パズル蔵

京都大学パズル同好会のブログです

しろまるくろまる by 色伝 2

2009-11-03 08:46:44 | 数字系ペンシルパズル(その他)
(投稿者 : 色伝考好)

前回のしろまるくろまる

しろまるくろまるには、有名な二つの手筋があります。
それが下の二つです。

なぜこうなるかというと、黄色のマスが黒丸だとすると、どういう風に黒丸同士をつないだとしても、二つの白丸を分断してつなげなくしてしまうからです。

気づいてしまえばたいしたことはないのですが、自力で気づくにはちょっと厳しいでしょうね。
ちなみに、この手筋を知っているのと知らないのとでは、解き方が根本的に変わってしまいます。
こういう手筋の存在が、しろまるくろまるが嫌われる理由に挙げられているようです。

ですが、こういう手筋の存在は、別にしろまるくろまるに限ったことではありません。
数独(ナンプレ)には、あるブロックである数字が入りうるマスが一箇所しかなかった場合、そのマスにその数字が入るという手筋があります。
カックロ(サムクロス)には、「3」と「4」が交差しているマスに 1 が入るという手筋があります。
お絵かきロジックには、たとえば 10マスの列に「8」とあった場合、真ん中の 6マスが黒マスになるという手筋があります。
これらの手筋は、初級手筋どころか、知らないと簡単な問題ですら解けないというレベルの基本手筋です。
ですが、他人から教えられなければ気づけなかったという人がほとんどで、自力で気づける人はごく少数でしょう。

つまり、しろまるくろまるを否定する理由に、上で書いた二つの手筋の存在を持ち出すのは間違っているんじゃないかなと、私は思うわけです。

ということで、上に手筋も書いたことですし、今回はしろまるくろまるです。
ルールは下のリンクを参照してください。

しろまるくろまるのルールant's PUZ-T

(クリックすると大きな画像が表示されます。)

…どうやらしろまるくろまるには「上の二つの手筋さえ知っていればどんな問題も簡単に解ける」という噂があるようで。
ということは、今回の問題も簡単に解かれてしまうんでしょうね。

(11月6日追記)
5番は答えを載せておきます。
5番の答え


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (木兄)
2009-11-05 19:59:01
4まではすんなり解けたのですが、5が未だに解けません。
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>木兄さん (色伝考好)
2009-11-06 04:01:11
コメントありがとうございます。

5番は、ちょっとやそっとでは決して解けてしまうことがないように作っています。
「二つの手筋さえ知っていればどんな問題も簡単に解ける」という意見に対する回答を示した問題であり、解けることは想定していません。
もし、解けるつもりで臨んでいたとしたら、ごめんなさい。

この問題の解き方は、そのうちブログ上で説明する……かどうかわからないですが、とりあえず、答えだけは追記に書いておきます。
返信する
Unknown (木兄)
2009-11-07 01:40:05
なんとなくこんなんかなとやったらやっと解けました。
結局駆使する手筋はわかりませんでしたが。
返信する
>木兄さん (色伝考好)
2009-11-07 08:51:14
まさか、手筋を知らないまま解いてしまうとは…。

しろまるくろまるでは、壁沿いのマスの丸について、この記事に書いている手筋1以上の制約があります。
タテヨコが共に偶数マスの盤面においては、たとえばいちばん上の列で説明すると、左から 2n 番目のマスと 2n+1 番目のマスは必ず同じ色の丸になるというものです。

教えられなければ気づけるわけがない上に、教えられたとしてもなぜそうなるのか直感では到底わからないという類のひどい手筋ですが、5番ではこれを使えば解けます。

この手筋により、まずいちばん上の列の左から2番目のマスが白丸になります。
すると、左上隅の黒丸が孤立しないように、そのすぐ下のマスが黒丸になります。
すると、また上の手筋により、さらにそのひとつ下のマスが黒丸になります。
そうやって進めていくと、いちばん上の列の左から4番目のマスが白丸になるので、上の手筋によりそのすぐ右のマスも白丸になります。
こんな風に解いていけるのです。

この手筋の証明方法については、図を使わないとうまく説明できませんし、手筋の内容を詳しく書くと長くなってしまうので、すみませんがここでは説明できません。
そのうちきちんとした記事を書く予定なので、それまで待っていてください。
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