2005年に通い始めた精神科医は、以前はハウスドクターとして働いていたようだが、年齢から、今は一人で自宅で患者と話しをする、いわゆるセラピスト。でも医師でもあるので、彼が処方箋を出す。
私の語学が少しは上達したからか、彼はそれなりに、私の身体の不調を聞き入れてくれ、色々なビタミン剤を処方したり、彼の疑う部分の診断を受けるよう、内科や、婦人科、甲状腺の専門医等に紹介状を出してくれた。甲状腺の事で再検査に至ったりもしたが、やはりとりあえず「問題ない」とのことだった。
でも実際、身体の不調、胃の不快感はなかなか消えず、救われない気も高まった。そんな気持ちも勿論話したからか、いつしか「強い鬱がある」と言われるように。この言葉にはものすごく抵抗があったが、日本の雑誌で読んだことのあった言葉「仮面うつ病」と言うものに当てはまるのかと、うつ病についての本を買って読んだりした。
当時、家にはパソコンはあったがアナログ回線の為、気軽にインターネットを覗ける環境になく、仕方なくまたドイツ語の書物を読解しなければいけなかった。
確かに、パニック障害についての本にも、長期にわたるパニック障害患者の約半数は、うつ病の併発があると読んだ事があり、認めざるを得ないのかなと更に落ち込んだ。
「こんな事は、誰にも言えない」 「私って社会の一員として生きる価値がない?」・・・そんな思いが更に強まり、家族や友人に近況報告するのが益々億劫になった。「お元気ですか?こちらはとりあえず元気です」の2文の先が本当に見つからず、書き始めた手紙やEメールを結局消して、どんどん友人との交流も薄くなった。
でも、「笑顔をなくしたらおしまい」と思い、なるべく普通に振舞うようにしたつもりなので、私の事をうつ病患者と気付いた人はいないのではないかと思う。
そんな中、やはり相変わらずか弱な体質改善が私の一番の課題であった。
食欲向上には、自分が食べたいものを作る(=ほとんど外食できない)、無理しすぎないよう休息をとる工夫を考え、睡眠時間を増やすことに。夫のお弁当も作らないどころか、朝食の仕度もせず、悪いなと自分を責める反面、10時間ぐらい寝て、その分、午後の調子がだいぶ良くなるリズムを覚えた。
勿論だからこそ、出来る時は身体を動かす精神を忘れず実行し、波がありながらも、また元気に振舞える事も増えた。
そうして、少し自信が付き、また薬をやめる相談をセラピストとするのだが、結局、減薬するとまた不調が続き、元の量に増やすと落ち着く、という事を何度か繰り返し、このままずっと飲み続けるべき、と言うのが彼の考えだった。SSRI系の薬の中でも、更にまた新しく、副作用等の危険性も少ないと注目されているもの(Cipralex/有効成分Escitalopramoxalat →日本ではレクサプロにあたるかな)を選りすぐんではくれたが、「一生飲んでも構わないではないか」には納得いかず、うつ病診断の不満等からも、3年経ってセラピストを替える事にした。
自分に合うセラピストを見つけるのは、結構みな難しいようで、私も、決して好運があるとは言えない。
次回は、その点の苦労話を書いてみます。
私の語学が少しは上達したからか、彼はそれなりに、私の身体の不調を聞き入れてくれ、色々なビタミン剤を処方したり、彼の疑う部分の診断を受けるよう、内科や、婦人科、甲状腺の専門医等に紹介状を出してくれた。甲状腺の事で再検査に至ったりもしたが、やはりとりあえず「問題ない」とのことだった。
でも実際、身体の不調、胃の不快感はなかなか消えず、救われない気も高まった。そんな気持ちも勿論話したからか、いつしか「強い鬱がある」と言われるように。この言葉にはものすごく抵抗があったが、日本の雑誌で読んだことのあった言葉「仮面うつ病」と言うものに当てはまるのかと、うつ病についての本を買って読んだりした。
当時、家にはパソコンはあったがアナログ回線の為、気軽にインターネットを覗ける環境になく、仕方なくまたドイツ語の書物を読解しなければいけなかった。
確かに、パニック障害についての本にも、長期にわたるパニック障害患者の約半数は、うつ病の併発があると読んだ事があり、認めざるを得ないのかなと更に落ち込んだ。
「こんな事は、誰にも言えない」 「私って社会の一員として生きる価値がない?」・・・そんな思いが更に強まり、家族や友人に近況報告するのが益々億劫になった。「お元気ですか?こちらはとりあえず元気です」の2文の先が本当に見つからず、書き始めた手紙やEメールを結局消して、どんどん友人との交流も薄くなった。
でも、「笑顔をなくしたらおしまい」と思い、なるべく普通に振舞うようにしたつもりなので、私の事をうつ病患者と気付いた人はいないのではないかと思う。
そんな中、やはり相変わらずか弱な体質改善が私の一番の課題であった。
食欲向上には、自分が食べたいものを作る(=ほとんど外食できない)、無理しすぎないよう休息をとる工夫を考え、睡眠時間を増やすことに。夫のお弁当も作らないどころか、朝食の仕度もせず、悪いなと自分を責める反面、10時間ぐらい寝て、その分、午後の調子がだいぶ良くなるリズムを覚えた。
勿論だからこそ、出来る時は身体を動かす精神を忘れず実行し、波がありながらも、また元気に振舞える事も増えた。
そうして、少し自信が付き、また薬をやめる相談をセラピストとするのだが、結局、減薬するとまた不調が続き、元の量に増やすと落ち着く、という事を何度か繰り返し、このままずっと飲み続けるべき、と言うのが彼の考えだった。SSRI系の薬の中でも、更にまた新しく、副作用等の危険性も少ないと注目されているもの(Cipralex/有効成分Escitalopramoxalat →日本ではレクサプロにあたるかな)を選りすぐんではくれたが、「一生飲んでも構わないではないか」には納得いかず、うつ病診断の不満等からも、3年経ってセラピストを替える事にした。
自分に合うセラピストを見つけるのは、結構みな難しいようで、私も、決して好運があるとは言えない。
次回は、その点の苦労話を書いてみます。