ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

いまこそ『武士道』

2011-03-21 | 日本のいろいろ


「僕は『武士道』を読んだよ、日本人の根底にあるものだ、日本人の精神構造は素晴らしい。」と海外で聞かされること、何度も。「武士道」を外国人に説明・紹介するために書かれた本なので、原書は英語。

海外でこれだけ有名で気になりながらも、まだ読んだことはありませんでした。が、いまこそ、この本です、『Bushido: The Soul of Japan』、新渡戸稲造による、1900年の刊。
 
福島原発事故に立ち向かうべく作業を続けている人たち、「fukushima50」と海外メディアによって名づけられ、命を賭して日本と世界を守ると称賛されている人たちは、まさにこの精神を持ち続けている人たち。~それは日本人の道徳的感情の根底をなすもの。昔から脈々と受け継がれてきたもの。
 
そして今回の巨大地震の報道にくぎ付けになり、ただただ驚愕、そして無力感に陥っている私にも。~どのような精神でもって、これを乗り越えるのか。
 
日本語訳としては戦前の矢内原忠雄訳『武士道』(岩波文庫、1938年)がありますが、言葉遣いが古風で難しいらしい。近年の奈良本辰也訳『武士道』(三笠書房、1997年)が判りやすい現代版日本語。原書をすらすら読みこなすほどの英語力はなく、たとえ日本語であっても古典は難解、手にとった本はこの本でした。
 
「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」、これらの言葉は漢字であるからこそ分かりやすい、日本人であるからこそ理解しやすいのです。いまこそ『武士道』、日本人であってよかった、と思えるに違いないです。

「BOOK」データベースより:


武士道の光り輝く最高の支柱である「義」、人の上に立つための「仁」、試練に耐えるための「名誉」―本書は、強靭な精神力を生んだ武士道の本質を見事に解き明かしている。武士は何を学び、どう己を磨いたか、これを知ることはすべての現代人にとって重要である。英文で書かれ、欧米人に大反響を巻き起こした最高の名著を、奈良本辰也が、平易な文体で新訳。

ほかに、『英語と日本語で読む「武士道」』・新渡戸稲造/奈良本辰也、『対訳「武士道」』もあります。

「fukushima50」を伝える報道の一例:
Fukushima Heroes ( Japan 's best on suicide mission )



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