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テクニカル分析手法のチューニング(レーザーテックを例に)

2024-03-03 11:34:32 | テクニカル分析
出来高が多く、目先の値動きだけではなかなか相場の方向感が得られにくい、6920レーザーテックを手本に、これまでに作り上げてきたテクニカル分析手法のチューニングを、この週末に行っておりました。

2021年あたりからのレーザーテックの全取引の4本足データを元にして検証・改定しました。

例題として、2021年8月13日からの押し目の時期のデータを用いて検証しますと:

1.8月13日にIndex/Match関数値と開始点の値が合致。この関数値と開始点はずれることがありますので、念のため2つの数字が出現した時の終値を、いわゆるベースラインとします。この日は20410円でたまたま合致。

2.翌16日に、再度Index/Match関数値が更新される。(下落局面でよく見られる現象)終値は19990円に更新される。(新たなベースライン)

3.17日は安値は19990円を下回り、かつ、OSCも長短RSIもすべて下回っておりますので様子見。(ベースラインを高値が上回れなければ売り)

4.17日に改めてIndex/Match開始点が点灯。19540円。これが新たなベースラインとなります。

5.18日は安く始まり、安値も19270円まで落ちてベースラインを下回りましたが、RSI,OSCともに上昇。(3-5ポイントほど上の明確な上昇)かつ、筆者独自の指標である、長短RSIの過去3日分の分析から導かれるBUYサインが点灯。ここは買いとなります。19300円で始まり、19270円で安値をマーク。前日安値の19530円あたりを下から抜ける時に、BUYサインを再度確認しての買いでしょうか。19540円以上でのプラ転時での買い。終値20000円でした。ここで売り。

6.19日は安く始まり、そのまま押されっぱなしで、RSIもOSCも前日比でアンダーに終始。ここは見送り。

7.20日に、改めてIndex/Match関数値が19150円で点灯。これが新たなベースラインとなります。

8.週が明けての翌23日は、高く始まり安値も19150円のベースラインより上の19210円で打ち止まっております。しかし、14日のRSIが前日より下回っており、OSCも引けでやっと前日同値程度までの切り返しなので、ここは見送り。

9.翌24日は、いわゆる寄り底の19790円で開始。一度もそこを割り込むことなく値を飛ばし、OSCも+4%高、14日RSIは10%高、9日RSIは+26%高という、大商いの日でした。ついでにBUYサインも点灯。これは早期に点灯していたものと思われます。ここは寄り底と確認して、各種指標の大幅高を見ての買い参戦となります。20000円を超えてからの参戦か。

10.後は9月9日にSELLサインが出るまでは、ひたすら各種指標は上へと舞い上がり押せ押せムードとなっております。ここは9月9日のSELLサインが出た終値で売り。27970円。

これがレーザーテックの面白いところでもあり、1つ間違うと奈落の底まで持っていかれる怖いところでもあります。

しかし、こうして、いくつかのテクニカル指標をリアルタイムに監視しながら、上記のようなルールで、特に買いを仕掛けるタイミングさえ間違わなければ、結構な値幅が取れることが確認できました。

もちろん、いつもいつも最強のサインが出るわけではなく、一部のテクニカル指標は未達になることもあります。その時は、場に入らないか、時間が許せば、上記のような一部の条件未達の場合は、主にOSCと長短RSI、それにBUYかSELLのサインを見ながら、場中で上手に利幅を取る方法もあります。

筆者のテクニカル変化点監視表には、試し買い、買い、強気買いの3つの表示がリアルタイムに更新されるように改定しました。

ちなみに、先週末のレーザーテックは「試し買い」のサインが点灯。

全41の監視銘柄のうち、Index/Match値基準では試し買いが4銘柄だけでした。日経225も試し買い。好況に湧く相場なのに意外と少ないですね。結構厳しめにテクニカル指標の合致度を設定しているせいなのかも知れません。

以上、ご参考までに。

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