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ビトマチック2a セレンメーター調整

2019-01-28 09:55:40 | うんちく・小ネタ
フォクトレンダー ビトマチック2a の

セレンメーターを調整してみました。

言うまでもありませんが、

普通に写真が撮れているカメラをバラすべきではありません。

私の場合、入手した時よりも針の動きに元気がないことと

もう一台と比較しても明らかに弱っている印象なので

渋々トライしてみました。

先ず、軍艦部を外します。


もうネジを外してしまってます





ヴィトマティックユーザーならお馴染みの3ヵ所のネジを外します。



ゆっくり垂直に軍艦部を持ち上げると外れます。



具が露になりました。



ドライバーで指しているマイナスネジを緩めると

絞りのメーター(写真右の白〇)の可動範囲が調整できます。



セレンメーター(露出計)の透明カバーを外すため

4か所のネジをマイナスドライバーで外します。



一本だけ長いのは、露出計を本体に止めるため。
(露出計を外すには対角の下の方に隠れているネジも外す)





絞りメーター(白〇)をF22まで動かし、

セレンメーターの針を傷つけないようそっと透明カバーを外す。



セレンメーター機械部が現れる



ドライバーで指している一番上に付いている

真鍮色のワッシャーのようなものを精密ドライバー等で

突っついて回すとセレンメーターの位置調整が出来る。

ここで注意!

上から順に、調整ツマミ・部品を固定しているアーチ状のパーツ

そしてメーター(針)があるのですが、アーチと針の間に

髪の毛の太さほどのゼンマイのような(バネ?)が組み込まれています。

視力が落ちてきた私は、それに気づかず

調整ツマミを90度ほど豪快に動かしたところ

そのゼンマイのようなものを動かしてしまい

セレンメーターが動かなくなってしまいました。


幸い、何度かメータ―を手で動かしていたら

また動き出したので良かったですが・・・。



露出計のハウジングと透明蓋の間に



このような金属板が挟まっています。

ファインダー内に写る露出計の飾り枠です。

組立を適当にやると



こんな感じで、絞りの〇が隠れてしまいます。



仮組状態から爪楊枝などを使って飾り枠を適正な位置に調整。

なぜ、こんな面倒な作りにしたのでしょうか?



各部ネジを締め込み



軍艦部を取り付けて完了。

実は、ここまでの写真に写っているビトマチック2aは

分解はしましたがセレンメーターの調整はしていません。

例の髪の毛ほどの太さのゼンマイのようなものが

もう一台のそれと同じになっているか確認したかったのです。

こちらのゼンマイのようなものは

茶色く錆ていて肉眼ですぐに確認できました。

宙ぶらりんになっている状態は一緒でした。

そして、調整を行った方は



このように日中の室内での露出は

概ね適正な状態になりました。
(なったはず・なったと信じたい)

しかし、晴天の屋外では2段ほど狂っています。

元々、暗いところで撮るカメラではないので

屋外晴天で露出が合うように調整したほうが

良かったのかもしれません。

たかがセレン。されどセレン。

参考程度の精度と言え、合っていないよりは

少しでも合っている方がいいでしょう。

実写して写っていればの話ですが・・・。

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