえてる畑中さんもすごい。
ほんと、すごいわ。

あ。あと貴ちゃんが入って良いバランスになる感じが好き。
初音さんより女子力が幼い感じがとてもすき。
弦次郎さまがお帰りになっての稽古に顔を出す時
二人の恋する女子がぱぁって華やかな顔つきになるところがまたよいなぁ。
杏の花のやりとりとかで舞い上がってた自分に気づいたり
彼の言葉に一瞬にしてしぼんだ気持ちと、すぐに立て直して
出来ることをしようとする心根がいとおしいわ。

セットが前のより闇が深く感じて好きかも。
好きなシーンがありすぎる。

カーテンコールは大内さん、三方礼、畑中さん。だった。
連日天気が不安定だったこともあって
前説で加藤さんが、挨拶で大内さんが雨情報などお伝えしてくれた。
前説では芝居終わりに大雨っぽかったんですが
終演後にはそれてたようです。が
外でたら雨降り後の湿気がすごかったです。

劇場内では吉良さんの歌う大音量の「TRUTH」にもうたれたな。
ほんっと、あの音量で聞くのよいでございますよ。

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動画で座談会。前半。

2014-07-26 | キャラメルボックス辺りのこと
キャラメルのハンドブックの目玉の座談会が動画になりましたー
というDVD。

前々から、読むたびに動きで見てみたいと思ってましたが
これ、逆に今までよく文字に起こしていたなぁ
と思います。すごいわ。

畑中さん的には前半3本司会してるので結構映ってると思う。
私的には前半は司会の時の机の下、後半は席移動した椅子の下に
置いてある缶コーヒーがツボりました。
ホントに好きなんだなぁと思っちゃいましたよ。
…ナミヤの時は多田さん椅子の下にありますが、
それは途中退出する岡田さん進行の為、順不同撮影だから
そこに後半畑中さんが座るという椅子の下なのね。

衣装はグレーパーカーとボーダーシャツ。安定。
で。前半の司会。貴ちゃんと仲良し奈良コンビ。
畑中さんの貴ちゃんへの寄り添い方というか、手元のぞき込みとか
話の上でのでしゃばり加減がポイント。
特に最初の時代劇の話題はたくさん話してるので楽しいです。
逆に先を急ぎ過ぎて人の話し聞いてなくて総叩きみたいなのも楽しい。

「隠し剣鬼の爪/盲目剣谺返し」
秘剣の時の説明が西川さんをアベジョーの堀様に見立てて実演してくれるのもいい。
手の震えとか。DVDにも映ってるかしら。
左東さんの人質事件も実演。何故にいちばん大きな筒井さんを人質に?
という謎は解明しないで深まる感じだったけど。
ここも実演ありだったのも嬉しい。
西川さんの前説もそんな風にして作られてたのねってのがわかって嬉しい。
筒井くんのTシャツ脱ぎの不思議な映像思い出したわ。
後は時代劇ならではの苦労話とか。
三浦さんと大内さんの支え合ってる話しとか。
ただ、大内さん温井さんが参加されてなかったので谺返しの方の話しが少なかったのが残念。

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
これは、畑中さんのハーモニカ話。大変そうでした。
打率2割だったとか…。えーと。
小学校の時にトランペットやってた話とか、吹き方の話とか。
結構畑中さん単独でいっぱいしゃべってて、尚且つ手の動きが色々見られて
面白いシーン。ハーモニカって思ってる以上に大変な楽器のようだ。
筒井くんが、本当にどうしようもない回があって~みたいなことを言ってる時に
顔をおおって聞いてる姿がかわいいです。
その後に続く妹の気苦労もなかなか。
本当にお兄ちゃん大好きだったね。
後は古時計の話とか。実際鳴った回観たような気がしないでもない。
ナミヤ雑貨店に入り込んだ3人の話は三人だけの世界という感じでしたが
ちょいちょい、畑中さんの横顔大アップとか、手が映り込むのがポイント。

「彼の背中の小さな翼」
岡田さんの土下座。それに尽きるかな。
畑中さんに教わったそうだが。
小多田さんと左東さんの下っ端加減もまた楽し。

そんな感じの前半。続きはまた後で。

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こっからの距離。

2014-07-01 | お芝居のこと
空晴。12回公演「こっからの、距離」
6/29(日)18:00@中野MOMO



オトモダチに誘われてれっつごーしたよ。
前から二列目の端っこでしたので、かなり人が被りましたが
楽しませていただきました。いっぱい笑ったわ。

おばあちゃんの部屋にやって来た人達の
おはあちゃん不在によるてんやわんやってとこかしら。
傘寿のお祝いにやってきた、娘婿とその息子。
財産分与の話合予定のもう一人の娘と、その婚約者を中心に
折り鶴を持ってすぐに隠れたあやしい女の子。
その女の子にちょっと雰囲気の似てる男性。
おばあちゃんの話し相手らしい隣町の老人ホームのハセベさん。
そしておばあちゃんによく似た、折り鶴を受けとる予定の人。

なんだか勘違いでぼーそーしまくる男性達がチャーミングでしたよ。
ある意味奇蹟を信じてるからこその純粋さ?
あかねと、27歳だけでおばあちゃんの別れた夫の子供とか、そこまで突っ走る発想も
似てるけどさっきと違う子の登場に、縮んだ?とか。本気で言ってますか?的発想も
そうそう、現実の男性はしないと思う。素敵だ。

そして名乗らないけど、不思議に似てる女性の登場。
ネットニュースで見かけた事故の記事。そこで思う。
この人はもしや「おばあちゃん?」と思う柔軟さもかわいいです。
違うとわかった時の総突っ込みみたいなわたわた感も仲良しでかわいい。

岡部さん演じるラスボス感満載の真千子ちゃんの登場から
交通整理のように話を解きほぐしてくところが楽しくて
ラストにいっしゅん恋にときめいて、すぐ消える。はかなさ。
勘違いさせたしのさんをゆらりと威圧するのもまた楽し。

あやしいハセベさんが部屋に入ろうとしていたところを
すぱーんと戸を開けて出て行く女の子の、このすれ違いのタイミングが小気味よくて見事。

タイトルが劇中出て来る本として、死を間近にした身辺整理的なこととして
さらっと説明されちゃうのがちょっと、気持ち惜しいかな。

そして。てぬぐい。しばらく買うの控えようと思ったのに柄がかわいくて
迷いに迷って結局二色とも買ってしまった。
あと。帰り道にさくらんぼを購入。
お値段お手頃価格なわりにとてもおいしくて甘かった。
これも友達に釣られて買ってみてよかったわ。

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