「電車の事故だ！」、キッチンにいる私をまた、マイダーリンが大きな声で呼びます。「熊が出た！」「日本で地震だ！」「黒海が写っている！（＝正しくは黒海ビーチのトップレス美女・アナウンサーが写っている）」、マイダーリンが私を呼びつけるニュースは様々。
今回はまた大声。何事かと思い部屋に駆けつけてみると、テレビの画像は大きく転覆したルーマニア国鉄、アクチェラレット（準急）。西の端ティミショアラから南部クライオヴァ経由でブカレストに向かう夜行列車。幸いにして死者なし。何者かが線路のボルトやねじを持ち去ったため。金属は高く売れるので、いたずらではなく盗賊？
が、この惨状を見て私達の関心事は、あと3週間で復旧するかどうか。3週間後の日曜日はティミショアラ・マラソンを予定しているのです。おまけにこの準急列車、マラソンを走ったあとブカレストに戻るのに利用するつもりだった同時刻発車の電車。
ルーマニア国土は丸いエンゼルフィッシュ型。主要都市を国鉄が網羅しているので、南回りルートが閉鎖されていても、北のブラショフ～シビウ～アラド経由でティミショアラ入りできますが、乗り継ぎによる時間がかかり不便。そんなことよりもこんな人為的な事故が起こるとなると、怖いもの。注意を払っていても防ぎようが無いから。
そういえばブカレストでもマンホールの金属蓋が盗まれること、多し。ここに落ちたりするとそれも人為的事故。蓋を取り付けてもまた盗まれ、いたちごっこなので蓋の補充は即座になされません。それまで通行人に注意を促すため、マンホールの穴にはブッシュなどが詰め込まれたり、何らかのものが置かれます。注意は万全に払って。
事故の様子、詳しくはこちら、TBSNewsより。日本人は乗っていなかった模様。3週間後の同じ電車が転覆していたら、名前が出るところだったかも・・・。
ルーマニアで列車脱線、15人負傷
ルーマニア南部で21日、首都ブカレストに向かっていた列車が脱線し、15人が負傷しました。
事故が起きたのはルーマニア南部のクライオーバ近郊で、現地時間の21日未明、8両編成の列車が脱線しました。
AP通信などによりますと、当時、列車には300人程の乗客が乗っていて、このうち15人が負傷し、病院に運ばれました。
脱線事故を受けて現地入りしたルーマニアの運輸相は、線路のネジやボルトが油を使って外されていたことなどから、「意図的な犯行」との見方を示しました。
脱線したのは夜行列車で、西部のティミショアラから南部のブカレストに向かう途中でした。（22日03:44）
写真は今日の新聞記事より。似たような事故は昨年５月にも起こっているとのこと。安心して乗っていられない・・？
気持ちの良い秋晴れ
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