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魔女っ子くろちゃんの映画鑑賞記録

映画大好き!わがまま管理人の私的な映画鑑賞記録です。名作・凡作関係なく、好き好き度★★★★★が最高。

若草物語

2006年04月05日 | 
★★★
監督:ジリアン・アームストロング
主演:ウィノナ・ライダー、クリスチャン・ベール、ガブリエル・バーン
1994年 アメリカ

 時は19世紀半ば。アメリカは南北戦争に突入し、マーチ家は夫が従軍した後、夫人、長女メグ、ジョー、ベス、エミーの母+4姉妹で家を守っていた。
 一家は決して裕福な生活ではなかったが、娘たちは美しく素直に育ち幸せな日々を過ごしている。
 隣には富豪のローレンス氏が、娘の忘れ形見の孫ローリーと暮らしていた。ある舞踏会でローリーは家庭教師のジョンをメグに紹介、そしてジョーとローリーも意気投合する。
 しかし末娘のエミーはローリーを慕っていたために、嫉妬心からジョーに意地悪をしてしまう事件も。
 やがて、父も帰還し、メグはジョンと結婚。ローリーもジョーに結婚を申し出るが、小説家になりたい夢があったジョーは断ってしまう。傷心のローリーはやけになりすさんだ生活を送るが、偶然美しく成長したエミーと再会し、二人は結ばれる。
 単身ニューヨークに渡ったジョーは、ドイツ人教授フレデリックの薦めもあって小説を書くが、酷評されてしまう。落ち込んでいるジョーに届いた故郷からの頼りは、ベス危篤の知らせだった・・・。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 私はローリー=ピーター・ローフォードのファンなので、49年版が好きなのであるが、実はこの映画はエリザベス・テイラーを売り出すために、エミーとベスの姉妹順を変えていたというのを、本作を見て初めて知った。つまり、この作品の方がより原作に近いというわけなのだろう。

 49年度版はマーガレット・オブライエンのかわいさもあって、重要であったベスのエピソードが、あまりにもあっさりとしていてクレア・ディンズが気の毒だった。いろいろな意味で名作のリメイクは大変だったと思われるが、今にしてみれば成長株の俳優たちが集結し、なかなか若々しい感じにまとまっているのではなかろうか。

 大人なピーター・ローフォードに変わって、いかにもなあんちゃんのクリスチャン=ローリーも実年齢に近い軽さで、これはこれで○。なにしろ直前にガリボリの「マシニスト」を見ていたので、ふっくらほっぺに清涼感さえ覚える。若々しくスベスベお肌もうれしい。
 教授役にはうれしいバーン、こんな小生意気な役がぴったりのキルティン・ダンストもうまい。ただ難点は、肝心のジョーがさほど印象に残らないこと。趣旨としてはおそらく、ウィノナ・ライダーのための映画だったと思うのだが。

WATARIDORI ★★★★

2004年10月18日 | 
監督 ジャック・パラン
出演 ジャック・パラン(ナレーション)

 これはぜひ劇場の大画面で観たかった。感激は何倍と違ったことだろう。淡々と、かつほんの少しの演出をもってえんえんと本能のままに渡りを続ける鳥たち。「グース」の時にも目を見張った、ワタリドリたちを追うカメラワークに驚嘆しひきこまれる。地上で見上げる鳥たちはなんて気持ちよさ気だろうと私たち人間は憧れるが、飛び続けねば生きていけない鳥たちの過酷な旅をカメラは至近距離で捉えている。そしてそれは過酷であるが故にやはり美しい。
 渡り鳥たちを見続ける誰もがその必死の飛行を娯楽のために打ち落とす人間の行為に怒り、工場排水にさまよい、ヘドロに沈んでいく鳥の姿に心を痛めることだろう。
 最小限のナレーション、説明のいらない世界。(バックミュージックはちょっと勘弁してほしかったけど、フランス映画ということで・・)昔インコを飼っていた頃、「生まれ変わるなら鳥かサル」と公言していた時期があったので、ハト以外の鳥は好き。ワタリだけでない様々な鳥たちのディスプレイやダンスなどの生態を観られて幸せ。
 しかし籠の中の鳥とはよく言ったもの。 本能である飛翔行為を奪われた鳥たちは生き地獄?走れないチータとか、動物園の檻の中の様々な動物たち、ペットたち、人間の行為は手前勝手で残酷だな。
 それにしても鳥の胸筋って美しいというか凄い!

理由 ★★★

2004年09月26日 | 
監督 アーネ・グリムシャー
出演 ショーン・コネリー、エド・ハリス、ケイト・キャプショー

 観賞は2度目。真犯人を知った上で観ると、こんなにも怪しかったんだ~彼。初見の時はみごと騙されたので。
 実はエド・ハリスがいかような役で出演していたのか知りたかったのが目的。こんなに重要な役だったのに、全く注目していなかったからとはいえ、記憶の欠如はひどすぎる。(愕然・・・・)
 見終わってみれば意外にも感情移入できたのはエドだったりする。犯人さんは、復讐にしてはどう考えても手段が込み入りすぎ、考えすぎで不自然。いかにもどんでん返しのため、こじつけにしても苦しい。その点、ハリスはその生い立ちまでは明らかにされてはいない冷酷無比な連続殺人鬼でありながら、一番憎むべきは両親であったというのは、理解できるよな想像をかき立ててくれて納得。きっと悲しい少年期だったんじゃないのかな、とか真の愛情を注いでもらえなかったんじゃないのか、とかはたまたこんな人間(自分)を産み育てた憎悪とか。
 あのお猿のようなひこひこ歩きになぜか哀愁を感じてしまうのは、エド・ハリスのうまさであろうか。

(この題名、もしかして「わけ」と読むのかも・・・)

若草物語

2004年01月10日 | 
★★★★★
監督 マービン・ルロイ 
出演 ジューン・アリソン、エリザベス・テイラー、ピーター・ローフォード
1949年 アメリカ

 オルコットの名作。その後何度かリメイクされているが、やっぱり一番のお気に入りはこの1949年度版。若きエリザベス・テイラー(当時16歳!)は好みはあれどやはり美しい。4姉妹それぞれのキャラクターと演じた女優さんたちも見事にイメージが一致している。

 しかし、私がこの映画を推す理由はただひとつ!最初は男まさりのジョーに惹かれ求婚しながらも、断られるとちゃっかり三女のエミー(テイラー)と結婚してしまう、気のいいお調子者ローリーを演じたピーター・ローフォードに参ってしまったからだ。
 今も昔もこの手の鼻の大きな憎めないタイプに弱いのだ。出演者に好みのタイプが好みのキャラクターを演じていれば全てOK!

 映画自体も古き良きアメリカ、なんとも言えないほのぼのした感じがこのハート・ウオーミングな話によくマッチしている。なかなか現代ではこの味は出せないだろう。

別れの朝  

2004年01月04日 | 
★★★★
監督 ジャン・ガブリエル・アルビコッコ 
出演 マチュー・カリエール、カトリーヌ・ジュールダン

 1971年の作品で、実はあまりよく覚えていないのだがぜひもう一度見てみたい作品である。
 この陳腐な邦題は当為は流行っていたペドロ&カプリシャス(古!)の歌からつけられたように記憶しているけど違うかな?
 話自体は、好きな男は同性愛に走り、没落貴族の親たちは退廃していて、絶望のヒロイン、ニナは敵方のドイツ将校カールに身をゆだねる。が、そのカールもロシアに招集されたものの、脱走。再び ニナの元に戻り、銃で自分を撃ってくれと頼むが拒否され、自ら引き金を引いて自殺する・・・といった救いのないもの。
 しかし、カール役のマチュー・カリエールがそれはそれは美しくムードのある俳優さんで、映画も切なく退廃的な独特の雰囲気があったと記憶している。

 今ではもうお目にかかることもかなわないだろうか。そうなるとすごく見たい!
尚、同名で同じマチュー・カリエール主演の内容の全く違う映画があるそうなので注意したい。