SEA side

静けさの中で波の音だけが永遠に響きつづける。
美しいものとの出会いの記憶・・・・。

映画 「そして、ひと粒のひかり」

2006年04月10日 | 映画(サ行)
 世界の現実をいきなり突きつけられる作品。

 生きていくための厳しい選択を迫られる一人の女性像がリアルに描かれ、並みのサスペンス以上の緊迫がある。

 親指ほどの大きさにセットされた麻薬は「粒」でカウントされる。そしてマリアに宿った、命を持つ小さな肉体がそれに対比される日本語タイトルは、最近まれなヒットだろう。
 
 主人公はラストで子供を育てるためにアメリカに残ることを決意する。まだアメリカにも夢と自由のかけらくらいは残っているのだ。少なくとも南米コロンビアの現実に比べれば。

 若くても、子供を身ごもった一人の女性としての毅然とした崇高なまなざしがまぶしく美しい。原題は「神の恩寵に守られたマリア」というような意味。



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2 コメント

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アメリカ (kimion20002000)
2006-04-21 02:41:24
TBありがとう。

主人公は、アメリカに過大な幻想は持っていませんね。あまりにも、コロンビアが、混乱しすぎているのでしょうね。
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移民 (mach)
2006-04-21 14:35:10
 ラストは主人公のさわやかな決意で幕を下ろしますが、ああいう形で定着する海外移民が多いのだとすれば、アメリカが神経質になるのも分かる気がします。
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