埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

その音の時間

2010年11月27日 | レッスンの出来事
昨日のブログで、

体に染み込まないと「記憶」されない。
邪念があると感じられない。

ということを書いたら、
今日のレッスンで、「まさに!」ということがありました


大人の方のレッスン

左手がずいぶん弾けるようになったのだけど、
まだうまくいかない部分がある。

ご本人も、「ここが速くなってしまう」と自覚している。


その前までは、8分音符のリズムが続いているのだけど、
そこは、4分音符。音が長くなるのです。

長くなるのに、速くなってしまうって何事って感じですが、
よくあることなのです。


で、まず、その4分音符が、ちゃんと自分の体に振動が伝わっているかを
確認していただきました。

でも「???」

そうです。そんな突っ張った手では伝わってきません

リラックスした手で弾くと、いい音


そして、8分音符の倍の時間もその振動を感じるのです。

その音には、“その音の時間”があるので、
それをみっちり味わっていただきました。

そしたら、速くなることなく、深い響きになりました


その部分は、けっこう飛んで下りている音で、
またすぐに飛んで上がる音。

なので、
「音をはずさないように!」
「指使いを間違えないように!」
「次はすぐに飛んでいかなきゃ間に合わない!」
となりやすいところ。


その邪念や思考が繊細な感覚に侵略して、
音を味わうことも、振動を感じることもできなくなっていたのです。

恐ろしやぁ


でも、お互いに気付けて良かった


これに気付かずに、メトロノームと必死に合わせる練習をした日にゃ~

もっと恐ろしいことが待っていたことでしょう…。

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