何だろう、不思議発見!

ふだんよく耳にする言葉や使っている物、その謎を解明して見よう。たくさんの知らないことがありそうだ。

地球温暖化が大きな影響を

2015-07-06 | 自然

 

 熱帯夜が増えているそうですが、どういうことですか?

気温が25度を下回らない夜を指します。気象庁は統計上、1日の最低気温が25度以上の日を「熱帯夜」と数えています。

その熱帯夜が増えているそうですね。

1930年代の東京の熱帯夜は年間2~15日でしたが、2010年以降は毎年30日を超えています。気象庁の過去80年間の統計を見ると、東京は10年あたり3.9日、福岡は5.0日の割合で増えています。

随分、ペースは速いのですね。

都市はビルやアスファルト舗装の道路が太陽の熱をため込む上、エアコンや自動車などの人工の排熱源が多いからです。局地的に気温が上がる「ヒートアイランド現象」が起きやすいのです。

暑いのは都市だけですか?

いや、都市部でない13観測点の平均値でも10年で1.7日の割合で増えていて、地球温暖化の影響と考えられています。世界で経済発展が進んだと仮定して、気象庁が二酸化炭素など温室効果ガスの排出量から計算した予測では、21世紀中に熱帯夜が全国平均で年間20日、西日本では25日以上増える見込みです。

何か対策はあるのですか?

ビルの屋上や壁を緑化して、街を涼しくする試みが始まっています。夏にエアコンなどの使用を減らす省エネは、都市の気温を下げつつ、地球温暖化を食い止める工夫です。風の通り道となりやすい方向に道路を通すなど、街の設計から見直すアイディアもあります。

熱帯夜などと、いかにも暑そうな名前ですね。

気象キャスターの倉嶋厚さんが、1966年に出版した「日本の気候」という本で使ったのが始まりとされ、定着したのです。倉嶋さんは、「本当は熱帯でも乾燥した地域は、夜に気温が下がります。日本人に解り易いと考えて、あえて熱帯を使ったのです」と話しています。

 

                                                               参考文献:読売新聞



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