建築弁護士・豆蔵つれづれ

一級建築士・弁護士・豆蔵自身の3つの目線で、近頃の建物まわりネタを語ります。

インフラツーリズム 貯水前のダム編

2019年07月13日 | 見たもの雑感

建築弁護士の豆蔵です。
インフラストラクチャー第2弾、ちょっと珍しい完成直前、貯水前のダムということで、群馬県の吾妻渓谷、八ッ場ダムを見てきました。

八ッ場ダムといえば、民主党政権下でのダム中止宣言での混乱が記憶に新しいところ。もう10年も前なんですね。

しかし、治水対策としてダム計画が浮上したのは、戦後まもない頃。反対運動や論争の非常に長い歴史を経て、工事が本格化したのは平成に入ってから。
途中2年ほどの中止の後、2011年に工事が再開され、現在は本体がほぼ完成。残るは水を入れて試験をし、運用に向けた点検を行うという段階まで来ています。

この春~夏までの短い間、ダムの底からダムを見上げるという貴重な体験ができるということで、国交省関東地方整備局が募集をする見学ツアーに参加してきました。

現場の中、つまりダムの底を、バスで見学します。バスからは下りられませんので、車窓からの見学になります。

普段目にすることのない超大型の重機と、重量感のあるRCの高い壁。

その周りには、吾妻線の古い鉄橋、あとは、広い広い里山の風景。

ダムの底に当たる場所には、古くからの温泉地と吾妻線がありました。
バスの案内役をしてくれた女性は地元の方で、以前の温泉街の景色を一つ一つ説明してくれました。
今、温泉街は、吾妻線の線路と共に、ダムの上に移転し、新たな施設を整備して営業を開始しています。

ダムの底の見学ツアーは予約制ですが、非常に人気が高く、ほぼ一杯とのこと。
でも、ツアーに参加しなくても、すぐ近くに展望台が設けられ、また直近の八ッ場大橋から、ダムの景観や工事の様子を楽しむことができるようになっています。

周辺地域は、かなり賑わっていました。
近くの道の駅には、ダムカレーを始め、地元の蕎麦・うどん、産直の野菜・果物などが並びます。

さらに、ダムカレーパンなるものも登場していました。
正直なところ、ダムカレーパンはやや企画倒れの感もありましたが、物珍しさで思わず買ってしまう商品で、かなり売れてました。

ダムだけではなく、こうした美味しい食べ物も楽しめるのが楽しいですね。
インフラだけに頼っても、まあ…女性客を集めるのは難しいですから(笑)。

付近には、温泉もたくさんあります。寄って帰ったのは言うまでもありません。

さて、この夏はどこに出かけましょうか。

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