埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

自信を持つ

2009年05月19日 | こころ
「自信を持って」って割と簡単に言いがちだけど、深いなぁと最近思う。

3月に樹原涼子先生(ピアノランドの著者)の個人レッスンを始めて受けました。
そのとき、
「もっと自信を持って弾いていいのよ。」
「これでいいしょうか?という感じに、うかがうようになって弾かなくていいのよ。」
「これでなんか文句ある?くらいにね。」と言ってくださった。

それで初めて、自信を持っていないのに、
発表会のときに生徒の前で弾くのに、強がって「先生」を演じていたことに気付きました。

そして、「こんな私でも自信を持っていいの?」というところから、
次第に「これでいい!」と思えるようになりました。

「これでいい!」と思えるところまでは、何度も自分の演奏を録音して聞きました。

少しでも自信が持てたことで、自分の音も演奏も変わった。
そして何よりも、演奏している「自分」の存在をしっかりつかめるようになって気がします。

周りの人に向ける気持ちも変わった。

私が強がっているときは、「なんでできない?」という気持ちが強かったけど、
自信が持てるようになってからは、「自信が持てたら、きっと変われる」と思えるようになった。


なかなか思うようにピアノを弾けない生徒がいます。
先日の発表会に向けても、いろいろ言いたくなってしまうお説教を我慢して、
その子を信じて見守りました。

でも、結果は「やっぱりね…」。

その後のレッスンをどうしていこうか考えていた時、
私が「やっぱりね」と思ったら、その子はそれ以上にはなれない!
その子が本当に自信を持って、自由にピアノを弾いて欲しい!と思いました。

先日、レッスンでまあまあに弾けているのに、
音も生き生きしていないし、その子の思いを感じない…。

そこで「もう譜読みもできてる。指使いも分かってる。あとはあなたの気持ちだけ。
自信を持って。最後まで“できる”と信じて。」と言いました。

その翌日、グループレッスンでもレパートリー発表で、
その子は、「自信を持って弾きます」と。

今までそういうことを言ったことなかったので、その言葉にビックリしながら演奏を聞くと、
今までになく明るい音色で、ミスなく弾き通したのです。

今までにも似たようなことは言ってきたのだけど、
私の思いが変わることで、言葉の意味合いが変わったのかもしれない。

その子の「上手に弾けるようになりたい」という気持ちが強いときに
かけた言葉だったからかもしれない。

でも、「自信を持って」という言葉で、その子の心と演奏が明らかに変わった。

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