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卵は新しく生まれる命を宿しています、イエス・キリストが死という殻を破ってよみがえったとされることで、殻の中に新しい命をもつ卵は復活のシンボル。そして多産であるウサギは繁殖の象徴。これらは復活祭で愛されるイースター・エッグとイースター・バニーのかんたんな言い習わしで、卵とウサギは古くから豊穣をあらわすものでした。
復活祭の2日目(月曜日)に行われたマラソン大会で、いたただいたトロフィーはまさにその象徴どおり。卵の殻を打ち破り、ルーマニアが出てきています。赤・黄・青のトリコロールはルーマニアの象徴、新しいルーマニアなるか?親欧米路線をとる現政権にとってクリミア情勢は目が離せないところ。自国だけでしっかり自立するには、あまりにも地理的にも要にいるルーマニアです。
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さて話を復活祭に戻して、キリストの死を痛んでの断食期間には、卵を食べることは出来ません。西方教会(ローマンカトリックなど)では、卵は「肉類」のもの、東方教会(キリスト正教会、ルーマニアオルトドックスなど)では、酪農食品と分類され動物の血を流すことなく食べられるけれど、動物由来のもの、肉や魚と同じ扱いで食べることが出来ないもののひとつです。であるからゆえに、断食期間が終わることを祝う食べ物になるのです。
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イースターエッグで一番好まれるのは赤い卵。これは、キリストが十字架の上で流した血によって人々が救われることを表しているし、古代の皇帝が「イエス・キリストの復活は赤い卵と同様ありえない」と言ったことに由来していて、そのありえないことが起こったお祝いに使われるようになったのです。
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復活祭は水曜日の聖ゲオルゲの日まで、お祝いが続きます。この間、人に出会ったときの挨拶は「キリストはよみがえった(Hristos a înviat!)」、そして答えるほうも「それは本当です(Adevărat a înviat!)」と返します。職場でもその挨拶は使われ、マラソン大会の表彰式でも使われていました。
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Hristos a înviat!
(記事中のイースターエッグの写真は、この期間に訪れたそれぞれの友人宅のもの。みんな工夫を凝らしてつくっています)
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