ランニングブーム真っ只中の日本で、この夏大ヒットしたのがアームカバー。おしゃれなウェアーで走りたいけれど日焼けしたくない、という女性ランナー必須のアイテム。長袖を着るよりも腕にまとわり付いた感じがないし、半袖のそで下が通気口になるので快適。うんと暑い時にはアームカバーを水で濡らすと、気化熱を奪って涼しく感じます。
そんな優れもののアームカバー、ルーマニアで買いたし、ルーマニアには存在せず。無理もないです、ランニングはまだまだこの国ではメジャーではありません。日本でおなじみリディア・シモン選手、北京五輪女子マラソン金メダリストのコンスタンティナ・ディツァ選手を輩出したのに、一般市民への認知度＝きわめてゼロに近し。
ランスカはおろか国産のランニングシューズ＆ウェアー、国産のエナジージェルの類も在りません。アシックス・ミズノという二大スポーツ用品メーカーを持っている日本とは比べようもなし。
話はアームカバーに戻ります、そんなわけでこの国にランニング用アームカバーは存在せず、でも便利そうだから使ってみたいワタクシ、マドモワゼル。よく見ると構造は単なる筒型、長方形（＝正しくは台形）の布の二辺を縫い合わせるだけで良いのです。
ミシンがあればものの5分で出来上がりそう、でも手近には在りません（＝お姑さん、以前は使っていたけれど目も疎くなったので手放したそうです）、せっせと針に糸を通し、チクチクと一針ずつ手縫い。
それなりのものが出来上がりました。生地はマイダーリンが着古したサッカー用Tシャツ。スポーツ用の速乾素材なので、汗も逃がしてくれます。襟ぐりのニットファブリックを転用して片方につけています＝アームカバーのずれ落ち防止。2色使いのTシャツだったので、2ペア出来ました。かなり良い出来！＝自画自賛！！
「良いのが出来ました、これからの季節、ちょっと肌寒いときに半袖の下に付けます。」と一緒に針仕事をしていたお姑さんに見せると、
「寒かったら、長袖を着たら良いんじゃないの？」と怪訝そうな顔。
「これ見て！ 日本の女性ランナーに大流行のアームカバー、真夏の日焼け防止とこれからの寒さ対策、半袖の下から空気が通るので、温度調節もちょうどいいの。」とマイダーリンに見せると、ダーリンはさすがランナー、「うん、良さそう。」と納得。「僕にも作って。」とは言わなかったけれど。
これを作ってからというもの、今週のブカレストは残暑去り、夜風も身体を冷やすものとなっています。ランに＆カジュアルに、大活躍、間違いなし！！
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