今月に入ってニュースで大きく取り上げられているのが、今年のバカロレア合格率、20%。バカロレア(Baccalauréat)は本来フランス語で、フランスで実施されている大学入学資格のための統一国家試験。ルーマニアでも同じような大学入学資格試験制度があります。このバカロレアを取得しないことには、原則としてどこの大学にも入学することができません。
その合格率が20%って?!?昨年までは80~90%の合格率があった試験です。メディアはさんざん教育の低水準を嘆き、これを聞きつけたマイダーリンは「今の政府は教育に力を注いでいないからこういったことになるんだ。」と憤慨。
が、現場の女子高生に尋ねてみると驚くべき実態が~「今年から、バカロレアの試験会場に監視カメラが設置されるようになったの。だからみんな、カンニングができなくなって、こんな合格率なの。」、え==、カンニングを排除しただけで、こんなレベルに!?
女子高生はさらに解説してくれました~「過去には、試験問題を知っている先生にお金を払って問題を教えてもらい、カンニングで合格していた人はいっぱいいるはず。先生も袖の下を渡せば簡単に試験問題をばらしてくれるのが普通よ。ここはルーマニアだから・・・。」
そうやって切り抜けてきたバカロレアが、今年からは監視の目が厳しくなり、それだけで合格率が20%になってしまったそうな。実際に今年のバカロレアを受験した女子高生からの情報なのでかなり信憑性あり?
その彼女は正々堂々、合格、晴れて10月から大学生。彼女の通っていた高校のクラスメイト達も、全員が合格。ブカレストでも名高いエリート高校の、その中でも日本語専攻はいちばんのエリートクラスなのです。
ちなみに地元の普通高校に通っていたアナの情報によると、彼女のクラス30名弱で、バカロレア合格者は4名のみ。周りに流されずきちんと勉強していたアナは、その4名のうちの一人。よく頑張りました。何ごとも誠意を持って、真面目に取り組むべし。
記事中の写真は、通常5月下旬に行われる高校の卒業式風景。お揃いの黒いマントに制帽をかぶっています。クラスによってスカーフの色分け。卒業証書を授与され、制帽を空に向かって投げあったりします、無事卒業の誇らしい瞬間。この後、6月いっぱいで実施されるバカロレアに臨むのです。
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