ほんじん（名古屋市熱田区）

　ラーメン（600円）　★★　2006-258　地図

　昇華亭に行かぬうちに、店が変わってしまった。聞くところによれば、大府の本丸亭と関係があるとかないとか。店の真ん前に車を（自主規制）　中に入るとすぐに券売機。まぁ、初めてなのでラーメンを注文。木材をふんだんに使ったテーブル。突如として、目の前の厨房から「オイサー！」「オイサー！」と掛け声が響く。その後、真っ黒な器でラーメンが登場。乳白色のスープはライトと言う程ではないが、軽めの豚骨。臭みはないにしても、パンチもないか。気になったのが塩加減。えらくしょっぱく感じる。麺は当然極細のストレート麺。茹で加減は固めでお願いしたが、さっくりとした歯応えが嬉しい。スープとの馴染みが良すぎるので、麺までしょっぱく感じる。それにしても、この大量に盛られたネギはなんだろう。薬味の域を超えた量である。２枚のバラ肉は脂っ気たっぷりで、タレも程よくのっている。スープの風味を変えようとニンニクを探したが、テーブルにはなかった。代わりに、唐辛子味噌で風味をピリリと引き締める。とりあえず完汁。しかし、物足りなさは否めないか。

喜らく（名古屋市瑞穂区）

　味噌らーめん（700円）　★★★　2006-257　地図

　先月オープンしたお店。聞くところによれば、以前富良野らーめんにいた人の店だとか。大手サイトに１１時オープンとあったが、１１時過ぎに店の前に着くと、まだ準備中であった。入口の張り紙によると、１１時半オープンに変わったようだ。が、１１時半を過ぎてもなかなか開かない。更に１０分程待って中に入ると、厨房には見覚えのあるご主人の姿が。白い口髭がチャーミングである。「おいしくなかったらお金はいりません」と豪語する味噌らーめん、食べてやろうじゃないの。目の前の缶から真っ茶色の味噌タレが器に投入される。ご主人が中華鍋を振るって出来上がり。あ、味噌ラーメン食べるのはゴールデンウィークの欅以来か。スープを飲めば、熱々で濃厚な味噌の風味が怒涛の如く襲ってくる。が、喉を焼くようなものではなく、むしろ穏やかで柔らかな味噌である。飲み応えのあるスープである。麺は太く縮れたものだが、これが秀逸。味噌ラーメンだと麺が二の次だったりするが、モチモチで歯応えがあって力強い。スープともよく絡む。今まで食べた味噌ラーメンで一番美味かった麺である。細切りのメンマはコリコリで嬉しい。別に中華鍋で炒めたモヤシは水分が抜けてシャキシャキ。予想外の美味さ。チャーシューも大判で満足である。この後連食予定であったが、それにも関わらず完汁。味噌ラーメンらしい味噌ラーメンとしては、名古屋でも屈指の美味さではないだろうか。

食”留麺（名古屋市瑞穂区）

　とんこつラーメン（600円）　★★　2005-039

　瑞穂区リベンジ第２弾。地下鉄の妙音通の駅のすぐ上にあった。食”（ぐ）留（る）麺（め）の当て字で、「ぐるめ」と読むらしい。かなり強気な店名である。夕方６時過ぎに入ると、おそらく１番客。評判の和正麺にも魅かれたが、ここはデフォルトのとんこつラーメンを注文。かなり口の開いた器にラーメンが出てきた。盛り付けがかなり華やかに映る。表面には脂の層ができているスープをすする。うん、脂の感じが最初は気にはなったが、徐々に豚骨の味が強くなってきた。しっかりの豚骨の旨味が引き出されていて、なかなかいい感じ。麺は細めの縮れ麺だが、中華そばにでも使えそうなものである。ちょっと驚いた。盛り付けは、チャーシュー・ネギ・海苔・チンゲンサイ・味玉と盛りだくさん。チャーシューは味がよくのっていて、なかなかのでき。チンゲンサイも口直しには良い。海苔が妙に臭く感じたが・・・　なかなか創意工夫が感じられる１杯で、他のメニューも試してみたいと思えるお店であった。

比那屋（名古屋市瑞穂区）

　かき玉唐揚らーめん（850円）　★★　2005-038

　前回瑞穂区の２件がイマイチだったので、リベンジへと赴く。最初に狙ったのが比那屋。高辻の近くの住宅街の中にあった。５時半に店に入る。店内の壁一面にタレント・アナウンサーの色紙や、雑誌の切抜きが貼られている。ここまで貼っている店は、そうはない（笑）　色んなメニューがあったが、店員さんが一番人気というかき玉唐揚らーめんを注文。待っている間に、客がどんどん入ってきた。地元の客がしっかりついているようだ。唐揚がたっぷりのっかった１杯が出てくる。唐揚を最初に食べたい衝動を抑えつつ、スープを飲む。かき玉子が入っているので、風味も変わっていたが、さっぱりとしながらしっかりとしたスープ。醤油で注文したが、そんなに醤油味を感じない。麺は太めの縮れ麺。胚芽・黒胡麻・酵母・ホタテカルシウムを練り込んだという自家製麺は、なるほど、麺の所々に黒いものが見受けられる。もっちりとした食感がある。味も一風変わっていた。さて、お楽しみの唐揚。１杯に７・８個も入っている（嬉）　スープに浸かっていたにも関わらず、衣はサクっとしていて、肉は柔らかくてジューシー。これは美味い！　全部食べても全然脂っこくない。下宿の近くにこんな店があると嬉しいと思う。

義薫（名古屋市熱田区）

　義薫らーめん塩（630円）　★★　2005-020

　東京都葛飾区亀有にあるお店の名古屋店。店名の由来は「義理人情が薫る店」ということらしいが、その割りには店員さんの愛想は良くなかった。あと、カウンター席に座ったら、目の前に吸殻入りの灰皿がそのまんまにされていて、気分が重たくなった。色々とメニューがあるようだが、手堅く塩を注文。中華鍋を使ってスープを作るようだ。最後の岩海苔を大量に乗せて完成。早速スープをいただくと、・・・、甘い！　塩なのだが甘い。北海道の「なまら塩」を使っているというが、程好く甘い。少し面食らった。でも、甘ったるい訳ではなく、すっきりとした風味である。麺は軽く縮れがあり、肌が白い細麺を使っている。スープとの相性は良い。具にはチャーシュー・岩海苔・チンゲンサイ・ネギ・煮玉子。チャーシューは薄かったので、他の具に比して存在感が薄く感じた。岩海苔はそのままでも、スープに入ってもその味を楽しめる優れもので、これは良かった。チンゲンサイはシャキシャキとした歯応え。煮玉子は黄身がややトロっとしているのが２個と、嬉しい。パフォーマンスはかなり高いラーメンなので、他のメニューも是非試してみたいものである。

かごや（名古屋市熱田区）

　らーめん（560円）　★★★　2005-019

　先週の瑞穂区の新規開拓に続き、今回は熱田区での新規開拓。まずは、中央卸売市場の入口の真ん前にあるかごやから。１８時の開店直後に入る。カウンター席だけの作りで、人情味がありそうなご主人とおばちゃんが厨房にいた。らーめんを注文。500円代のラーメンなんて、久しぶりのような気がする。ご主人が作っている様子を見ると、平ざるを使っている。これまた久々に見るような気がして、それだけで嬉しくなる。やや小振りに見える器でラーメンが出てきた。見るからに醤油色のスープ。早速頂くと、すっきりとした醤油味がスープを上手く支配していて、ほっとさせてくれる。中華そばの名前でも良いだろう。麺はほぼストレートで、スルスルとあっという間に食べられる。具にはチャーシュー・メンマ・ネギ・海苔。厚さ１センチ近いチャーシューは、タレの味がしっかり染みていて、噛めば噛むほど味が染み出てくる。美味い！　本当にあっという間に平らげてしまった。店の雰囲気、価格、味、応対、全てにおいて満足できた！

鳳凰（名古屋市瑞穂区）

　らーめん（600円）　★　2005-014

　昭和高校のすぐ近くにあるお店。２１時、店に入ると嫌な臭気がモワっと流れてきた。もうこの時点で地雷を確信。無駄に広い厨房にご主人１人。らーめんを注文すると、すぐに出てきた。小振りな器に茶褐色のスープで、いかにも昔の屋台ラーメンといった感じ。期待せずにスープを飲むと、もうこれが醤油辛い！　動物系の味もするが、これも嫌な臭いが取れていない。麺は縮れたもので、スープの色に染まって、とても美味いとは思えない。メンマ、そのまんま。ネギ、辛い。チャーシュー、まずまず。一番美味かったのはカマボコ！　昔の屋台だったらこれで良かったんだろうけどね・・・　苦痛だった・・・

栄進ラーメン（名古屋市瑞穂区）

　豚骨ラーメン（680円）　★　2005-013

　訳あってラーメンを食べだして２年、そう言えば瑞穂区の店を１軒も攻めてなかったので、行って見ることにする。最初に攻めたのが新瑞橋近くのエイシンワシントン、いや、栄進ラーメン。店に入ると豚骨臭がしてくる。券売機でチケットを買う。床が滑る！　壁に貼られたラーメンの解説に「黒豚ゲンコツや背脂を２８時間煮込んで　云々」とある。厨房の貼り紙に、スープ作りのオペレーションが書いてあったが、確かに前日の朝７時から仕込んで、翌日１１時に完成するようなので、２８時間かかっている。さて、ラーメンはすぐに出てきた。スープを飲むと、恐ろしい位に軽い！　豚骨スープと言うより豚骨“風”スープである。牛乳も加えているとのことなので、なるほど、さらっと仕上がっている。麺はえらく角が立った細めのストレートのもの。豚骨系にあっているようには感じられなかったが・・・　具にはチャーシュー・海苔・メンマ・ネギ。最後に入れ放題の辛しモヤシをぶち込まなければ、完食はできなかった・・・　物足りない・・・