パズル蔵

京都大学パズル同好会のブログです

合宿について―ダンジョンクエスト

2012-09-23 18:00:00 | 日記
(投稿者:そらん)
 ダンジョンクエスト…それは、人類の浪漫…


 なんていうセリフは置いておいて、概略から。このゲームは大雑把にいえば、ダンジョンに潜り、罠や怪物をうまくかわして、あるいは撃退して、最深部に存在する宝物を集め生還するというゲーム(1~4人用)です。どうです、面白そうでしょう? しかし、同好会内の評判は非常に悪く、このゲームを持ってきてくださったチェバさんと新入生ぐらいしかメンバーが集まらないという謎の状況に陥ってしまいます。ダンジョンクエストの面白さを布教するのも一つの目的でしたので、リピーターだけで卓を囲むのは少々避けるべきであり、その観点からはよかったといえるのですが。
 …確かに、同好会メンバーがダンジョンクエストをここまで悪く評する理由には心当たりがあります。一つは苛烈なブービートラップが存在すること、もう一つは戦闘の難易度が高いことです。少し細かい話になりますが、両方について詳しく見てみましょう。

 前者の例としては「落とし穴の部屋」「振り子の刃」に代表されるような即死系トラップです。これを引いた場合、六面体サイコロを2つ振り、その和が能力値(ほとんどのキャラクターが5や6)よりも大きいと死亡するという極悪なものです。このほかにも「毒ガス」(サイコロ1つの出目-3ターンの間休む、※ゲーム開始から30ターンほどでキャラクターは強制的に死亡してしまう)や、「影」(毎ターン開始時にサイコロを2つ振り、1ゾロが出ると死亡する)、「ヴァンパイア」(サイコロ2つの和が能力値よりも大きいと、毎ターン1ダメージを受けることになる、※もっともHPの高いプレイヤーのHPは20)といった凶悪な罠が待ち構えています。運悪くこれらのカードを引き、またまた運悪く回避判定に失敗してしまうと、大きなペナルティ(死亡・大ダメージ・休み)を負ってしまいます。この理不尽さに対して異議を唱える方もいらっしゃるというのにもうなずけます。

 後者の話。なかなか説明はむずかしいのですが… 戦闘は普通のじゃんけんと普通のバトルゲーム(出したカードの数字の大小のみが戦闘の結果に影響を与えるゲーム)を組み合わせたような頭脳プレーです。カードにはじゃんけんでいう「手」に相当するマークと数字とが設定されています。自分の出したカードの数字が相手の出したカードのものよりも大きければ相手にダメージを与えられ、勝利が一歩近づきます。これだけならば普通のバトルゲームなのですが、このゲームは一味違う。じゃんけんに勝利すると相手の数字を上回るまで同じ種類の「手」のカードを出すことができるというルールがあるのです! さらに、「手」に応じてダメージにボーナスが付くこともあります。プレイヤー・モンスター役両者ともに、そのターンにおけるダメージボーナスの具体的な値を知っているので、ダメージボーナスも勘案してどの手を出せばよさそうか、相手がどの手を出しそうかを考える必要がありますね。また、当たり前のことですが、手札に応じて出せるカード=「手」の種類は限られてしまう(例えば手札には「グー」ばかりで「グー」しか出せない)ので、これを考慮にいれる必要もあります。
 まあ、簡単に言えば、じゃんけんに勝ち、相手のカードの数字を上回ればいいのです。このじゃんけん要素と足し算要素が戦闘に頭脳プレー感を与えます。つまり、相手の攻撃を読み、上手くじゃんけんとバトルゲームで勝利すれば格上の強敵にだってノーダメージで勝利できる、というゲーム性が生まれるのです。
 しかし、現実はそんなに甘くはありません。手札が悪ければぼろ負けします。たとえ相手の攻撃を読み、じゃんけんに勝利しても、同じ種類のカードの数字の総和が相手のカードの数字と同じ(=引き分け)ということは多々あります。それどころか、すべての攻撃を読み、的確にじゃんけんに勝利しても引き分けばかりでダメージを与えられない、挙句の果てにカードの数字が足りずにHPを大幅に上回るダメージを受けてゲームオーバー…ということだってあります(経験談)。流石にこのようなことは理不尽ですね。これを嫌うという考えも理解できます。


 客観的に見ると、「ダンジョンクエスト」は前述のようにゲームバランスの厳しい点が多々あります。サイコロ・手札のランダム性に命が左右されることもしばしば。ゲームをロジカルに遊びたい人にはこのゲームは向いていないでしょうね。しかし、このゲームにはそれを補って余りあるすばらしさや楽しさがあります。ブービートラップを運よく回避した時の喜び、強敵をノーダメージで撃退した時のカタルシス…あるいは、トラップで死亡した時の悔しさ、強敵にノーダメージでやられた時の衝撃…プレイすればするほどその感動を発見していくでしょう。
 噛めば噛むほど味が出るスルメのようなゲーム、私はダンジョンクエストをこう表現したい。みなさん、死ぬことを恐れず、とりあえず一回やってみませんか?


 これで合宿編は終わり、次回からは平常の運営に戻ります。ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

 …あれ? 筆の赴くままに書いていたら勧誘形になってしまったぞ。

合宿について―さん

2012-09-20 18:00:00 | 日記
三日目~家に帰るまでが合宿~
宿@浜松近辺→いろいろはなかったですが→京都駅
(投稿者:そらん)


 三日目、太陽が昇りチェックアウトの準備を皆が始めます。楽しかった旅行もこれでほとんど終わり、そう思うと周囲に悲壮感が見られ…いや、疲れしか見えませんでしたね。
そういえば、フロントに行くためにエレベータを待っているとき、3回も満員のエレベータが来たことに痺れを切らして階段で降りて行った人がいたのは覚えています。…次のエレベータは空でしたが。

 それはさておき、帰りは特に大きな出来事はなかったですね。せいぜい、ご飯を食べるため一度解散した際、集合時間が守られなかったり、途中で大雨に降られたりしたくらいですかね…(遠い目)
 車内での暇つぶしとして、「六文字以上縛りしりとり」を行っていました。某七文字しりとりに入れ込んでいる二回生が全然七文字のものをあげなかったのにはがっかりでした…というのは内緒の話。

 いつの間にやら、京都駅に到着。早解き大会の景品配布会(ただし外れ有のくじ引きにより決定)を行って解散でした。三日間寝食を共にした会員は散り散りに。しかし、家に帰るまでがえんs…合宿。ここで気を抜いてはいけません。
…その後、そらんはなんだかんだあったものの帰宅しました。


 これで三日間の合宿は終了。後日、某七文字(中略)の二回生から、「合宿係としてはとても優秀とは言えない仕事ぶり」などという謙遜のメールがメーリスで回ってきたのですが、合宿は楽しかったので、いい仕事してくださったと思いますよ。

 長々と書き綴ってしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございます。最後に、「ダンジョンクエスト」について一つ記事を書いて合宿編は終わりとなります。パズルがなくて申し訳ありません…

合宿について―に。

2012-09-17 18:00:00 | 日記
二日目~自由行動・早解き~
宿@浜松近辺→いろいろあって→宿@浜松近辺
(投稿者:そらん)

 二日目、朝()目が覚めると、周りはした…睡眠者の山でした。暇を持て余し、おもむろにほかの部屋に移動するとチェバさん方がいらっしゃいました。そこで一戦「can’t stop」なる運ゲーに興じました。説明しがたいですが、一応、イメージを。このゲームは双六のようなものですが、望むならば連続で自分の駒を進めることが可能です。その代わり、ある一定の確率で自分の駒が「振出」に戻ってしまうことがあります。ギャンブラー気質であればあるほどハイリスク・ハイリターンな選択肢(あるいは、ハイリスク・ローリターン)、すなわち連続で移動し続けるという方策を取りやすく、堅実であればあるほどローリスク・ローリターン(あるいは、ローリスク・ハイリターン)な選択(少ない移動回数でやめる)を行いやすいということですね。私は堅実派なので、後者の選択をよくとりました。周囲が分の悪い賭けに失敗するのを見ながら少しずつ歩みを進めていくのが性にあっているのですかね。結局一度も勝ちはしませんでしたが、それなりの進捗度ではあったように思います。

それはさておき、ゲームを終えるとチェバさんグループに参加し、観光に向かいました。まずは宿の近くのうなぎ屋さんで食事を頂きました。なぜか牛焼肉等の非ウナギメニューがありましたが、そういうものには目もくれず、ウナギを頂きました。いやぁ、本場のうなぎは美味しかったです。お持ち帰りしたかったのですが、漁獲量が減少していて、そのサービスが終わっていて、少し残念でしたね。

 ウナギの味を思い出しつつも浜松へ移動。鍾乳洞やタワー・砂丘等の観光候補の中から選ばれたのは楽器館でした。…しかし、浜松改札を出たあたりで備前国君ら一回生グループとばったりと遭遇し、砂丘行バスがもうすぐ出発することを教えてもらいます。これは僥倖! というわけで、目的地は砂丘に。

 砂丘。見渡す限りの砂…というイメージがあったのですが、案外緑化が進んでいるようで、ぽつぽつと草が生えている部分もあったり… ですが、砂は細かくさらさらしていて、某砂漠を歩き回るゲームに思いをはせることができました。また、砂丘を登ったところから見える海もきれいでしたね。帰り際に風紋(海風によって砂がならされできる模様)を見かけ、その美しさに息をのんだりもしました。ふと目を離してもう一度見ると、なんだかよくわからない謎の模様様の物が発見されたのは内緒ということで。
この砂丘は、合宿のしおり(2012)によると、「中田島砂丘」という名前で、日本三大砂丘のひとつだそうです。サイズは東西4km、南北600m。広いですね。少なくとも往復合わせて800mは砂丘を歩いたのですかね、私達。なお、日本三大砂丘は、ちゃんと3つしかありませんでした。残りの二つはもちろん鳥取県の「鳥取砂丘」と鹿児島県の「吹上浜」です。実はどちらも行ったことがないので、いつの日か訪れてみたいです。

 砂丘から帰ってきた私達を待っていたのは、微妙な時間でした。帰るには早く、他の観光地へ移動するには遅い。この待ち時間を解消するために、目についた「浜松まつり会館」を見学することになりました。
 「浜松まつり会館」は、その名の通り、5月3日~5日に行われる「浜松まつり」の資料館です。浜松まつりとは何か。大雑把に言いますと凧揚げ合戦と御殿屋台引き回しです。凧揚げ合戦はその名の通り、凧ひもをひっかけて相手の凧を落とすという血沸き肉躍るイベントです。巨大な凧同士が争いあって落としあう姿を会館で見たのですが、祭りの熱気が伝わってきました。御殿屋台引き回しは、御殿屋台を背負って町を練り歩く行事です。薄暗い所でライトアップされた屋台の姿や、屋台柱などに刻まれた彫刻がどこか神秘的な雰囲気を醸し出していました。

 浜松まつり会館を堪能した私たちは宿へと帰還。そして、悪夢の早解き大会です。集合した私たちに某会長が制作したスリリン・ザ・ジャイアントが配られます。
 このスリリン、盤面を左上・左真ん中・左下・右上・右真ん中・右下というブロックに分け、各々のブロックごとに使われている数字が2種類だけというこだわりがあったのですが、右上のブロックの難易度だけが異様に高く、多くの犠牲者が…

 それはさておき、二日目の夜はボドゲカドゲでした! 私はダンジョンクエストという(省略)

 気が付けば日が昇り三日目を迎えます。三日目については、また後日でしょう。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

合宿について―いち。

2012-09-14 18:00:00 | 日記
(投稿者:そらん)

前回ちらっとは書いたのですが、今回から数記事は合宿についてです。puzzle is the bestの方で既に合宿内容について書かれているのでいらないかな、とは思ったのですが… 歴史小説などでよくみられますが、同じ出来事でも別の作家が書くだけでがらりと印象が変わりますよね。それを狙ってこの記事を書き綴っております。

今回の記事はパズルを掲載しておりませんので、ご了承ください。合宿で合作していたらそのうちの一問を載せようと思ったのですが… 合作の機会がないグループでしたので… また、パズルが載っていないからなのか、異様に長いです。文体も少々変わっております。…少なくとも自分では変えているつもりなのですが。徒然と書いておりますので、いつまでたっても本編が始まらない、本編が始まったと思ったら終わっていたということには目をつぶってくださいますよう。


一日目~集合・移動・脱出~
京都駅→いろいろあって→宿@浜松近辺

 京都駅に集合した私達は信じられない光景を目にしました。なんと、集合時間(乗車予定の電車の30分前)にはほとんどの人が集まっていたのです! いや、普通のことなのですが。というより、ふつうより少し悪いですが。
 そのような悲しい話はさておいて、乗車時のエピソード。端的に言えば、十数名がはぐれかけました。あんびりーばぼー。
 青春18きっぷを使ったので改札に時間がかかり、そのままだと邪魔になってしまうので改札を済ませた私達のグループは先に移動しなくてはいけなかったのです。先移動グループの最後尾にいた私は後ろを振り向いても誰もついてきていないことに一抹の不安を抱えつつも、乗車予定ホームにまでたどり着きました。しかし、5分たっても誰も来ず、改札を見ても誰もいないという、まるで彼らが神隠しにあったような状態に。当然、少々困惑しましたとも。結局、携帯で連絡を取った先輩がいらっしゃったので居場所がわかりましたが、その時はヒヤリとしましたね。やっぱり文明の利器はすごい! 結局、神隠し(仮)グループも同じホームの違う位置にいたので、無事に目的の電車に乗ることができ、「時刻表の上では」順調な旅路が開始しました。
 …今思い返せば、開始30分で半分になったのか(笑)とかいうゲームみたいな感想しかでてきませんが。のど元過ぎれば…少し違いますか。

 それはともかく。移動中、特筆するようなことは何もなく… 周りが寝てしまった後、一応、合宿のしおりのスリリン(リモネン=現会長作)は解いたのですが、そのくらいです。こちらのグループは適当に喋って終わりでした。

 おしゃべりタイムの移動時間の話はもういいでしょう。浜松について夕食を行いました。もちろん、人数が多かったので適当にグループに分かれて食事します。私のグループは桜エビ丼等を頂きました。…〆料理を主食にしてもいいじゃないかという声が聞こえてくる気がします。いや私は別にいいと思いますが。

 宿です。二泊三日の合宿で最も長い時間を過ごすはずの宿です。ここではボードゲームやカードゲーム、リアル脱出ゲーム(一日目)、早解き大会(二日目)が行われました。あれ? パズル要素薄い…
 時系列的にはまずは、リアル脱出ゲームですか。これはSkさんが主催されたもので、閉鎖空間となった部屋から脱出するゲームです。詳しくは書いたらいけない気がするので、結論だけを言いますと、挑戦者4チームのうち、なんと0チームが無事生還しました。つまり、そういうことです。実際、惜しい所までは行ったのですが、最後の一歩が…

 その後、各自が適当にボドゲ・カドゲに興じました。私は、「ダンジョンクエスト」という名前の名作ボドゲを主にやりましたが、その話は後ほど。多分、一記事をつくるくらい語ります。
あれよあれよという間に夜も更け二日目を迎えます。二日目については、また後日。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

のりのり

2012-09-02 18:00:00 | 日記
(投稿者 そらん)
ご無沙汰しております、そらんです。

もう九月ですね。光陰矢のごとし、無情にも時の流れは早いものです。
それはさておき、パズル同好会は今週、合宿を行います。(合宿の内容についてはまた記事を作るつもりです…多分…)
Puzzle is the bestの活動報告の方でも内容について触れられるのでしょうかね。


今回のパズルの話、のりのりです。そういえば数字が盤面にない系のパズルはなかなかつくることがないと思っていましたが、そもそもそのようなパズルが少ないからですかね。定番だと、他にはましゅとLITSぐらいですか。


ルールはこちら。のりのりのルール(webニコリ)

問題はこちら。
これ以上大きくなりませんよ。


カンペンはこちら。毎度お世話になっております。
No. 1
No. 2


正直のりのりを解いたことがそんなにないので、何をやったらいいのかわからないですね…
のりのりペンパ本買おうかな。

今回の記事は、ここまでです。当記事を読んでいただき、ありがとうございました。