maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

05 少しはましになったんかいな?

2006-05-21 18:48:44 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

ナースセンターから少しでも遠のくというのは、考え様によっては目出度い事なんでしょうねぇ。
心電図モニターが有線から無線に替りました。
これだけでもかなり身動きが楽になりましたねぇ。

病室内も、以前のいかにも集中治療室らしい重装備から幾分は簡易な感じです。
ガラガラとエコーの機械を押して主治医が現れました。
ところが入り口から真っ直ぐの所にベッドを据えてあるんで、エコーの機械が入らんのです。

ド素人の私でもベットの位置が変やなぁ?と思ったけど、まさかプロの看護師が何人もいてて移動したんやからこれでエエのやろ、と思いますやんか。
集中治療病棟やねんから、医療器械を病室に持ち込むケース多いでしょうねぇ。
そういう場合にベッドが邪魔にならずスムーズに持ち込めるようにするのは常識やと思うがなぁ。

主治医が自分でベッドの位置を直しましたが、若いだけに看護師との力関係が微妙なんやろか?
粗探しやないけれど、この後こういう些細な「変やなぁ?」は結構ありましたねぇ。

これで良し、と検査を始めて直ぐにフィルム切れやそうで、あれれデジタルとちゃうんやねぇ。
エコーの検査が終わって「息苦しいとか胸が痛いという事はありませんか?」
「おかげさまで、今のところ大丈夫みたいです。」

「あれっ、部屋が替わったんやねぇ。」とカミさんがやってきました。
入院保証人関連などの昨日やり残した手続きがかなりあったんやそうです。

CCUは一般病棟よりも面会時間が短いんやそうで、15:00~19:00らしい。
少なくとも二日間は絶対安静といわれていたので、今日は何にも持って来てないんやて。
確かに主治医は最初そんなこというてたね。

いやはや、さすがに疲れましたわ・・・。

2006/04/21
「早いような気もするけど、病室内なら動いても大丈夫かな?」といいながら、導尿管を外す事になったんですよ。
これは嬉しいなぁ!

入れられた時はいわばドサクサ紛れで、一時にいろんな事が身体の上で進行してたんです。
恥ずかしいどころか、否も応もおませんでした。
ところが今は痛みも去って、気分も幾分は落ち着いてますやんか。

実用上問題が無い事は実証済みとはいうものの、せいぜい身贔屓に評価してもせいぜいのところが中の下。
間違うても「ホレどんなもんじゃい!恐れ入ったか。」と人様(ヒトサマ)に自慢できるほどの物ではないのは承知してます。
そういう粗末な代物を、しかも年若い女性の前でおっぽり出すのは、なんぼオッサンでもちっと恥ずかしいでっせ。

それに、少々見栄えに難はあるか知らんけど、今もいざとなれば現役の筈。
まかり間違って臨戦態勢にでもなったら、これ又恥ずかしいがな・・・、と要らん心配をしたりして。
こんな事でドキドキしてたら、傷んだ心臓に悪いやろうねぇ。

「ハイ外しましょうね」と二十歳ソコソコの女性看護師が、それも二人で迫って来ますねん。
看護師さんもいくら仕事とはいえ、あんまり注視されてたんでは作業がし難かろう。
下手に目が合いでもしたら私も恥ずかしい、と目を瞑ってましてん。

後で考えれば、こういう邪念を抱くのは品性下劣な証拠ですなぁ。
白衣の天使はそんな事を気にする筈が無いわねぇ。
品性下劣なオッサンの部品は、せっかく年若い可愛い娘さんが触わってくれてるのに、臨戦態勢どころかクニャクニャのまんま。

真に不甲斐ない有り様で、取り越し苦労をしてたのがアホみたいですがな。
しかしそれはそれで、面目ないやら、ちと恥ずかしいやら。
ひょっとして、この面目ないのが常態になるのんかいな?

ま、この先活躍の機会もそうそうはないやろうけれど、一抹の寂しさを感じるなぁ。
さりとて、灰神楽やないわ、バイアグラなんぞのお世話になろうかという気はあれへんのです。
そういう無理をしたらロクな事はない、在るがままを受入れて自然に任すのが一番。

オッサンの内心の葛藤などは知らぬげにテキパキと事は進んで、一瞬ア痛っと思っただけで無事撤去作業は終了しました。
妙な違和感が無くなって、実にサバサバして爽快な気分ですなぁ。

「下着は何処ですか?」
ウッ、来る時に着ていた物は全てカミさんが持って帰って、換えの下着が無いぞ。
不本意ながら止む無く、も一度オムツを穿かせてもらいました。
しかし、この大人用の使い捨てオムツてぇのは暑苦しいもんですなぁ。

「それでは一寸歩いて見ますか?」との主治医の言葉でベッドから降りるにもスリッパが無い。
お願いして貸して貰ったのは、プラスティック一体成型ベージュ色の実用本位の代物。
昔、便所等でお見かけしたような実に質実剛健な面構え、こういうのがいまだに作られてるんですなぁ。
サインペンで大きくCCUと書いてあるのは盗難防止?その心配は先ず無いと思いまっせ。

ベッドから降りれても、まだ点滴スタンドは連れて歩かんとイカンのです。
ま、歩くといってもほんの2~3mなんですがね。
痛みもほとんど無いし、管と電線で操り人形みたいに絡め獲られてたのとはエライ違いです。

15:00過ぎにカミさんが箸、コップ、パジャマ、下着、洗面具などを持って来てくれました。
歯を磨いて伸びた無精ヒゲを剃ったら、少し気持がシャンとしたみたい。
打ち合わせが少ないのか、一寸動くと直ぐに前がはだけてしもて、喜公(キィーコゥ、関東なら与太郎?)の間抜けな寝乱れ姿みたいになる借り物の浴衣ともお別れ。

何よりも、やっと暑苦しいオムツを脱げて清々しましたわ。
ム~、少々そのまんま正直に書き過ぎたところもあったかも知れませんねぇ。
目出度くオムツとオサラバできた事に免じてお目こぼしの程を。

2006/05/21
虚々実々-心筋梗塞顛末記 目次


最新の画像もっと見る