日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

なるようになった「小沢幹事長 vs 民主党 = 朝青龍 vs 日本相撲協会」

2010-02-05 13:23:40 | Weblog
現時点で民主党小沢一郎幹事長も朝青龍も刑事責任を問われることがないままに、小沢幹事長の不起訴と朝青龍の引退がきまった。今日の朝日朝刊は第一面がそれを報じている。私がなんとなく予感したとおりの成り行きであった。


朝青龍に関しては取り沙汰されている暴力事件の真相が未だにはっきりしないので、刑事責任の有無はともかく、それなりの心証を抱いた横綱審議委員会が横綱に引退勧告を突きつけたことが事を決したようである。私も含めて多くの人が納得できる処分と言えよう。

それにしても朝青龍は強かった。大相撲はいつもNHKの夜7時のニュースで見ているが、最後となった一月場所でも強さを思う存分発揮し、あの巨大な把瑠都を胸の空くような下手投げで文字どおり放り投げたときは私も惜しみなく拍手を送ったものである。しかし品位・品格という資質に欠けるとみなされたことが彼の運命を決めた。元来品位品格を作り上げるのは親方の指導あってのことなのだろうが、適切な師匠に巡り会わなかったのが不幸せであった。しかし国技を標榜する大相撲を外国出身力士に頼っている今の日本相撲協会の姿勢そのものが今回の事態を招いたのであり、私は以前に朝青龍問題 日本相撲協会は『皇民化教育』を廃すべしで述べたように、外国人の日本人化を早々と諦めるべきなのである。横綱審議委員で歌舞伎俳優の澤村田之助さんが、同じく朝日朝刊で次のように述べているのが印象的だった。

歌舞伎の世界には、外国人も女性もいない。外国人力士が増えたことで教育が難しくなったことはよく分かる。また、いまの子供たちは昔に比べて甘やかされて育ち、甘い気持ちを持っていることが多いように思う。世間の風潮もあって、厳しい指導は難しくなってきている。それはそれとしても、各親方がしっかりと指導していくことが必要だ。

何事も各親方任せでいつも逃げてきた日本相撲協会である。そうかと言って、出稼ぎに来た外国出身力士をしっかりと指導出来る親方を日本相撲協会が本気で養成したわけでもない。強さ抜群の朝青龍を失うことは日本相撲協会が墓穴を自ら掘ったと言えよう。

一方、嫌疑不十分で不起訴となった小沢幹事長について、私は世間がマスメディアに煽られだけのことであったと思う。自分のために仕事をしてくれていた人が3人も起訴されたというのに、その仕事をやって貰っている肝心のご本人である小沢幹事長が不起訴というアンバランスがまかり通ること自体がおかしいのである。一昨日にも述べたが、トカゲの尻尾切りを公然と許すようなザル法政治資金規正法の改正の重要性こそ、マスメディアは訴えるべきではなかったのか。

これまでも折に触れて述べてきたが、検察からのリークとか言われるようなニュースソースを明らかにしない報道記事は少なくとも私にはまったく無価値なのである。今回の石川議員の逮捕にあたっても、逮捕状には逮捕されるべき被疑事実の要旨が記されているだろうから、それさえ公表されれば私には十分である。あとは淡々と公判過程を見守ればよい。あれやこれやマスメディアが口を挟むこともまったく不要である。定められた事務手続き通りに事が運ばれておればあとは結果がものをいうのみ。マッチポンプ的報道に憂き身をやつしているとそのツケはいずれその身に降りかかってくることだろう。