◆レッスンノートを書く時間◆

レッスンの時間はそうたっぷりあるわけではないので、
できるだけたくさん弾いてもらい、
できるだけたくさん伝えて…と思ってしまうところだけど、
それで、伝わっていないことってけっこう多い

数年前まで、生徒の持っているレッスンノートに、
私が注意点や練習方法を書いていたけど、
一週間経って、次のレッスンを迎えたときに、
なんにも伝わっていなかったんだぁとガックリすることも多かったのです。


そこで、時間がかかるのを承知で、
レッスンノートを生徒自身に書いてもらうことにしました

そしたら、案の定、子どもも大人も、
「あれ？なんだったっけ？」という状態

もちろん、ちゃんと書ける生徒もいるけれど

そうでもなかった生徒たちも、
この数年で鍛えられたようで、自分の言葉でいろいろ書けるようになりました

書き方にも性格が出るから、見ていて面白い。


書いている内容を見て、
これは伝わったんだ！
これはまだ伝わっていないんだ！
と判断することもできています。


そして、もう１つの良さもありました


私は、上手にしゃべれるタイプではなくて、
こうして「書く」ことのほうが得意です。

書いているほうが、伝えたい言葉が出てくる


生徒たちがレッスンノートに書いている間、
私は何をしているかと言うと、
パソコンのレッスンカルテにレッスン内容を書きこみます

そうすることで、
さっき、あれこれ考えながら伝えていたことが、
一言で収まるような言葉が思いついたり、
別の視点を思い付いたりするのです！


レッスン時間の中で、ちょこちょこやってくる
このレッスンノートを書く時間が、数年経って、
けっこう大切な時間になっていることに気付きました

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