フランス大使館で催されている、「NO MAN'S LAND」を訪れた。
老朽化のため建て替えられた旧庁舎をアーティストたちに開放、アートが展示されている。事務室、廊下、階段・・スイッチプレートや電気ボックスにいたるまで、屋内外あらゆる空間が思い思いの芸術に変容している。なかには会期中も創作を続けていて日々進化している作品もあって、生身のアートを垣間見る事も出来た。
「NO MAN'S LAND」エントランス
プラスティックボードで出来ていて、ラフかつ緻密な茶目っ気たっぷりなゲート。
部屋を埋め尽くすマルチカラー。カラー厚紙がこれほどのパワーを放つものに
なるなんて驚き。這うように部屋の小窓から外へ、色紙は増殖し続けていた。
電気ボックスか変圧機か。部屋にあるもの全てがアートになる。
活躍しているアーティストから芸大の学生さんまで、有名無名の芸術。
商業的に成功した洗練したものからこれから世の中に発信していこうというものまで、平等に展示スペースを分かち合っていて、楽しくなる。前衛的過ぎて素人の私には理解するに余るブースもあったが、「表現すること」の自由と切実さを全身で受け止めた感があった。鑑賞終盤にはみなぎるパワーにこちらの力が吸い取られたように脱力してしまったほど。
それにしても天晴れなフランス大使館のこの計らい。壊してしまう建物とはいえ、まるごとアートにしていいよ、展示を自由に観覧させていいよ、なんていう企画を実現してしまうとは、さすが過去現在に芸術や芸術家を育てた国である。
旧庁舎は1957年に、ジョゼフ・ベルモンが設計、当時はかなりモダンな建物であっただろう。勾配のある地形を生かした階層の作りやシンプルな部屋の配置。前庭には老成した桜の大樹を望み、桜の季節はどんなに綺麗だろうと思う。半世紀にわたるここでの歴史を見守ってきた桜、大使館建物のかなりの老朽化は否めずやむなしとはいえ、名残惜しさがつのる。
開催は、当初の予定より延長され2月18日(木)まで、開館時間は、木・金・土・日の午前10時から午後6時。
老朽化のため建て替えられた旧庁舎をアーティストたちに開放、アートが展示されている。事務室、廊下、階段・・スイッチプレートや電気ボックスにいたるまで、屋内外あらゆる空間が思い思いの芸術に変容している。なかには会期中も創作を続けていて日々進化している作品もあって、生身のアートを垣間見る事も出来た。
「NO MAN'S LAND」エントランス
プラスティックボードで出来ていて、ラフかつ緻密な茶目っ気たっぷりなゲート。
部屋を埋め尽くすマルチカラー。カラー厚紙がこれほどのパワーを放つものに
なるなんて驚き。這うように部屋の小窓から外へ、色紙は増殖し続けていた。
電気ボックスか変圧機か。部屋にあるもの全てがアートになる。
活躍しているアーティストから芸大の学生さんまで、有名無名の芸術。
商業的に成功した洗練したものからこれから世の中に発信していこうというものまで、平等に展示スペースを分かち合っていて、楽しくなる。前衛的過ぎて素人の私には理解するに余るブースもあったが、「表現すること」の自由と切実さを全身で受け止めた感があった。鑑賞終盤にはみなぎるパワーにこちらの力が吸い取られたように脱力してしまったほど。
それにしても天晴れなフランス大使館のこの計らい。壊してしまう建物とはいえ、まるごとアートにしていいよ、展示を自由に観覧させていいよ、なんていう企画を実現してしまうとは、さすが過去現在に芸術や芸術家を育てた国である。
旧庁舎は1957年に、ジョゼフ・ベルモンが設計、当時はかなりモダンな建物であっただろう。勾配のある地形を生かした階層の作りやシンプルな部屋の配置。前庭には老成した桜の大樹を望み、桜の季節はどんなに綺麗だろうと思う。半世紀にわたるここでの歴史を見守ってきた桜、大使館建物のかなりの老朽化は否めずやむなしとはいえ、名残惜しさがつのる。
開催は、当初の予定より延長され2月18日(木)まで、開館時間は、木・金・土・日の午前10時から午後6時。