ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

魚を食べる日

2013-04-28 | ルーマニアのご馳走

 
今年は4月28日に祝われた宗教上の祝日、ルーマニア正教の暦で『花の主日』と呼ばれるサルバトアレ。復活祭の一週間前の日曜日に祝うもので、キリストが子ロバに乗ってエルサレムに入城、みんながそれを祝福したことによるもの。この日に教会に行く人は、柳の緑の枝を持って行きます。ミサは、この枝が祝福されることから始まるのです。
 
そしてこの日は、それまでのポスト(=断食期間、お肉や魚、酪農製品を食べない)をいったん休止し、ルーマニアでは魚を食べる習慣があります。普段魚類は余り食卓に上がらない魚類ですが、この習慣があるため、人々は魚を買い求めます。
 

(ドリストル近くのお魚屋さん)

とはいえ、ルーマニアは大洋には面しておらず、黒海は内海。採れる魚も限られているので、生魚などめったに流通してきません。たいていが冷凍品、または燻製。もともと魚を食べる習慣がないので、新鮮なものを求める習慣もないのです。
 

(燻製の鯖、macrou、1キロあたり27レイ。この横のショーケースには冷凍の鯖が並んでいてキロ当たり11レイ)

『魚を食べる日』ならば、ということで企画されたのがSUSHIパーティ。寿司を食べたことがないけれど食べてみたいわ、というルーマニア友のため、ワタクシ、マドモワゼルが出張SUSHIパーティ。我が家の誰もがお寿司に興味がなく、食べません。自分ひとりで作って食べても味気ないので、「お寿司を食べたい!」という友人のところへ材料持参で押しかけ、キッチンをお借りし、作るのです♪
 


手軽にできるのは巻き寿司。日本で通常使われるような高野豆腐やかんぴょう・三つ葉はありません。寿司といえば魚を使うイメージなので、スモークサーモンを採用。赤色のサーモンに加え彩りよく、黄色の卵焼き・グリーンのきゅうり(またはアボカドを使うこともあり)。かにかまぼこが冷凍で「SURIMI」という名前で売られているので、それを使うこともあります。もっとリーズナブルに作るなら、赤色は人参を採用することもあり。彩りよく、見栄え良く。これは日本料理の基本。
 
お寿司に欠かせない醤油やわさび、大判海苔など、すべてブカレストでも揃います。でも日本のキッコーマンとなるとかなりお高いです。中国製やタイ製の醤油は安いけれど、お味が似て非なるもの~化学調味料が一杯入っている感じ。

中国製の醤油を使っている友人宅に日本のキッコーマンを持参すると、「これはぜんぜん味が違う==。日本から買ってきて!」とリクエストを受け、それぞれの友人に頼まれて500mlのボトルを4本、買って帰ってきました。お寿司に使う、という友人用に、最近出始めた空気に触れない容器のものをチョイス、日本の美味しい味を伝えたいからです。
 
お米は現地調達、エジプト米を使ったけれど、やっぱりお寿司はいいな~。いくらでも食べられる大好物です♪ 

花の主日:
Sarbatoare Floriilor(Celebrating Flowers)これはルーマニア正教(東方教会)での呼び名。キリスト教カトリックでは『枝の主日(えだのしゅじつ)』と呼ばれるもの。キリスト教の移動祝日で、復活祭の一週間前の日曜日にあたり、この日から聖週間が初まります。

その後はイエス・キリストに受難がやってきます。木曜日に最後の晩餐、金曜日に十字架のうえの人となり、日曜日に復活。そのことから聖週間のお祝いが始まる日となったのです。

ルーマニア正教では柳の枝が用いられるけれど、世界各国の教会でそれぞれの植物の枝が祝福されるそうです。これは、キリスト教が植物の栽培圏を越えて布教されているため。

 
ランニング部門⇔⇔⇔海外ブログ部門
↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑