吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2006年9月12日〈津屋崎の野鳥〉010:カワセミ

2006-09-12 08:51:41 | 福津市津屋崎の野鳥
●写真:杭の上に止まったカワセミ(カワセミ科)=福津市の「新堤池」で、06年9月10日午後5時25分撮影(左四角内は拡大写真)

 〝空翔る翡翠(ひすい)〟・カワセミを福津市津屋崎で初めて見たのは、1989年(平成元年)3月7日でした。探鳥ノートによると、小雪が舞っていた午後2時10分、津屋崎小学校南門前の小川の水面上をすれすれに飛んでいました。その後、読売新聞西部本社記者だった92年10月に鹿児島支局長に転勤、95年に山口総局長に転任と単身赴任が続き、97年に西部本社(当時は北九州市)編集局管理部長になって津屋崎の自宅に戻るまで、古里での探鳥は疎かになっていました。

 ところが、定年退職後、探鳥を本格化した矢先の2006年7月23日、福津市的岡の「新堤池」でカワセミを発見し、珍鳥との再会に胸が高鳴りました。9月10日、杭の上に止まった姿=写真=をデジカメに収めました。2羽の生息を確認しており、番ではないでしょうか。

 カワセミは体長17㌢で。スズメ(体長15㌢)より少し大きく、太った体の背面は宝石のように輝くコバルト色で〝翡翠〟の異名があります。腹部は橙色、頭や翼の付け根の「雨覆い」部分は緑がかっています。川や池の小魚を太い嘴で捕らえ、鳴き声は「ツイー」とか「ギギッ」と聞こえる金属音。私は記者時代に百万都市の福岡市・福岡城のお濠で78年12月に、また北九州市・小倉城のお濠で92年1月にもそれぞれ確認し、写真部のカメラマンに撮影を頼んで読売新聞に写真付きの記事を書きました。今も、その子孫たちが生息できているでしょうか。

 水辺で生きる野鳥なので、農薬や汚水のため全国的に激減しています。カワセミが生きている都市は、豊かな自然が残っている証拠――と言われる「環境指標鳥」でもあり、津屋崎での生息環境を守っていきたいものです。
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