建築弁護士・豆蔵つれづれ

一級建築士・弁護士・豆蔵自身の3つの目線で、近頃の建物まわりネタを語ります。

家具組立マニュアル対決。

2015年06月22日 | 小ネタ
ケンチクベンゴシの豆蔵です。

製造物責任についても、時々ご相談があります。
設計上・製造上の欠陥とは別に、表示上の欠陥というものを問われる可能性があるという話は、
建築業界ではなかなか見落としがちなところです。

さてさて、今回、引越しをした際にいろいろ組立家具に挑戦してみて分かった、
マニュアルに関する雑談です。

イケアの家具の組み立てが、想像を超えて過酷だという話は、よく言われるところです。
今回、初めて大物・複雑系にチャレンジしたのですが、
そもそも、倉庫からカートに積んでレジまで行く間に、ツブされて死ぬかと思いました。

ビス・ボルトなどのパーツは、ジャラジャラと種類ごとのビニール袋で同梱されており、
板材が微妙にかみ合わないこともしばしば(イケア・クオリティとも揶揄される)。
それでも、「力づく」で組立てると、結構頑丈なそれらしきものが出来上がります。
家具自体は悪くないし、激安なのですが…。

さて、今回の話題のマニュアルですが、全て図示で、言葉は一切ありません。
組立て方も含めて非常にシンプルで、なんとなく直観的に組み立てられるようになっている点はすごい。
さすがワールドワイドなだけあります。

一方、
同様にインテリア好きに人気のある無印良品の家具も、多くは組立です。
少し複雑なものになると、
細かいパーツが、親切に紙の台紙に説明付きでパッキングされているところは、イケアと大きく異なるところです。
道具も、小さい六角レンチが毎回添付されています(棄てられず大量に溜まってしまいました)。

もっとも、今回の家具がたまたまかもしれませんが、
組立て方が複雑な上、マニュアルが文章に負うところが多く、さらにその文章が非常に分かりにくく、
苦労しました。
家具はタイ製でしたが、まさかマニュアルもタイで作っているはずはないよね?
と思ってしまいました。

ついでに、もう一社、通販大手の組み立て家具を利用しましたが、
こちらはマニュアル以前に、製品の突っ込みドコロが多すぎて…(以下、略)。
なかなか上手くいかないものですね。

最近の商品は、製造物責任の回避のための警告表示だらけで、とても鬱陶しい。
書けば書くほど、大事なものが埋もれてしまうのにね。

マニュアルに関しては、シンプルで訴求力があるイケアに一票差し上げたいと思います。
頑張れ無印。
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