「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「公園のコスモス」

2012-09-28 00:19:13 | 和歌

 隣の町内の児童公園に、コスモスが咲いていた。

 住宅地の外れの児童公園だが、かなり大型の遊具が備わっているので、子供たちの人気の遊び場だ。集まって来る子供たちに、花に親しんで貰いたいとの心であろう、公園へのアプローチの両側にコスモスが揺れていた。

 

 花に迎えられて公園に入れば、子供たちは遊具に駆け寄ってキャッキャと遊ぶので、お花の存在は無視されたかにみえるが、子供たちの視野にはコスモスの花が
                              鮮明に焼き付いている筈だ。
ここの町内の皆さんの、子供たちへの温かな気配りが窺えて、誠に爽やかだ。

 コスモスの足元の道路脇には、背の低いポーチュラカが赤・白・黄色と群れ咲いていた。

 ふと見れば、小さな手書きの看板が立てられている。花の名前と写真の切り抜きが添えられていて、花の種類を見分け、名前を覚えられるような配慮が行き届いていた。

 このような環境の中で、のびのびと遊べる子供たちは幸せだ。
昨今は子供の虐待や、大人の身勝手な行動が新聞沙汰になる世情ではあるが、地域の皆さんが手を取り合って子供達を守り、育んで欲しいものだ。

 昨日の散歩でこの公園に立ち寄ったら、コスモスが根元から刈り取られていた。
気配りの出来る皆さんのことだから、次の準備を何か整えているに違いあるまい。
何が植えられるか、今から楽しみだ。子供たちも、同じ思いであろう。

 


          背の高きコスモス揺れるは子供らと

          ともに遊ぶや声はなけれど


          子供らは取り巻くお花に応えるや

          コスモス透かして遊ぶを見やれば          


          コスモスの花咲くベンチにしばし坐して

          キャッキャと遊ぶ子らの声聞く