中国、西安 旅日記

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西明寺跡 2013.9.12

2013年09月25日 | 旅行

西明寺跡 2013.9.12

 二日続きの歯科病院の帰りに今日は西明寺跡を観学しようと思い、白廟村周辺を歩いた。事前の下調べが不十分で只やみくも歩いただけだったが、(帰宅後知った)遺跡発掘現場の二環路北側の白廟路と交差するところの東北部は印象に残った。
 西明寺は空海が宿泊していたところで、夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』で頻りも名前が出てくる寺で、石田幹之助『長安の春』で “牡丹”でも有名な所であることが紹介されている。東西500メートル、南北250mの敷地を持つ大きな寺院で、会昌の廃仏(845年)には、慈恩寺、荐福寺、庄严寺ともに無事であったが、建立(656年)後わずか250年後には廃れたと考えられている。
 延康坊西南隅に現在の白廟村一帯にあたるが、付近の変化は激しく、城中村である白廟村周辺は新たな都市開発が進んでいる。寺院があった場所は、現在の白廟村の西南で、二環路にあたる様だ。

(以下、2013.9.25追記)

 西明寺はその一部分について発掘が行われていて、『考古』1990年1期(45 一55頁)の中国社会科学院考古研究所西安唐城工作隊著「唐長安西明寺遺址発掘簡報」に発掘報告論文がある。発掘当時の写真からすると現在の二環路と白廟路が交差する北東角にあたる。地表からの深さは約1.5mとされている。


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