ユーキャン詩集

創作した詩を不定期投稿していきます!感想などございましたらぜひコメントください!時々、旅日記なども載せます!

わたし色探し

2019-09-16 19:30:44 | 創作(詩)
終わりのない紙束をいじりながら
日は昇る
メールは近代化された紙束郵送機
返信をひたすら急かされる
それでもわたし達は色を描き続ける

充電すれば画面は映る
画面はカラフルなメールを映してくれる
昨日のドラマを語らう赤色の学友
近況報告を楽しげにする恋人の紫
単語の羅列された黒い母
でも、紙束自身に色はない
だって。
電源を切れば私をそのまま映すのだから

私にみんなの色は描けない
でもみんなは私の色を描けない

あなたはどう?
あなたの色はあなただけのもの
自分をしっかり見つめてみて
もし色がわからないのなら
私はあなたをこの紙束に閉じ込める
閉じ込めた時にこう言うわ
「色をつけるまで出てきちゃダメ」

今のあなたはどう?
今のあなたは何色かしら?
もし色がわからないのなら閉じ込めてあげる
時間をかけて構わない
あなただけの色を描くまで

勝負師の世界

2019-09-15 12:30:01 | 創作(詩)
微笑んだ君と手を握って
名前を呼ばれて
隣に立って
しゃがみ、静まる世界に号砲が突き抜けた時。
僕達の世界が一気に走り出した

外野の歓声が鼓膜を突き抜けても
脳の中身は君だけでいっぱいで
左のレーンに少し目をやって
見える君に負けじと
足を上げて
地を蹴る。

100m。
少し前に
見えているゴール
先に白線を越す者が勝者
これは十数秒で終わりの風が吹く世界。

こんなにも短い
この世界はとても濃い空気に満ちていて
君の走りはいつだって僕の心身に高揚をくれた

白線を超えたらまた手を握ろう
尊いこの世界をくれたんだ

僕たちは今、勝負をしているんだ。
でも不思議と僕はこんな世界にいるんだ。
笑ってしまう口が居て
地面を蹴る足の筋肉の細胞たちが居て
胸を叩く不思議な鞭が居て
瞬間を、君と走るこの世界を
例えようのない未知の快楽と知って
咀嚼し味わいながら。

僕をまた加速させるんだ

遅めの夏休み日記

2019-09-14 21:56:30 | 日記
就職して滋賀県へ越しまして…。
そして今週は夏休みで地元に帰省しました。



なんだかこんな何気ない道一本でも
「あ〜、よくチャリンコ漕いで学校通ったな〜」
なんてしみじみ考えてしまいました。

10日間と少し長めのお休みを
ぷらぷらと過ごしましたが
こうやって思い出がポツポツ浮かぶ道を
のんびりと歩いて行くのもまた地元の魅力かな?

そんな風に感じる今回のお休み
そしてかなり久しぶりの何気ない日記でした。

拝啓「名も降らしてしまったあなたへ」

2019-09-14 15:52:56 | 創作(詩)
緑の隙間から差し込む光が地を血色よく見せる季節となりました。
あなたはいかがお過ごしでしょうか。
私は胸に手も当てずにあなたへ想いを募らせております。
鳩が鳴くには背景が土臭く、蝉が鳴くにはもう手遅れな外気が立ち込めておりますね。
私も肌は見えなくなってしまいました。
しかし、不思議とあなたを想うことが楽しくなっているのです。
私が日の加護をその肌に浸し、胸に手を当てていた時。
時に筆を持ち、黒く染め上げあなたを書き綴っておりました。
時にアルバムを取り、若いあなたへ怒声を浴びせました。
時に薔薇の花を眺め、茎の棘に触れて温かな雫を感じておりました。
あなたはそんな私の眠る間に、雲を作って知らぬ土地を濡らしておりましたね。
胸に当てた私の手はそんなあなたを溢し続けておりました。
掬い上げては平から溢れるあなたですもの、私は胸に当てることをやめてしまいました。
不思議なもので雨が少なくなりまして。
人が変わったかのように私はハサミを手に取りまして。
鮮やかとは言えませんが、不揃いな緑のカーテンができたのです。
日はカーテンを好みまして、私は着飾るオシャレに興じました。
だんだんと物が減りまして。
だんだんと周りが変化しまして。
だんだんと季節は寒くなろうとしております。
私は胸に手を当てずにあなたへ想いを馳せております。
あなたはいかがお過ごしでしょうか?

泥沼公演

2019-09-13 10:51:49 | 創作(詩)
泥に浸かる両足
頭に響く囀りの元
田植え前の土地で私は
見えない穴を掘り続ける

低い音が鳴り響く
泥穴にミスが入り込んでは
脱糞時のハーモニーを奏でた
やらしさ満載の吐息
画像添付を拒否したいほどの現状
コンクリート地面が見えない
田螺のピンクだけがちらつく

目の前が霞めばいいのに
安息地帯はあるはず

そう。
〜安息地帯から来た私は不確かな光を目指して〜

勇敢にも地に沈む礎になります