見えない鳥の存在: Blog版

Blog: L'oiseau Invisible
blog目的が途中から激変してしまった

別室の上映会 (40) 映画「終戦のEMPEROR」

2013-11-11 | Bruxellesの原稿

Movie-Trailer : Movie- Clips : Movie-Index :
Matthew Fox Talks EMPEROR : mp3 :
『終戦のエンペラー』特報



歴史映画としてどんな解釈もしていない。ただ、先の世界大戦に大変興味を持つ日本人でさえも、この辺は素通りワンパターン思考なので、この映画を見て知識を得た気分になる人がいるかもしれない。WilloughbyでもCourtney WhitneyでもCharles Louis KadesでもなくBonner F. Fellersに光を当てたところが、斬新といえば斬新とも言える。日本ではMacCarthurのみに人気が集中しているが、ひょっとすればこれはBonner F. Fellersを表に出すことによって、日本人を感涙させるためにアメリカが切ってきた新しい恩着せカードかもしれない。
確かにこの話はある事実に基づいている。


参照: 情報将校ボナー・フェラーズ
参照:Brigadier General Bonner F. Fellers Interview (1951)
Fellers氏のお顔は拝見できるが、話の内容は日本とは無関係。
それより下の文章が新生日本がGHQと共に書いたシナリオ
を正確に捉えている。この辺を無視しては戦後史は把握できない。
これに宗教Moneyと、巨額のたとえばM資金などと呼ばれる不明の金が
国民の頭の上で国境を越えるくらいに大きな声でしゃべり出すのだ。
Money talks everywhere.

この映画
昭和天皇とマッカーサー会見のあと、MacCarthurが昭和天皇のお人柄に
大変感動して、昭和天皇を裁判にかけるようなことがあってはならない
と天皇免責を決めマッカーサー自身が天皇をお守りする決意を固めた等と、
思い込んでいる人たちにとっては
「オヤ?何か違う」と思うストーリになるかもしれない。

まさかそんな馬鹿はいないでしょうって?
確たる証拠もなく昭和天皇ご自身の「内緒」発言にもかかわらず)
それが吃驚するほどいるんですよ


この映画のMacCarthurは缶コーヒばかり飲んでいたあの人。


・・・・・以上は2013年3月18日の入力・・・・・
・・・・・追記:2013年9月20日・・・・・
古い資料の整理をしている。これはここに置いたほうがいいかもしれない。
天皇家はクエーカー教徒だったのか?
とりたてて珍しい貴重な話ではないが
まったく初耳という人も多いかもしれない。
クエーカーのグランド・セントラル・ステーション:
現人神から象徴天皇への転換
プロダクション・ノート&関屋貞三郎
Bonner Fellers & 象徴天皇
・・・・
終戦のEMPEROR:昭和天皇のインタビュー
Records of the Sept. 25, 1945, interview by Hugh Baillie, president of the then United Press wire service, and Frank Kluckhohn, Pacific bureau chief for The New York Times, were found in the Archives and Mausolea Department of the Imperial Household Agency.
このインタビューは知らない人が多いし知っても「嘘だ」と端から信じない人も多い。否多いというよりむしろ知っている人や、「嘘だ」と言わない人は皆無に近い。日本語では報道されていないからだろう。

・・・・・追記:2013年11月7日・・・・・
保守及び右寄りのBlogをみれば、この映画はかなり好感を持って受け止められたようだ。昭和の時代はマッカーサーが昭和天皇をお救いした、という話だったのだが、この映画ではマッカーサーはしょぼく後退し、代わってFellersが昭和天皇をお救いした、となっているだけの違いだ。これに好感を持ち「いい映画だった」とか「安心した」とかの感想を書く保守は、OSSの日本占領計画に完全無知であるばかりでなく、歴史検証からは程遠い、全く別次元の存在、OSSの占領マインドコントロールに脳髄を犯されている所謂「ワンパターン保守」あるいは「居酒屋宴会保守」、もっと正確に言えばゾンビー保守、キョンシー保守、に過ぎない。これがいわゆる日本の保守の近似値100%なのだから、「戦後レジームからの脱却」あるいは「自虐史観からの脱却」が60年経過しても70年経過しても、ほんの一ミリも前進しないのは当たり前だ。実に嘆かわしい。「お救い」とは「何からお救いするのだ」の話で、本来は大罪人であったものを「お救いした」というGHQの恩着せpropaganda映画に他ならないことに少なくとも気づくべきだ。これは東京裁判正当化映画にほかならない。東京裁判史観強化肯定映画にほかならない。そんなことにも気づけないのが、日本の保守の実態である。極端に情けない。占領のための天皇利用を誤魔化すだけでなく、こうやって日本国民の自虐史観を強化してきたのだ。占領期の天皇利用は、OSSがほとんど開戦直後から模索し続けた結果、ようやくたどり着いた、熟考を重ねた上の結論・占領骨子作戦である。しかもFellersはそもそも心理作戦、propagandaの専門家で、OSSに席をおいた軍人である。MacArthurが敗戦国の天皇の畏敬に改心したとか、Fellersが日本女性への恋愛心から日本のために骨を折ったとかは、詐欺師の語り、に過ぎず、MacArthurはMacArthurのFellersはFellersの任務をpropagandaにくるめて完遂したに過ぎない。保守の近似値100%が脱洗脳のための開頭手術でも受けない限り、70年、80年たっても、東京裁判史観、自虐史観は、肯定・強化され続けるだろう。
当然のことながら保守のBlogには一瞥すべき内容を持つ映画評は一切見当たらない。日本の虚と闇はそれほど深いのだろう。
参照:エンペラーが敗戦した終戦

・・・・・追記:2013年11月11日・・・・・
終戦のエンペラー」の神話と史実
昭和天皇の「御聖断」(+「玉音放送」について)



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