株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

ケースシラー住宅価格指数(10月度)

2012-12-30 18:57:27 | 金融全般
10月度のケースシラー住宅価格指数が、再度、下降気味になっております。

9月度には、前月比で指数がプラスになった地区が14地区ありましたが、10月度は7地区に半減しております。
当然、20地区平均や10地区平均の指数は、前月比マイナスです。

9月度から「異変」が見られましたが、10月度にそれが顕著になった感じです。

アメリカ経済が復活するには、住宅価格の上昇が必須条件です。
もう少し様子を見ないと何とも言えませんが、気になる兆候です。他の経済指標にも影響が出始めるかどうか見る必要がありそうです。

今は、財政の崖問題で、一般の経済指標の動向は無視に近い状態ですが、主要経済指標や住宅関連指標には注目しておくことが肝要ですね。
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ケースシラー住宅価格指数(2012年8月度、季節調整前)

2012-10-31 11:20:30 | 金融全般
昨晩、ケースシラー住宅価格指数の8月度版が発表されました。
シアトルだけ前月よりわずかなダウンですが、概ね、これまでの回復基調を維持しております。

今回は、全米20地区の切りかえしパターンを類型化して、現状の把握の参考にしたいと思います。

☆1番底後の高値を抜いた地区:フェニックス、デンバー、ワシントンDC、マイアミ、デトロイト、(計5地区)

☆一番底後の高値をまだ抜けていない地区:ロスアンジェルス、サンジエゴ、サンフランシスコ、シカゴ、ミネアポリス、クリーブランド、ダラス、(計7地区)

☆今年1番底をつけ、そこからの回復過程にある地区:タンパ、アトランタ、シカゴ、シャーロット、ラスベガス、ニューヨーク、ポートランド、シアトル、(計8地区)

一番上の5地区は、ほぼ底を脱したといえるでしょう。病気でいうと退院した地区。
真ん中の7地区はもう少し様子を見ないと底を脱したかどうかは不明です。リハビリ途上と言えます。
最後の8地区は、まだ回復過程にありここから下げる可能性もあるので、まだ治療中といえそうです。

治療中の8地区が、リハビリあるいは退院へと転換した時、アメリカの住宅価格については、完全に底打って上昇に転じた時期になりますね。もう少し時間がかかりそうです。

2008年7月17日からの住宅価格のトラッキング経緯はこちらをご参照下さい。

2009年春頃から底打ち気配を見せた地区が多くなり、8月には底打ちと推定したのですが、その後、2010年6月、7月にまだ2番底が待ち構えておりました。

分析の中心としたロスアンジェルス地区については、当時142ポイントまでの下落の推定に対して、今年の2月にピークから42%ダウンの159.49ポイントまで落ち、これがバブル後の最安値で、そこからの回復(リハビリ)過程にあります。回復過程にある期間が1年ぐらいは続かないと本復とは言えないのがこの間の経験ですので、まだロスアンジェルス地区が3番底をマークする可能性はありますが、それは欧州情勢や中国の問題を含めた世界経済がこれからどうなるかにかかっているかと思います。

なお、2008年7月からのこの問題のトラッキングは、今日のこの記事にて打ち止めにさせて頂きますのでご了承下さい。
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ケースシラー住宅価格指数(2012年7月度、季節調整前)

2012-10-02 12:52:57 | 金融全般
ケースシラー住宅価格指数の7月度版が先日発表されました。

住宅価格が上昇に転じない限り、債務返済へと向かうためアメリカ人の消費性向は低いままであり、景気は元には戻しません。
今年の2月度のデータから底打ちのシグナルが出ておりましたが、ここ4ヶ月ほどはそれが顕著になりました。

2009年半ばにかけて一旦底打ちしかかった、アメリカの住宅価格ですが、その時につけたリバウンドの高値水準をを超えた地区数は4地区となっております。(前月は2カ所)

全体で20地区ありますので、もう少し経過を見て、6割以上の地区で超えてくるようなら、市場のムードも変わり、株式市場にも好影響が出てくるものと思われます。

詳細は、こちらからご覧下さい。

なお、筆者は以前からアメリカ住宅価格の底打ち時期に関する仮説と題して、アメリカ住宅価格の推移を見てきましたが、ロスアンジェルスでの価格下落の予想は、どうやら外れそうです。(そもそも、当たるわけはないんですけどね。)
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ケースシラー住宅価格指数(2012年5月度)

2012-08-06 15:52:53 | 金融全般
先日、ケースシラー住宅価格指数の5月度版が発表されました。

4月には2地区残っていた「前月より上昇した地区数」については、5月は全地区で上昇という結果でした。

これで、2番底を脱した可能性が強くなっております。上昇幅も結構大きい。

詳細は、こちらでご確認下さい。

株式と並んで、アメリカ国民の消費動向を左右する住宅価格が底を打ったとなれば、遅くとも半年後にその効果が出てくることが考えられます。

なお、中古住宅の在庫は6.6カ月分(6月)と4月からはほぼ横ばい。中古住宅の販売価格の中央値は238.8K$(6月)で4月より9200ドル上昇しております。来月もケースシラー住宅価格指数の全地区での上昇が期待されます。

但し、中古住宅販売は6月には4、5月に比べて年率25万戸ほど下げております。
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ケースシラー住宅価格指数(2012年4月分、季節調整前)

2012-07-04 11:21:58 | 金融全般

先頃、ケースシラー住宅価格指数の4月分が発表されました。
この結果を受けてダウが上昇をしたように、今年の2月から、どうやら2番底を脱しそうな感じが濃厚になってきております。それは、次のようなことから言えます。

1.全米20地区のうち、4月度にバブル崩壊後最安値をマークしたのは、NYの1箇所のみ。
2.同様に、今年の2月3月度に最安値をマークした地区は9箇所でした。
3.2009年春段階で、最安値をマークしており、いわゆる2番底には陥らなかった地区は6箇所。
4.残り4箇所は2011年に安値をマークしており、その後は上がり続けている地区です。

つまり、半分の地区は底値を既に脱しており、残り半分もここにきて脱出の可能性が強まったということです。

今年の4月といえば、今回の欧州危機で株価が大きく下げ、その後5月の始めにかけて一旦戻した時期です。

この戻しは、このケースシラー住宅価格指数の4月の結果と、当時のまだ堅調だったアメリカの各種の経済指標が支えていた可能性があります。

その後、経済指標は斑模様となっており楽観は許しませんが、肝心のケースシラー住宅価格指数が現在も上がり続けているならば、それだけ不良債権処理の見通しが明るくなるわけですから、後は米銀が抱えている欧州向け債権の不良化さえ顕在化しなければ、段々と株価も年初から3月までの上げ軌道へと収束していく可能性が見えて来ております。

今後とも、今回の金融危機の発端であるケースシラー住宅価格指数を注視して行きたいと思います。これが完全に上向きになれば、少し時間はかかるにしても、世の中は少しずつ明るさを増していくものと思われます。

データの詳細は、ここをクリックしてご覧下さい。
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