先週の土曜日は、娘の通う小学校の「おまつり」でした。
そこの場で、図書ボランティアの仲間と「開き読み」をすることが決まり、何の絵本を読もうか1ヶ月くらい前からずっとずっと考えていました。(※や※2)
ペアに与えられた時間は10分程度。それぞれが1冊読んでもいいし、どちらかだけが読んでもいいし‥。3組のペアのうち、最後だけが大型絵本の『せんたくかあちゃん』を読むことは、決っていました。
私は、最初のペアのうちのひとり。
初めての試みの中の、最初に登場することになったので、できれば、今までにやったことがないこと。青空の下で読むことが楽しい絵本を選びたいと思っていました。 (そしてそして、自分自身にとっても納得ができる絵本‥すなわち、自分自身のお気に入りを、できれば、読みたかったのです。)
いろいろ、いろいろ考えた結果。
その日にふさわしい絵本は、やはりこれだろうと思いました。
『これはのみのぴこ』
谷川俊太郎 作 和田誠 絵
大好きな谷川俊太郎さんの、ことばあそびを、風がそよっと吹いてくる青空の下で、子どもたちも一緒になって声を出したら、こんなに楽しいことはありません‥。
しかも、ただ、私がひとりで読むのではなく、「ペアのHさんと交互にページを読み合う」というのは、どうでしょうか?と提案してみました。
Hさんとは、子どもの学年が同じで、年齢も近く、このボランティアを始めたのも一緒の年から。保育士だった彼女は、絵本を読むのがとってもうまいだけではなく、おもしろいこと、新しいことも大好きな人なのです。
Hさんとなら、なんとかうまくいくにちがいない。
他のメンバーの賛成も得られ、その後の練習で、「ふたりがそれぞれ絵本を持ち、自分が読んだページを次の人が読み終わるまで開いておく」ということも決めました。
「のみのぴこ」は言葉の積み重ねでできているので、あれ、前の場面はどんなんだったっけ?と思った時の手助けのためでもあります。
全体の構成はこんな感じでした。
・司書の先生の挨拶
・中国語の手遊び歌
・『これはのみのぴこ』
・『どうながのプレッツェル』
『ちいさなくも』
・手遊び
・大型絵本『せんたくかあちゃん』
・おわりの挨拶
※「中国語の手遊び」は、メンバーの中にネイティブチャイニーズの方が居て、普段の「開き読み」でも、中国語の絵本や手遊びを取り入れているのです。(以前は英語もあったのですが‥)
思っていた以上に、外で本を読むということは大変なことでした。今、出た自分の声が、駆け足で消えていってしまいます。
私たちのような言葉遊びでなく、「おはなし」の絵本を読んだ人たちはもっと大変だったと思います。途中で、バザー品値下げ等のお知らせ放送が入ってしまうと、それが終わるまで中断せざるおえないということもあり。
もしも、来年またやるのであれば、今度は準備段階の根回し(?)を上手にして、マイクを使わせて貰いたいですね~。
それにしても、「のみのぴこ」。
イメージの裏切りと飛躍がとても見事です。
お母さんだって、子どものマンガを読む。
銀行員だって、ぴんぽんするし。しかも相手はおすもうさん。
おすもうさんが憧れているのは、演歌歌手ではなく金髪の歌手。
歌手が飼っているオウムは盗まれ、
八百屋さんの活躍で(おそらく)泥棒は捕まり。
その町の選挙で選ばれた市長さんは、入れ歯の為に歯医者通い。
歯医者さんの趣味は、ホルン演奏。
たぶん、ネコのごえもんとしゃるるは、道ですれ違ったことがあり、
のみのぴこと、のみのぷちは、
別れ別れになった兄妹なのでは‥が私の予想です♪
絵本は、厳しいものがありそうですね。
お疲れ様でした!
でも、「のみのぴこ」なら、みんな楽しんでのってきて
くれたんじゃないですか?
自分の肺活量とカツゼツ勝負みたいな世界ですけど、
子どもに大人気ですものね!
そうかぁ。兄と妹・・・・。わたしはまた恋人かしら?
なんて、密かに思っていました(笑)
学校や地域でのイベントにも参加することがあるかもしれません。屋外で読むことの難しさ
>自分の声が、駆け足で消えていってしまいます
rucaさんならではの表現で、これはこれはと思っちゃいました。
参考になります。
ところで、rucaさんは「開き読み」を使っっていかれるということですね。ほんとこれに関しても、悩みます。一般的に幼稚園、学校でも「読み聞かせ」で通ってしまうようになってきてますから。これはいいと思えるような表現が見つからないし、私は時と場合で使い分けたりしますが(笑)
所属している会では「読み語り」なんですがね。
『のみのぴこ』
確かにこどもたちには大人気だったのですが。
「自分の肺活量とカツゼツ勝負みたいな世界」では、読めませんでした。声が遠くまで届かないので、ゆっくり読まないと何を言っているのか、わからないのです、全然。
そういう意味では、「ぴこ」の楽しさは伝わらず、選書失敗とも言えるのですが、まあ外には外での読み方がある、ということで‥。
ぴことぷち。
私もステディの関係かな?とも思ったのですが、なんか、あんじゅとずしおう、とか、ヘンゼルとグレーテルみたいなのもいいかなと思いまして(笑)。
お忙しいなか、コメント頂いて嬉しいです。(ついでに、このはなさんのブログも更新されていて、嬉しかったです)
開き読み。
ここでは、張り切って使っているのですが、まだ他の人と話す時に、使ったことはないのです。サークルの仲間で、私のブログを読んでくれている人が数人居るので、まずは、その人たち相談してみようと思っています。
小学校でも「読み聞かせ」が定着しているので、すぐに変えることは難しいと思いますが、私が「開き読み」ということを、だめ、ということはできないはずなので‥。
ところで。
今週の月曜日に、市の図書館の記念講演会に、松居直氏がいらっしゃいました。松居さんは、京都でお育ちになったとのことですが。お話を聞いていて‥ん?誰かに似ている、誰だろう?と考え、それはこのはなさんだということに思い至ったのです。なんというか‥話しの中の「間の取り方」がとっても似ていると感じたのでした。京都の方の「間」なのかなあ。
お話も、とても感じ入ることが多く、貴重な時間でした。