ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

マラソン人体実験、果敢に挑戦

2017-04-17 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


翌朝、ぱらつく小雨はスタートまでに上がったけれど、曇天で風が強くかなり寒い空。もう春だから、と思い込んで万全の防寒対策をして来ず、100円ショップのビニールカッパがあるだけ。とにかく雨が降り始めないことを祈ってスタート。



身体は凍えているので、最初は極力ゆっくり、温もってくるまでは決してスピードを上げないのが鉄則。

朝食もいつものレースの朝よりもずっと少な目しか喉を通らなかったし、体内に蓄えているグリコーゲンはかなり少ないはず。もともと持ち合わせている脂肪は、多少あるかな?

1キロ7分超のペースでゆっくりゆっくり走っていると、それでも身体が少しずつ温もってきました。6キロほど行ったところでビニールカッパを脱ぎ、ちょうど横を走っていたサポートカーに預け~、これなら万一雨が降り始めた時、また被ることができるから。



自分のエネルギーでどれくらい走れるのか全く不明。どんなにスローでもいいからゴールまで行ってみたいので、出し惜しみをするようにとぼとぼと脚を動かし続けました。

14キロ地点くらいから3キロは修道院への登り、ここは一部歩きを入れて、とぼとぼとぼ。修道院で折り返して坂を下ると、今来た道を戻るのだけれどここがかなりの向かい風。まったく進んでいる気がしない、1キロ7分超に。

それでもとぼとぼ走りを続けていると、自転車に乗った男性が「僕、君を知っているよ。日本人でしょ。この近くのフォクシャニでも走っていたでしょ。僕も10キロくらいなら走ってみたいけれど、この大会はハーフ以上の距離しかないしね。ぼくはサイクリストなんだ。」などなどと話しかけてくれ、写真も撮ってくれたりして、気分も紛れ・・・・。

その町を迂回しながら通り抜けると、あと15キロの地点まで来ていました。「もしかして完走できるかもしれない、まだ脚は動いてくれるし。」と期待膨らみ、それでもペースを上げることなくエネルギーは出し惜しみ。

レース中に補給しているのは、エナジータブ数個・ジェル1個・オレンジ数切れ・リンゴ数切れ・干しブドウを口に二含み。チョコレートもエイドにあったけれど、重たく感じて食指動かず。

前年も同じコースを走っているので、ラスト6キロほどが川沿いの玉砂利の道を走らねばならず、かなり脚を残しておかなければ苦戦するのを知っています。そしてついにそこまで来た=、あと6キロなら何とかエネルギーが持ちそう、ちょっと欲を出してペースを上げてみよう♪

とぼとぼの足取りから、トコトコ走っていると、ラスト4キロほどのところで河川敷の前方はるか前に赤いジャケットのランナー発見、前にいた女性ランナーだ!今から追いつけるかな?かなり欲を出し、ペースアップしたつもりでもなかなか差が縮まらない。

ラスト1キロ手前で、河川敷から上がり橋を渡る、ここで一気に追いついた、しかし後1キロしかない=。時計を見る余裕もなく夢中で追い続けていたけれど、何せ腹ペコのままのラストスパート。

主要道路から左へ曲がり100メートルほどでゴールゲート。私がその曲がり角に差し掛かった時、両手をあげてゴールする彼女の姿が見えました、後で確認するとその差は28秒。見えていて、ここまで追い上げたけれど、スピードにも限りあり。



ハーフ通過が2時間24分45秒、ゴールに飛び込んだのが4時間49分8秒だから、もてるエネルギーをうまく配分して使い切ることのできたレースでした。最後は追いつけなかったけれど、今の状態でのラストスパートも出来たし大満足。



しかしゴール後はかなりの消耗感。当たり前。筋肉に蓄えておくべきグリコーゲンがなく、自分の持っているエネルギーだけで走り切ったから。もちろん持ち合わせている脂肪も使っただろうし、筋肉をすり減らして走ったような気がします。あまり身体には良くなさそう。2日間発熱して、その次の日にマラソンを走るのは、あまりお勧めできません。



この日は近辺で一日雨風雷が激しかったというけれど、マラソン大会開催のこの地だけ、雨が降りませんでした。ゴール後の気温が10℃だったし、風も強かったからかなり体感温度低い中で走り続けていました。もちろん雨が降り始めたらすぐにリタイアするつもりだったけれど、強い風の中でも何とか走りきれたからよかったものの、大きく体調を崩す元にもなったかもしれない人体実験でした=。お勧めできません==。


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