ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

めっきり減った野良犬

2014-10-17 | ルーマニア・ブカレストの日常


ブカレストに5万頭はいる、と言われてきた野良犬、最近めっきり減ってきました。きっかけはちょうど1年前、5歳の男の子がブカレストのテイ公園で野良犬に噛まれ、命を落としてしまった事件。写真も公開されていて、可愛い盛りのヨヌット君という男の子でした。
 
こうなると同じように子供を持つ親はたまったものではなく、「野良犬を何とかして。」と一大市民運動になり、政府も緊急に野良犬駆除の法案を成立させ、大統領がこれを承認して施行。
 
それは、野良犬を捕獲して保護し、14日以内に引き取り手が現れなければ殺処分する、というもの。日本でも半世紀以上前には町で野良犬を見かけたものです。が、やはり政策により保健所が活動したようで、今ではほとんど見なくなりました。


 
そして、ルーマニアのこの政策は、かなりの強攻策。野良犬を捕まえ保健所にもって行った人には、200レイが支給されるというオマケつき。保健所員でなくても、誰でも、です。この200レイという報奨金、1週間に一匹捕まえれば、安月給の人を上回れる金額。
 
保健所に収容された野良犬たちは、保護ではありません。安楽死(と言ってもガスにより窒息死させるのは決して安楽ではない死なせ方)どころか、食料や水をまったく与えられずに衰弱死させられたり、弱ってきたところを殴り殺されたりしているそうです。


 
街中の野良犬たちの大半は、人々を癒し癒されながら、人々と共存してきました。以前の政策により、去勢手術を受けさせその目印に黄色のピアスをつけた犬達も多くなってきたところでした。たいていの犬たちは、おとなしく寝そべっている姿が可愛く見えたのに。
 
捕獲作戦の弱点はここです~おとなしい犬達から次々捕まえられ、とどのつまり今残っている野良犬たちは、一筋縄ではいかない凶暴な犬達が多いに違いない。人間に捕まえかけられた経験から、人間に恨みを持っているかも。とにかく、野良犬には出くわさないよう、近づかないように、今まで以上の注意を払ったほうがいいかも。


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