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 ここ数年はコスタデルソル暮らし。

フランコ政権下のトルティージャ。

2017-07-31 16:50:58 | あたしのごはん

最近はサボっていますが、フランコ政権下の料理を調べています。
日本の戦時下もそうでしたが、働き手が戦争にとられてしまうので、農業がおろそかになってしまったのが一つの原因のようです。

そういえば、太平洋戦争時の日本人の奥様みたいな本も読んだことあったなー。でもその時は、奥様方がだんだん「お国の為に頑張りましょう。空腹なんて言っている場合ではありません。少ない材料でも工夫をすれば!」みたいに状況が変化してくることに重点を置いて読んでいた気がするけど。レシピも載っていたと思います。なんて本だったかなー。また読み返してみたいなー。

話がそれましたが。
このブログでも前に書いた事がありますが、トルティージャ(スペイン平焼きオムレツ)を、卵もジャガイモも無しに、オレンジの皮と身の間の白いワタとコロランテ(着色料)で色を付けた小麦粉で作るというレシピ。
これは本当にすごい。執念を感じるレシピです。

ちょっと気にはなっているのですが、出来上がったものを食べる勇気がまだないのと、オレンジの白い所を十分に集めるだけオレンジを食べたいとも思わないので、実行できていません。

同じ代替トルティージャでも違うレシピがあります。

ジャガイモは使うのですが、卵の代わりにひよこ豆の粉を使います。これなら作れそうです。
この、食べ物、特に動物性たんぱく質、の手に入りにくかった時代に生まれた食べ物は今では健康的だという事で違う視点で受け継がれているようで。
例えば、オリーブオイルが全国的に普及したのもラードが手に入りにくかったこの時代だそうです。
そんなこんなで、この卵の代わりにひよこ豆粉を使うというレシピは、

「ビーガンオムレツ」

なんて言ってあちこちにレシピがありました。

作り方は卵液がひよこ豆液というだけでほぼトルティージャと一緒です。

ざっくり作り方を書くと、

ひよこ豆粉を水で卵液程の濃度に溶く。
塩で味をつける。
ここからはお好みなのですが、
ちょっと重曹を加えるとふっくらするとか。
ちょっと酢を加えるとひよこ豆臭さが減るとか。
ちょっとターメリックを加えると黄色味が増すとか。

ジャガイモと玉ねぎをオリーブオイルでじっくりと蒸し焼きにし、柔らかくなったらひよこ豆液に入れて、ちょっとお芋をつぶしてフライパンに戻し入れて、ひっくり返しながら焼きます。

出来上がり。

包丁ではなくてナイフフォークのナイフで切ったので断面がブサイクですが。
(ナイフフォークのナイフって、特別な呼び名あるのかなー?)

見た目は普通のトルティージャと変わりません。
ただ、焼いているときの匂いがひよこ豆の油っぽい匂いがしてちょっとムワッとしていますが。

味ですが。
やはりお豆の粉なのでもっさりしています。でも、玉ねぎとか水っぽいものを入れて焼けばある程度改善されると思います。
あたしの場合、お芋2ケ玉ねぎは残りものだったので1/10くらいの量でした。玉ねぎは半分位入れても良いと思います。
そしてやっぱりひよこ豆の味がするのですが。
同居人は何も気が付くことなくパクパク食べていたので、そんなに気にするほどでもないのかもしれません。
そしてひよこ豆好きなら全く有り難いくらいかもしれませんよ。

翌日冷えたのも食べてみましたが、冷えた方がひよこ豆の匂いはしませんでした。
サンドイッチにしてみたら、もう、全く卵のトルティージャと変わりませんでしたよ。

へー。面白いな。



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