何だろう、不思議発見!

ふだんよく耳にする言葉や使っている物、その謎を解明して見よう。たくさんの知らないことがありそうだ。

好きなだけ食べても太らない糖とは

2016-01-14 | 医療

希少糖

 最近、スイーツやジュースによく使われ、話題になっている「希少糖」って何ですか?

自然界にわずかしかない糖のことを意味しますが、今注目されているのは、その中でも「D-プシコース」という希少糖です。体内の消化酵素の働きを妨げ、カロリー摂取を抑えるので「好きなだけ食べても太らない、大丈夫」として人気です。

どういうことですか?

人体のエネルギー源になるお米やジャガイモなどの炭水化物は、消化酵素によってブドウ糖に分解されてから、体内に吸収されます。しかし、消化酵素にD-プシコースがくっつくと、酵素の形が変わってうまく分解できなくなるのです。さらにD-プシコース自体も、ほとんど吸収されないのです。

昔からあったのですか?

自然界では、ズイナという植物の葉からしかとれず、以前はとても高価でした。しかし、香川大学が1990年代に微生物を使って、ブドウ糖などの分子構造を少しだけ変化させて、D-プシコースを生み出すことに成功したのです。簡単に作れるようになったことで研究が進み、食後の血糖値上昇を抑えるなどのデーターから、太りにくいといった特徴も明らかになりました。

どうして香川大学では熱心に研究しているのですか?

香川県は江戸時代から高級砂糖の「和三盆」を特産品としてきた歴史があります。地方の国立大学の多くは、地場産業振興に協力していて、香川大学も2001年に希少糖研究センターを設置しました。さらに効率のいい生産方法を企業と共同で開発し、D-プシコースを含むシロップを商品化しました。香川県と地元経済界は、希少糖を使った料理のレシピを紹介するなど積極的にPRしています。希少糖は、香川県の経済成長戦略の大きな柱の一つに位置づけられています。

 

                                                             参考文献:読売新聞



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