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すぐ近くになのに、
長いこと行ってなかった「松花堂」(しょうかどう)
松花堂昭乗、ゆかりの地にある庭園・美術館です。
松花堂弁当ぐらいしか、その名を知らないのですが。
暑くて人も少ないかなと思い、ふらりと。
竹と椿が多い庭園です。
西の片隅にある「女郎花塚」から。
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■「女郎花塚(おみなえしづか)」
こんなお話があるのです。
時は平安時代。
この辺りに住む小野頼風と深い仲となった都の女性が
男の足が遠のいたのを悲しみ
この地を訪れてみると、男はすでに他の女と暮らしておりました。
悲観のあまり泪川に身を投げ
やがて脱ぎ捨てた山吹重ねの衣の跡から咲いたのが「女郎花」
男がこの花の元に寄ると
花は、恨んだ風情をたたえながら嫌うようになびきます。
それを見た男は、自責の念にかられ
同じように川に身を投げてしまうのです。
人々はこれを哀れみ、二人の塚を築きました。
二人の霊は冥土で邪鬼に責められ
女は剣山の頂きで日々を送り
男は山を登ろうとしたが、剣の刃で身を
刺し通され、磐石で骨を砕かれるという地獄をさまよいます。
この二人の亡霊がこの塚から現れて旅僧に回向を乞い
そのおかげで結ばれた、という物語です。
謡曲「女郎花」
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ちょうどその花が咲いていました。
細身のさびしげな姿。
そんなに怨念がこもっているようには
とても見えません。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/ab/6ec2289e4b2d94e5afce3570bf066ad7.jpg)
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【女郎花】(オミナエシ) オミナエシ科
秋の七草のひとつ。
どうしてこの花にそんな哀しい物語が綴られたのか。
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恋に死ぬ二人の情念が燃えさかるような炎暑。
が、わたしはそんな思いにひたるどころでは
ありませんでした。
ただただ、薮蚊を追い払うのに
忙しくしておりました。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/ee/fd03ee2f48bc8da36253d565bc403e9a.jpg)
明日も、松花堂、続きます。
(写真500枚も撮りました‥)
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先日友人と出かけて、写真もたいして撮れなかったしと思いましたが、300枚撮ってました~
女郎花、そんなお話があったんですね~
悲しく辛いお話ですが、こんどオミナエシの花を見たら、きっと今までと違った見方が出来そうな気がしますし、たぶんこの花を見るたびに悲しい物語を思い出しそうです。
現存する塚に、こうした物語が言い伝えられていることはすばらしいですね。そして、こうした物語が、あちらこちらで、ずっと語り継がれていって欲しい、としみじみ思いました。
ちなみに、オトコエシにも、物語があるのだろうか!?
お留守番お盆休み、どうぞのんびりリラックスして下さいませ。
現代で 良かったよ ヽ(^o^)丿
吉兆さんのお弁当が楽しみ。
女郎花塚、そう言えばありましたねえ
そういう物語があったのですね。
折角行ったのに、よくよく見なければいけませんね。
女郎花が咲いていると演出効果満点、物言わぬ塚に
女郎花の黄色い花がこぼれる散る涙のようです
松花堂庭園の夏はどんな状態なのでしょう。
明日の
女郎花のお話
初めて聞きました。
そんな物語が・・
それでなのでしょうか
他の男を寄せつかせないように
香りは酷いですね~。
そういう意味では飾りたくないお花です。
松花堂弁当食べたいです。
最初の写真など黄色が際立って見えます。
我が家のオミナエシ、黄色がもっと柔らかく印象が薄かったです。
謡曲「女郎花」、たわいないと言えばそれまでですが、謡曲となるとまた別です。
物語はいつの時代に生まれたのでしょう。
さすが京都ですね。
一日に500枚は、流石にまだないように思います。
鋭い写真が多いのも、選り抜きだからでしょうね。
う~ん。
お花の所以も分かったし、松花堂昭乗の松花堂弁当も…。
また明日も楽しみにしています。
写真500枚は整理するのが大変ですね。
500枚からの選択。サスガというかヤハリというか・・・。整理するだけても大変だぁ!
たまにしか写真撮れないので、撮るときは根性入れて撮ります~、
なんて。
ひたすら、あ、ええなぁと思うものを見ると撮り溜めする性格です。
あとで整理するのに四苦八苦するのにね。
女郎花という字が、なにやら怪しいと思っていたのですが、
やっぱり裏がありました。
ほんとうに辛いお話です。
妙に具体的な部分があって、作り話だと言い切れないような
気もするし。
小野頼風という男性、実在しないらしいのですが。
謡曲、不案内なので、今まで知ることがなかった世界です。
ブログのおかげで、通り過ぎずにすみました。
オトコエシも何かいわれがあるのでしょうか。
(男塚と呼ばれる塚は少し離れた所にあるそうです)