吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2006年12月23日/〈日記〉70・宮地岳-在自山縦走

2006-12-23 23:02:26 | 日記
写真①:在自山(あらじやま)から津屋崎・渡半島大峰山(標高114㍍)を望む
     =福津市在自山で、2006年12月23日午前11時撮影

 「天皇誕生日」の12月23日、細君と福津市津屋崎の宮地岳(標高182㍍)と、在自山(標高249㍍)を縦走登山しました。好天に恵まれ、在自山から見下ろした玄界灘に臨む古里・津屋崎の眺めは最高でした=写真①=。この角度の眺望は、吉村青春第一詩集『鵲声―津屋崎センゲン』の口絵2㌻に掲載した2005年6月12日撮影のカラー写真でも紹介しています。その写真では、玄界灘に浮かぶ相島(あいのしま=福岡県新宮町)も写っていますが、この日は暖かくて海上がもやっており、残念ながら相島は写真に写っていませんでした。

 福津市の自宅から車に乗って約5分で、同市宮司の「宮地嶽神社」着。境内の「民家村自然広苑」入り口前に駐車し、約5分歩いて着いた奥の院・「不動神社」(日本最大級の横穴式石室「宮地嶽古墳」内に不動明王を祀る神社)で参拝したあと、すぐそばの「宮地嶽自然歩道」案内看板が建つ登山口=写真②=を午前10時23分に出発。


写真②:「宮地嶽自然歩道」の案内看板が建つ登山口
     =福津市宮司の宮地嶽神社境内で、06年12月23日午前10時20分撮影

 福津市が建てた「宮地嶽自然歩道」案内看板に掲載されたルート地図=写真③=に従い、まず宮地岳山頂に向かいました。案内看板の説明には〈この歩道は長さ2.4Km 在自山を廻って金刀比羅神社まで約1時間30分の道のりです。海抜200mごとに距離標がたっております。山岳コースで景色の良いのが特長です。気軽にご利用下さい〉とありました。まず、宮地岳山頂にある古宮は帰路に立ち寄ることにして、一気に在自山まで登山路を縦走しようと、歩を進めました。少し坂道を登ると、栗色の背と腹がかわいいヤマガラ(シジュウカラ科)3羽が、クロマツの大木で松ぼっくりを突いては飛び回っており、双眼鏡でバードウオッチングをしばらく楽しみました。


写真③:「宮地嶽自然歩道」のルート案内地図
     =福津市宮司の宮地嶽神社境内で、12月23日午前11時51分撮影

 歩き始めて35分後。歩道「1000m」の距離標を過ぎ、ウグイスの笹鳴きやヒヨドリの鳴き声を聞きながら、〝竹のトンネル道〟=写真④=を抜けて在自山の南斜面に出ると、視界が急に開けました。歩道の周りが草地の広場になっており、遥か南西の玄界灘に臨む津屋崎の町が眼下に見渡せ、すばらしい眺めです。ちょうど体も汗ばんできていたところで気分爽快になり、2分間休憩し、飴玉をほおばりました。


写真④:歩道の両側と上部を覆う〝竹のトンネル道〟
     =「宮地嶽自然歩道」で、12月23日午前10時58分撮影

 歩道「1200m」の距離標が建つ在自山山頂には、午前11時2分着。「在自山 249㍍」と書いた小さな表示板=写真⑤=も設けてありましたが、樹林に遮られて視界はよくありせん。


写真⑤:「在自山 249㍍」と山頂の標高を書いた小さな表示板
     =「宮地嶽自然歩道」で、12月23日午前11時09分撮影

 歩道「1400m」の距離標が建つところから下り道になり、午前11時11分に金刀比羅神社古宮=写真⑥=に到着。現在の金刀比羅神本殿は、在自山麓にありますが、もともと室町時代に山伏の修験僧が古名を「天蓋山(てんがいざん)」と呼ばれた在自山の山頂に農耕神の金山彦神を祀ったのが神社の始まりで、江戸時代に修験僧の元海が讃岐の金毘羅大権現を合祀して古宮の社殿が創建されたという。


写真⑥:在自山頂近くにある金刀比羅神社古宮「金毘羅権現」
     =「宮地嶽自然歩道」で、12月23日午前11時12分撮影

 近くには旧津屋崎町が建てた「在自山(天蓋山)の古宮(ふるみや)」の説明板も建っていました=写真⑦=。説明板には、〈金刀比羅神社の古宮です。宝永年間(1704-1711年)に修験僧元海が祠を建て、その子大澄が讃岐の金毘羅神社を勧請したのを、孫の秀関がこの地に移したと伝えられています〉と書かれています。


写真⑦:金刀比羅神社の「古宮」の説明板
     =「宮地嶽自然歩道」で、12月23日午前11時11分撮影

 「宮地嶽自然歩道」は、ここから在自山の北側斜面を下り、金刀比羅神社の本殿北側の登山口=写真⑧=に出て終わりですが、細君は初めての宮地岳―在自山縦走登山で息も上がっていましたので、「古宮」から宮地岳に引き返し、宮地嶽神社の「古宮」を見て下山することにしました。


写真⑧:「金刀比羅神社」本殿北側に建つ在自山登山口標柱
     =「宮地嶽自然歩道」で、06年11月1日午後2時38分撮影

 下山途中の「宮地嶽神社古宮」登山口から山道を上ると2分で、杉林の中にある「古宮」=写真⑨=着。


写真⑨:杉林の中にある宮地嶽神社の「古宮」
     =「宮地嶽自然歩道」で、06年12月23日午前11時34分撮影

 「宮地嶽神社古宮の由緒」の説明板=写真⑩=には、〈今を去る、約1600年余り前、息長足比売命(神功皇后)は此の地、宮地嶽山頂に於いて八百万の神々に「天命を奉じて彼の地へ渡らむ 希わくば開運を垂れ給え」と祈願され大陸へ出帆されました。皇后の余りにも有名不可思議な御偉業を称え、ここに御祭神として祀り宮地嶽神社が創建されました〉と書かれてあります。4分後の午前11時31分に「古宮」を出て、道を下り、不動神社そばの宮地岳登山口に帰り着いたのは同45分でした。


写真⑩:「宮地嶽神社古宮の由緒」説明板
     =「宮地嶽自然歩道」で、12月23日午前11時34分撮影

 宮地岳登山口から〈金刀比羅神社古宮〉までの往復約1時間40分の間に、年配の登山者7人と出会いました。うち女性は4人で、男性3人。リュックを背負った単独行の女性1人以外は、かなり高齢の夫婦のようでした。宮地岳登山口から約35分で在自山山頂に登れるから、手軽な休日登山の対象になっているようです。

 以前、宮地岳から在自山=写真⑪=を経て、福津市在自の金刀比羅神社本殿まで「宮地嶽自然歩道」を独りでフルに歩いた時には1時間30分かかり、結構いい運動になりました。来年、機会があれば、また細君を誘って出かけようかと思います。


写真⑪:ハイキングに手ごろな津屋崎の里山・宮地岳(右)と在自山
    =福津市的岡の「新堤池」土手から、06年12月23日午後4時16分撮影

宮地嶽神社「宮地嶽自然歩道」(福岡県福津市宮司の奥の院):◆交通アクセス=〔電車・バスで〕西鉄宮地岳線宮地岳駅下車、徒歩10分。JR鹿児島線福間駅下車、西鉄バス津屋崎橋行きか、神湊波止場行きで10分の「宮地岳宮前」で下車し、徒歩5分〔車で〕九州自動車道古賀インターから約20分。駐車台数1200台。問い合わせは、宮地嶽神社(0940-52-0016)へ。

「宮地嶽自然歩道」
      「宮地嶽自然歩道」位置図
      (ピンが立っているところ)
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