ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

ミエクラチュック・スーパーマラソン46キロ

2012-08-05 | 海外&ルーマニア・マラソン大会


5年ぶりの参加、ハリギタ地方ミエクラチュックでの46キロスーパーマラソン。真冬ならば氷点下30℃以下となり、ヨーロッパで一番低温を記録することもあるミエクラチュックですが、夏はやっぱり暑い==。照りつける太陽の強さはどこも同じ。46キロスーパーマラソンは、トレイルではなくアスファルト・ロード、日陰がなく、もろに受ける日射と照り返し。
 
落ち着いてスタートしたその直後から、女子3名の集団が出来ました。1キロ当たり5分20秒~30秒の順調な出だし。3名ともチームリレー(=駅伝、46キロを4人でつなぐ)の第1走者の白のナンバーカードをつけています。そのうち、私ともう一人が、個人種目の46キロの黄色のナンバーカードも重ねてつけています。とにかく良いペースだから、この2人から離れずに行くべし。
 


11キロ地点過ぎの第一中継所まで、ずっと一緒でした。タッチリレーしたとたん、どのチームも第2走者は実力者と見えて、すっ飛ばしていきました。後ろに続くのは、スタート直後からずっと一緒に走ってきている黄色ナンバーの彼女とワタクシ、マドモワゼル。

「前のみんなは、すごいスピードで離れていきましたね。」と声をかけて、「私たちはまだまだありますね。」と返ってきたところから、レース途中だけれどぼつりぼつりと会話をするようになりました。前から微風がやってくれば、「少し涼しく感じて助かるわね=」、25キロ地点を通過するときには、「まだ、これからハーフマラソンの距離。」などなど。

彼女の絶妙なペースメイクは変わることなく、1キロ当たり5分20秒~30秒。時には並走、時には私が前に出たりして、距離を稼いで行きました。これだけの距離を一緒に走ってきたら、相手がどれくらい余裕があるのかほぼ見極めがつきます~ワタクシ、マドモワゼル、走暦15年の百戦錬磨。脚もそれなりに動いていたし、このまま脚が動き続ければ、気合いでは負けないはず。
 


しかし、32キロを過ぎたあたりから、彼女から離れる距離が大きくなってきました。離れてはまた追いつき、また離れ、何とか追いつくという短いインターバルの繰り返し。しかも私が得意とする登り坂で、離れる距離が大きいのです。彼女が刻んでいる1キロごとのペースは、変わらず5分20秒~30秒。う~ん、相手のほうが余裕があるのか==?!?危うし、マドモワゼル。
 
36キロ地点の給水所で、「あと10キロ!」の声がかかりました。彼女との距離はもっとも離れてきています、そして緩やかな登り坂。
 
「このまま離されたのでは、あまりにも不甲斐無い==」、ギアチェンジ出来た!、危なげなく彼女に追いつき、追いついたということはその時点で私のほうがわずかでも速度に優っているということ、あと10キロもないのだからこのまま振り切る作戦。
 
脚は動いていたので、とにかく逃げ切ろう==。42キロを過ぎてさすがに暑さで身体が動かなくなってきたけれど、ここまで来たのだから前へ、前へ。そしてそのまま無事、ゴール。3分ほど遅れて、彼女が入ってきました。女子の2位と3位に。
 


ゆっくり話してみると、なんとこの彼女、今日が初マラソン。この距離を走るは、人生初。すばらしいペースメイクでした。彼女の力を借りて、私もよいペースでフィニッシュできたのです。地元ミエクラチュック在住とのこと~もし来年以降、この大会に参加することになれば、もう彼女には決して追いつけないくらい、力をつけているんだろうな~。


勝負勘:
ワタクシ、マドモワゼル、自他共に認めるレースフリークの百戦錬磨。『草刈機』と言われたこともあるほど、レース好きのレース荒らし。『草刈機』って何?→草刈機は草を刈る→草レースを刈る→草レースで勝つ。絶妙なネーミングを10年以上前にいただいています。いまや、ルーマニアの草レース荒らし。

でも、勝負(勝ち負け)のためにレースに臨むことは一度も無し。今回のミエクラチュックの46キロでも、良いペースで走っている相手がいて、私も力を搾り出すことが出来たのです。マラソンは個人競技だけれど、相手に助けられること、多し。


再会:


この地在住の日本びいきのファミリーに再会。息子さんお二人とも柔道家。麦藁帽子をかぶっているのがパパで、パパは陸上競技者。


よかったね:


マイダーリンも4位入賞。この大会では6位まで賞金があります。
今日はこのままラン仲間の車でマラシェティまで移動、あすは『Maraton Pe aici nu se trece(=直訳すると、“ここを通さないぞ”マラソン大会)』、このネーミングは、第1次世界大戦でのルーマニア軍の無名戦士をたたえるもの。ルーマニアの歴史と文化にちなんだウルトラマラソン45キロ。

  
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