ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

音楽フェスティバルで出会う日本人アーティスト

2011-09-27 | ルーマニア・わたしの日常


もう20回目となる「ジョルジュ・エネスク・フェスティバル」、ルーマニアの生んだもっとも偉大な作曲家ジョルジュ・エネスクにちなんだ音楽フェスティバル。例年、9月いっぱいかけてブカレスト市内の各音楽ホールで、毎夜、違った出し物で行われます。
 
以前、聴きに行ったことがあるのは、ブカレストでいちばん大きなコンサートホールで行われたクラシックコンサートでした。エネスクがクラッシックの作曲家なので、このフェスティバルはクラシックばかりのコンサートだと思っていたけれど。
 
「ヒロコをぜひ、招待したいの。一緒に聴きに行けるかしら?」、ロムンカ(=ルーマニア人女性)のお誘い。いつも、コンサートや観劇に誘ってくれるお友達。ラン友ではなく、2年半ほど前に、クルージュへの一人旅の車中で知り合った女性です。同年代と言うこともあり、不思議と意気投合して仲良くなりました。職業は、高校の哲学の先生。堅苦しいタイプではありません、いつもきちんとした服装で、姿勢正しく、そして笑顔を絶やさない人。
 
最寄の地下鉄駅で待ち合わせ、「歩いたら少し距離があるから、私の以前の生徒が車で迎えに来てくれるから。」、学校の先生というのは、すばらしい職業です。こうやってずっと生徒と交流を持つことが出来、生徒の成長を見守り、そして、生徒もずっと先生を尊敬し続けるのです。そのことを彼女に伝えると、「交流が続くのは、良い生徒たちだけよ。」


(コンサートの行われたホール)
 
わたしもいまだ、学校時代の恩師に年賀状を書き送っています。小学校~高校の間の先生がた。残念ながら高校最後の担任の先生は、お亡くなりになってしまって、現在8名の先生方です。私って良い生徒だったのかなあ~?先生方もきちんと返事をくださいます。そういえば、大学時代の教授とは交流がありません、私って、クラブ活動に夢中のサボりの学生だったに違いない。


(社会主義時代からのもので重厚な造り)


(当日券売り場。観客が空いている席を自由に指定できる新しいシステムが導入されました。本日のチケットは前売りで40レイから。いま、1レウ=25円くらいなので1000円と言うお値段。このチケット価格で一流のコンサートが楽しめるのはルーマニアならでは。)



話が横にそれてしまったけれど、誘ってもらった彼女、「ヒロコ、今日のソリスト、知っている?」~「いいえ、プログラムをチェックしていないの。」「それはお楽しみよ。」
 


そして、会場でいただいた本日のプログラム。今日のこのホールでの出し物は日本人アーティスト。2006年にユネスコの平和アーティスト(UNESCO Artist of Peace)にも選ばれているMissa Johnouchiさん。昨年の平城遷都1300年祭でも招かれて演奏しておられるピアニスト兼指揮者。
 


琴を含めて3種の和楽器(注:参照)と、ルーマニアの管楽器ナイ(英語名パンフルート)のジョイント、そしてルーマニア人のソプラノからバスの4名の歌い手が付き、ルーマニア人オーケストラの伴奏と、豪華なプログラム。「ジョルジュ・エネスク・フェスティバル」のなかでも「WORLD MUSIC」に分類される出し物です。
 
琴の弦がしっかりはじかれる強い音と、ナイの優しい音色が微妙にマッチして、さらにポップなメロディを奏で、オーケストラも歌声も見事な合体。演目は「Sakura Kaoru」「Asian Wind」「シャングリラ」など、アジア風の曲名も多かったけれど、聞き知ったものは1曲だけ。でも、ワクワクするコンサートでした。
 
ルーマニアにいて良いな、と思うのは、この地までやってくる日本人アーティストは選りすぐりの方たちばかり。日本にいるとあらゆるジャンルでたくさんの人が活躍していて、素人ではどれを見に行ったら良いのか迷うところだけれど、ルーマニアで出会う日本人アーティストは素晴らしい人たちばかりです。
 
そして、「きっとヒロコに楽しんでもらえると思って。」とルーマニア人の友人が選んでくれたこの日のコンサート。こんな友達が居ることがとても嬉しいです。

コンサートで録音&録画中?:


ちょっとびっくりしたのは、この日のコンサートで、観客が手元のカメラで明らかに録音&録画をしていたこと。中央席のやや後方の席にいたので、前の様子はよくわかります。専門的な録音装置ではないようす、家庭用のビデオカメラで、一曲ずつ、ずっと録音&録画を続けていました。

ほかに、デジカメや携帯カメラで撮影する人、何人も。フラッシュをたいて撮影していた人も。日本だったら絶対に禁止で、フラッシュをたいたりしたものなら、係員が飛んできて、厳重注意を受けるところだけれど。

そんなのに乗じて、私もフラッシュなしで撮影してしまったのが、記事中の舞台の写真。本当は、関係者に対してごめんなさい~というところ。

ランニング部門⇔⇔⇔にほんブログ村 海外生活ブログ ルーマニア情報へ
↑↑関連ブログがいっぱい↑↑
↑↑いつもご声援ありがとうございますm(__)m↑↑