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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

「豆まきデータ」と揶揄した債務者とは私のこと?

2008-12-20 00:16:08 | 学問・教育・研究
一昨日これでは核融合研究より農業再生をを投稿してから、この記事を書くきっかけとなったコメント主リバモアのロレンスさんのURLが判明した。コメント欄に公開した段階でURLが浮かび上がったのである。この中に「科学的事項説明、反論」という20ページのPDF文書があり、一読したところ思いがけない文章に遭遇した。その19ページを引用するが、その文章の中ほどにある《特に、左図は、「豆まきデータ」と債務者が揶揄するデータそのものであり》との行である。



確かに私は3月13日の記事筑波大プラズマ研 不適切なデータ解析についてで、問題のショット番号196941とあるデータを《点の広がりは私の目には節分の豆まきのように見えるが》とも、《上の「豆まき」データを下の「曲線」に仕上げるとはこの専門家集団はよほど楽天的なんであろう。》とも書いた。

私以外にも「豆まきデータ」なる言葉を使った人がいるのかと思い、筑波大学が公表した「本学教員が発表した論文における不適切なデータ解析について」の資料を検索したが「豆まきデータ」なる言葉は出てこなかった。

上記「科学的事項説明、反論」がいつ作成されたのかは明記されていないが、文章中に「Physics of Plasmas 15, 056120(2008)」なる文献が引用されており、調べてみるとこの論文のタイトルは「Active control of internal transport barrier formation due to off-axis electron-cyclotron heating in GAMMA 10 experiments」で、その履歴は「Received 13 November 2007; accepted 17 March 2008; published 7 May 2008」となっている。その発行日から見るとこの文章が今年の5月以降に作成された可能性が考えられる。となるとこの著者は私の3月13日の記事を目にしているのかも知れない。さらにコメントの中には「債務者」という私には理解しにくい言葉が出ているが、同じ言葉が「科学的事項説明、反論」にも出ている。となるとこの「債務者」とは私のことか?と思わざるを得ない。

もしこの一文がリバモアのロレンスさんのお目にとまれば、この「債務者」というのが私のことなのかどうなのか、もし私のことならなぜ「債務者」と呼ばれているのか、その辺りの事情を説明していただけないだろうか。「債務」とは「借金を返さなければならない義務」と辞書にも出てくる。このままでは気持ちよく正月を迎えられないではないか。もし私のことでなければ忘れることにする。

そこで再び「科学的事項説明、反論」に戻るが、私が「豆まきデータ」と呼んだいわゆる生データが本当の生データなのかどうか、実は私には納得できていないのである。3月13日の記事で私は《一番上の図を見ると時刻:85.0-98.48msと記されている。想像するにプラズマが発生している間に横軸となっている電圧を掃引して縦軸の電流値を測定していくのだろうか、それが20msもかかっていないとすると、測定回数を増やしても苦にはならないのではないか。》と想像を述べた。生データということから私が描いたイメージでは、2チャンネルのデジタルレコーダーの一方(横軸として)に電圧を、もう一方(縦軸として)に電流を入れるとして、ある時間間隔でデータ取り込みトリガーのパルスを発生させる、そのような測定法なのであるが、果たして実際にはどうなのであろう。この仕組みが公表された文書からは読み取れない。私が問題にしているのはデータの解析方法ではなくて、あくまでもデータ収集の手段なのである。同じ測定を繰り返し積算してデータの精度を上げる、これが実験科学者の鉄則であるからだ。


追記(12月21日) 上記参考図 C の説明で《左図は、「豆まきデータ」と債務者が揶揄するデータそのものであり》とされているデータに「#196941(rc=11.9cm) 135.00-148.48ms」との書き込みがある。ところが私が「豆まき」データと最初に評したデータを12月18日の記事の中に再掲したが、そのデータには「ショット番号:196941、時刻:85.0-98.48ms、動径距離:rc=11.9cm」と記されている。両者はまったく同じデータの筈なのになぜか時刻が異なっている。どういうことだろう。

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