埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

頭で考えるリズム、体で感じるリズム

2011年08月05日 | レッスンの出来事
私はリズムが好きです

なので、正直言って、リズムを取れない人の気持ちが分からないところがあります

でも、特に大人の方には、リズムが苦手な方が多い。

レッスンの中で、あれやこれやいろいろ試して、
その人にとって、受け入れやすい方法、演奏として生かしやすい方法を
一緒に探しています。

その中で、頭で考えるリズムと体で感じるリズムのハッキリした違いを
感じたことがありました。


大人の方は、頭では分かります。

この音符が1拍で…とか、その音符は2拍目の裏に入る…とか。


体でリズムを丸ごと感じたほうが、演奏に直結するので、
そこから入りたいのですが、
大抵「できません」「難しい」と言われます。


かなり難しいリズムの入った曲を練習中の大人の方も、
はじめから体でそのリズムを感じることはできませんでした。

私が歌ったのを真似するのはできるのですが、
おうちで、自力ではできなくなってしまいます。

それでは練習が楽しいはずないので
頭でリズムを考えるるレッスンをします。

1拍の中を「1ちとお」と4つに刻んで、数学的に、パズル的に、
音価を理解していきます。


とってもとっても考えて、リズムを叩くので、
時間もかかること。

体で感じてはいないので、間違ったらOUT!
そこから先には進めなくなってしまいます。

でも、頭で理解できていることは、私にも感じ取れました。

ただ、このままでは演奏につなげていくことはできません…。


そこで、もう一度、体でリズムを感じるレッスンをしました。

リズムを、「タンタタ」などと言いながら、歌うように流れの中で感じていきます。

拍を叩きながら拍子の流れを体に染み込ませていきます。

それを合わせて、拍子を感じながらリズムを乗せていったら…。


あんなに大変だったリズムが、スムーズに歌えるようになりました

その後、ピアノでリズム通りに弾くこともできました!

ご本人も「今日は達成感があります!」とおっしゃって帰られました。


頭で考えていたリズムは、しばらく経つと思いだすのにも時間がかかると思いますが、
体で感じたリズムは、おうちでもスッと思い出せているのでないでしょうか。


だからといって、「頭で考えたリズムは無駄だ」ということではなく、
その時間があってこそだと思います。


なんだかよくわからないときは、それを一度吐きだすことも大切
もちろん、それをすべて受け止める環境も大切。


なんだかよくわからないなりに、一生懸命やって「理解」できたこと。
それだけの根気があったこと。

それに対して、私が焦らずに「理解」の数が増えていくことを待てたこと。

その私を信頼してくださって、私の進め方やアドバイスを聞き入れてくださったこと。


それら、すべてのことが相まって、
思考の感覚も気持ちよく流れることができたのかなぁ…と思いました


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