何だろう、不思議発見!

ふだんよく耳にする言葉や使っている物、その謎を解明して見よう。たくさんの知らないことがありそうだ。

コイやナマズの祖先は…2億5千万年前の海水魚

2011-07-28 | 科学

世界中の川や湖に生息しているコイやナマズの仲間は、約2億5000万年前に世界の大陸が一つだった時代の海水魚を共通の祖先としていることが、東京大大気海洋研究所の西田(むつみ)教授(分子進化生物学)らの研究で明らかになった。

 大陸の分断に伴って淡水域が広がり、多様性を増したらしい。成果は、英国の進化生物学専門誌に掲載された。

 コイやナマズは水中の音を増幅させる器官を持つ「骨鰾(こっぴょう)類」の仲間。約1万2000種類いる淡水魚の3分の2を占めるほど多様性に富み、南極大陸を除く世界中に分布する。なぜ海を渡ることができない淡水魚が大陸を超えて広く生息しているのか謎だった。

 研究チームは骨鰾類66種を含む110種の魚類の遺伝子配列を比較。その結果、現在の骨鰾類は、約2億5000万年前の共通の海水魚を祖先に持つことを突き止めた。ちょうどその頃に巨大大陸「パンゲア」が分裂し、淡水域が拡大したことから、多彩な姿に進化したと見られている。

20117231919分 読売新聞)

 


地球誕生時の熱、今も残る?!

2011-07-18 | 科学

 地球が宇宙に放射している熱のうち、地球内部に分布する放射性物質から発生する熱は約半分にとどまり、残り半分は地球が約46億年前に誕生した当時の熱であることが分かったそうです。

東北大ニュートリノ科学研究センターなどの国際研究チームが、観測装置「カムランド」で地球内部の放射性物質から放出される素粒子の測定を続けた成果わかったもので、17日付の英科学誌ネイチャー・ジオサイエンス電子版に発表されました。

地球が徐々に冷えていることが明らかとなり、地球の歴史や詳細な内部構造の解明に役立つという。

カムランドは、小柴昌俊東京大名誉教授が1987年に超新星爆発で発生した素粒子の一種ニュートリノを世界で初めて観測し、2002年にノーベル物理学賞を受けたことで知られる鉱山地下施設「カミオカンデ」(岐阜県飛騨市)の跡地にあります。

地球内部のウランやトリウムの原子核が崩壊すると、電子と「反電子ニュートリノ」が生じる。国際チームは09年11月までの約7年8カ月間に観測した反電子ニュートリノのデータから、地球内部の放射性物質から生じる熱は21兆ワットと計算したものです。

これは世界各地でのボーリング調査から算出された、地球の地表から宇宙に放出される熱量44兆2000億ワットの約半分に相当します。残り半分は、太陽系のちりが集まり、熱い原始の地球が形成された当時の熱と考えられるという。 [時事通信社]

大変驚くことですが、人類がこの地球上でやっていることがいかに小さいかを感じさせるニュースですね。


震災の前には、動物に異変が起きるのか

2011-07-05 | 科学

 

 今回の東日本大震災の直前には、野生動物の異常行動が見られていたそうです。

まず、鳥に見られた前兆です。宮城県の石巻市に30年以上住んでいる阿部さんと言う方が体験した前兆ですが、カラスの鳴き叫ぶ声があまりに大きく呆然となったそうです。御主人は漁師さんなので午前2時頃にはいつも出掛けます。震災当日もまだうす暗い外の中で「ギャー、ギャギャギャ」と飛び回っているカラスに驚いたそうです。また、佐藤さんは当日の10時頃から11時頃に、上空でけたたましい声を上げて激しく争うように飛んでいるトンビに異常を感じたそうです。その後約3時間後に強い揺れが襲ってきたそうです。

今度はクジラについての異常です。震災の1週間前に茨城県の鹿島市の海岸では小型クジラが54頭も打ち上げられたということです。

遠浅の海に迷い込んで砂浜に乗り上げたのではとも推測されましたが、地震との関係は定かではありません。けれど先のニュージランド大地震でも数日前に107頭のゴンドウクジラが乗り上げたそうです。動物の行動と地震の関係は、科学的には未解明ですがいつ起きるかわからない自然災害を察知する能力は優れているようです。

これまでに見られた災害前に確認された動物の異変には、次のものがあります。

明治の三陸地震では、三陸海岸一帯で記録的なマグロの大豊漁がありました。また、昭和に入ってからの三陸沖地震ではイワシの大群が海岸に押し寄せ、岩手県では大量のアワビが海岸に打ち寄せられたそうです。最近では、あの阪神大震災で犬や猫が異常に鳴いたり、おびえていたのが多く見られたそうです。スマトラ沖地震では観光地のゾウが雄たけびを上げて海岸から逃げ出したそうです。

こうした前兆にも気を配ることが大切で、自分たちの命を守る手段ともなりそうですね。