神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

石碇的夏天 

2009-06-13 | 茶旅
『シーディンの夏(石碇的夏天)』という映画をご存知だろうか。

台北近郊の田舎街シーディン(石碇)を舞台とした
60分ほどの短編映画で、2001年台湾金馬奨の最優秀短編映画賞を受賞している。

私がこの映画に出会ったのは2002年の東京国際映画祭。
初期の侯孝賢作品を彷彿とさせる静かな作風が印象的だった。

ティーチ・インで当時まだ25歳だった鄭有傑監督の
若いのにしっかりした様子に感心したのを覚えている。

映画もなかなかよかったのだが、
舞台となった田舎街、シーディン(石碇)の佇まいに強く惹かれるものがあった。
いつか行ってみたい、と思っていたのが、今回計らずも実現した。

C小姐があらかじめ連絡を取ってくれていた茶園が
石碇のG茶師の茶園だったのである。

午前中は茶摘みと製茶で忙しくされているので、
お昼頃に石碇の老街で待ち合わせをして一緒にランチを取ることになっていた。

まさしく映画の舞台となった街並みがそこにあった。



ラフな格好で現れたG氏は想像していたより若々しく、
フレンドリーなナイスガイだった。

石碇はお豆腐が有名で、何種類かの豆腐料理と名物の野菜料理などをいただいた。
紅焼豆腐が特においしかった。

ランチを終え、茶園に向かう。
G氏の車の先導で山を登って行く途中、茶畑が続いていた。
車を降りてG氏の説明を受ける。



山道の途中で目にした茶畑は茶樹が並んで植えられた一般的なもの。
石碇では包種茶と東方美人が主に作られている。

G氏は、普通の茶畑と、自分の茶園がどのように違うのかを比べるため、
あらかじめ覚えておいて欲しいと言うことだった。

さらに車は山を登って行く。

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