中国、西安 旅日記

西安を中心とした中国での旅行・観光日記、西安での出来事・思い出などを公開しています。

雲崗石窟と内モンゴルドライブ旅行(2)7.24

2018年08月07日 | 旅行

二日目、午前は、ホテルから約20キロメートルのところにある雲崗石窟を見学した。雲崗石窟は観光地として整備されており、http://www.yungang.org/ というホームページもある。60歳以上は入場料不要ということで、身分証明を提示して入場した(今回は山西省の三つの観光施設で入場料が免除された)。入場料が免除されたので嬉しくなって勧められるままに、『雲崗石窟』という書籍を購入した。

雲崗石窟観光地は、霊岩寺の復古建築物を通ってから石窟の前にでるように設計されていた。石窟は第1窟から第20窟までが見物できるようになっていたが、11窟から13窟は門が閉められていて観ることができなかった。昨日からの疲れか、一学期の疲れかわからないが、疲れが抜けず、途中ベンチに腰かけて休憩し、欧米人らしき白人の若い女性が大仏を写生しているらしい様子を眺めながら居眠りなどをした。石窟の中には、とても多くの仏像があり、圧倒的な迫力があった。石窟を見学した後、博物館に行った。建物は立派だったが特に見るものもなかった。博物館の喫茶店で119元支払い、軽い軽食(飲み物、羊羹など)を食べた。羊羹は日本の技術も利用して復元したということだった。

博物館から観光地の出口まではかなり距離があったが、途中で雷が鳴りはじめ空を見上げると黒い雲が近づいてきていた。出口を出たところで雨が降りだした。急いで土産物、食堂などを立ち並ぶ場所をぬけようとした時に、大雨になってしまった。大雨になった時にちょうど大きな建物の下にいたのであまり濡れないですんだが、雨が小降りになるまで小一時間雨宿りした。

まだパラパラと雨が降っていたが駐車場まで移動して、旧市街にある華厳寺に移動。途中、鉄道線路の下を走る道があり、かなり浸水していたがどうにか通り抜けた。華厳寺は旧城壁内の西側にあり、日本の寺院を想像させる立派な寺院だった。遼の創建以降、金、明、清など毀損と再建が繰り返されてきたが、世紀中頃には上寺大雄宝殿、下華厳寺薄伽教藏殿など以外はすべて失われてしまっていた。2008年以降、現在の建物などの多くは再建されたものだが、全体的な印象としては「にせもの」という感じはなく、悪くはなかった。再建された木造の塔の宝塔に登り、大同の町の景色を観た。城壁に囲まれる大同の古城は、各辺が2キロメートルで西安に比べて小さい。城壁の内縁を走る道は一方通行であり、城壁と道の間に緑化部分を多く設置しており、古城全体を観光地化しようとしているように感じられた。古城が明代の城壁内に囲まれた場所だとすると、昨日夕食を食べに出かけた時に見た明代城壁跡というのは何のことだろうかと思って調べたところ、こちらは古城につながる南小城壁だったことがわかった。

寺院を見学後、夕食を食べることにして、スマホで検索したところ、昨日食事をした鳳臨閣というレストランの本店が近くにあったので、昨日食べなかった焼売(シュウマイ)を中心にして食べた。焼売は中国でも広東省の料理だというイメージがあるが、内モンゴルが起源だそうだ。焼売はこの店のメインの料理のようでとても美味しかった(昨日より少し高く二人で150元)。名物の百花焼売は慈禧皇后が大同を訪れた時に創り出した料理で、レストランは500年の歴史があるそうだ。

 

山西省は隣接する省の一つなので、比較的多く訪れている。初めて山西省に入ったのは、2004年に母と2泊3日の西安旅行をした時に、(それまで見たことがなかった)黄河が見たくなり、東へ車で走ってもらい風陵渡黄河大橋を渡り山西省に少し入ってみた。当時はまだ日本に住んでいて距離感もわかっていなかったの、今から考えると無駄な時間とお金を使った感じではあるが、兵馬俑、華清池を観たあと、という高速道路を東に向かって走るコースで、渭南を通り河南省へ行く道で、車窓から華山の姿もみることができるので、ガイドも別に不思議そうな顔はしなかった。橋の上に車を止めてもらって黄河を眺めたこと、山西省の高速道路の料金所の係員が警官・軍人を連想する制服を着ていたのを覚えている。次に、山西省に出かけたのは妻の閨蜜(仲良しの友達)の結婚式に参列するため、2012年の国慶節休暇に臨汾市に出かけた時である。太原に行ってみたかったので、一日早くでかけ太原市を観光して一泊し、翌日に晋祠を観たあと臨汾市へ。結婚式のあと、新婦・新郎の案内で平遥を観光した。三度目は、2016年の夏休みに五代山に行った時で、今回が4度目である。一回目が南の県境、二度目が太原、三度目が忻州、四度目で北の県境・大同で、14年かけてほぼ南北横断ができたことになる。


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