写真①「竹尾緑地」の全景
8月9日開催・「第10回ふるさと塾」
「竹尾緑地と上西郷川の多自然川づくり見学会」の現地紹介
――「海とまちなみの会」主催
「海とまちなみの会」が8月9日(金)に福津市福間地区で開催する第10回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾・「竹尾緑地と上西郷川の多自然川づくり見学会」の現地の様子を紹介します。
「竹尾緑地」=写真①=は、市街地に残る自然性が高い里山緑地とされ、福津市が様々な生物が生息するビオトープ・「めだか池」=写真②=や「湿地のゾーン」=写真③=、「里山の森ゾーン」などを設け、環境保全を図っています。
写真②:様々な生物が生息するビオトープ・「めだか池」
写真③:「湿地のゾーン」の水辺に生えるガマ(ガマ科)の穂
絶滅の危険が増大している「絶滅危惧Ⅱ類」指定で、湧水のある場所を好むカスミサンショウウオ(サンショウウオ科。体長10㌢前後)=写真④=の繁殖が確認され、4月30日付読売新聞でも報道されました。
写真④:「絶滅危惧Ⅱ類」指定のカスミサンショウウオ
「上西郷川の多自然川づくり」は、福津市が2007年から九州大学流域システム工学研究室の指導の下、西郷川の支流・上西郷川で人や生き物にやさしい自然に近い河川改修=写真⑤=を進めることで、体長9㌢で美しい縞模様が特徴のヤマトシマドジョウ(ドジョウ科)=写真⑥=をはじめ西郷川水系の希少生物も生息できる自然環境の維持を目指しています。コンクリート護岸を石垣や土堤に改修したりした結果、淡水魚が増える効果が出ているという。
写真⑤:「多自然川づくり」が進む四郎丸橋(福津市福間南1丁目)下流の上西郷川
写真⑥:美しい縞模様が特徴のヤマトシマドジョウ
「竹尾緑地と上西郷川の多自然川づくり見学会」は参加費無料で、小雨決行。募集定員は福津市民、または「海とまちなみの会」会員の計20人。申し込みは、8月1日(木)まで「海とまちなみの会」事務局・吉村へメール(yosi3019@sage.ocn.ne.jp)で。先着順で定員になり次第、締め切ります。当日は汚れてもいい服装で帽子、濡れてもいい靴着用、水筒、タオル、着替え、水の中に入れる長靴を持参してください。
参加者は9日午前9時半に福津市福間庁舎玄関前に集合、福津市のマイクロバスで「竹尾緑地」へ移動し、同10時から市うみがめ課環境づくり係の品田裕輔氏の案内で緑地内を見学。このあと、バスで同市福間南1丁目の「上西郷川」の四郎丸橋(福津市福間南1丁目)付近まで行き、九州大学流域システム工学研究室の林博徳工学博士の解説で「多自然川づくり」の状況を見学後、バスで正午に市福間庁舎前に帰着し解散します。