埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

特別な音色

2010年04月03日 | レッスンの出来事
私は、手も小さいし、指も動かないし、体も硬い。
そんなピアノには不向きは条件が整っている中
指が柔軟に広がるので、ピアノを続けてこられたと思っています。

もちろん、あきらかに手の大きさが足りない和音は仕方ないとして…、
生徒よりも小さな私の手でも、つかめる和音が十分あることに気付いたことがありました。

だから、ピアノを弾くにも指や手の柔軟性、伸縮性は、必要だと思っていました。

生徒たちの手を見ていて、
柔らかすぎて支えのない指も、硬くて広がらない指も、
ピアノを弾くにはマイナスの要素だと思っていました。

そして、それをしっかりした指に、よく伸びる指になるように、声をかけてきました。


でも、最近、それって間違いなんじゃない?と思えています。


生徒で、指がとても硬い子がいます。

私は、「それではピアノを弾くのが大変!」と思って、
「指が柔らかく動くほうがいい音が出るから」と言ってトレーニングをしていました。

ピアノコンサートの練習にかまけて、そのトレーニングをさぼっているというのに、
その子が、最近、とてもいい音を出すことに気付きました。

私には出せない、芯のある、温かみのある、深い音色

器用に弾きこなすことはできないけれど、一音一音一生懸命に弾く。

私は、その音色が好きです。


これが、この子の音なんだぁ…。

指が硬いがゆえに出せる音。


指や体が硬いことが、ピアノを弾くうえでプラスになっている!


柔らかく動かすトレーニングは、もちろん必要なことだけど、
それ以上に、大切にしていかなければいけないことを教えてもらいました

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