玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

ばなな居酒屋論争

2009年08月19日 | 日々思うことなど
ばなな居酒屋問題がネットで燃え広がっている。すでにちょっとした事件といえる。

よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。
はてなブックマーク - よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。
痛いニュース(ノ∀`):「私が人脈持ってる人間だとわからないの!?」…吉本ばなな氏のエッセイを紹介したサイトが話題に
J-CASTニュース : ワインの居酒屋持ち込みはあり? ばななエッセイに賛否両論
livedoor ニュース - "わたしには人脈があるの"! よしもとばななの一言がネットで炎上!

ばなな 居酒屋 持ち込み - Google 検索

「ばなな 居酒屋 持ち込み に一致する日本語のページ 約 71,700 件」。びっくりである。
しょうもない話だから最初に話題となったはてな内だけで終わるだろう、と思った私はカルーアミルクよりも甘かった。前の記事で「はてな限定」とか「小町化するはてな」とか言ってごめんなさい>はてなの人たち

「事件」そのものについては、割とどうでもいい。誰もが納得するような正解は多分ないし、それでちっともかまわない。
それぞれの居酒屋が持込を受け入れる(拒否する)度合いが10段階で1~10のどのレベルであっても営業の自由だ。客は自分の好みやそのときの事情に合わせて店を選べばいい。今回の悲劇(?)は店と客のマッチングがうまく行かなかったことに尽きる。
「誰が悪い」論争はおいといて、個人的に興味深かったことを書く。

● 論争になるかと思ったらバッシングになった
よしもとばななといえば海外でも名の知られた人気作家である。女性を中心に熱心な読者も多い。 …と思っていた。
ばななファンの人たちが無理やりにでも居酒屋事件を擁護して一歩も引かず、あちこちで議論が起きるのかと野次馬根性で期待していたけれど、意外にもばなな氏を庇う声はほとんど聞かれずバッシングになった。そういえば、最近よしもとばななの小説が話題になった覚えがない。
私はよしもとばななの本を一冊も読んだことがないので、彼女の作家としての価値はわからない。
だが、ばなな氏は公式サイトを持っていて、そこで日記を公開している。言ってみればブロガーである。
私もブロガーの端くれとして言わせてもらえば、ばなな日記の文章はずいぶんひどい。とても有名作家が書いたものとは思えない。私がRSSリーダーに登録している一般人や芸能人のブログ日記のほうがよほどいい。ああいう駄文を垂れ流していれば、かつてのファンがばななバッシングに対抗して戦う気力をなくしても無理はない。

● チェーン居酒屋に集まる支持
「ばなな氏は悪いけど、堅物の店長も感心しない」という喧嘩両成敗的な意見がかなり出てくるかと思ったらそうでもない。むしろ「マニュアル通りにやった店長は正しい」的な支持のほうが多い。ちょっと意外だ。
居酒屋に何年も行ってない私が言うのもなんだが、「チェーン居酒屋」という業態は世間で愛憎入り混じった視線で見られているのかと思っていた。ばなな氏じゃないけれど「融通が利かない」とか、「実はそれほど安くない」「料理がまずい」「サービス悪い」とか、「従業員をコキ使ってる」とかいった悪い印象を抱く人もいるはずだ。ばななファンではなくて「アンチチェーン居酒屋」の人たちがばなな側に立って居酒屋批判をするかと思ったら、そういうことは起きなかった。意外に愛されてるなチェーン居酒屋。
ばなな氏のクレームを改善のヒントに生かして…的な意見をいくつか読んだ。

お客様を見るか、利益を見るか - タケルンバ卿日記
居酒屋業界の人達が、今回の「ばなな祭り」にヒントが隠されている事に気づいているのかな - 煩悩是道場

それぞれごもっともではあるけれど、「ばななバッシング・チェーン居酒屋支持」のネット世論を見ると、むしろばなな氏みたいに面倒な客を切り捨ててサービスのマニュアル化を徹底するほうがビジネス的に「正解」なのかなという気がする(居酒屋に行かない自分が言っても説得力ないけれど)。


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3 コメント

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Unknown (あのさ)
2009-08-20 02:10:28
興味も知識も経験もないなら黙ってたら?
議論ごっこしたいなら、ディベート部にでも入りなさいよ
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親が親なら (すがり)
2009-08-21 00:15:07
子供は、ど馬鹿やの~
さすが麻原オウムを
擁護した吉本隆明の
娘やね。
公式に出てきて
あやまらんかい!
ボケ親子!
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いまとなっては (akzl)
2009-08-21 10:13:21
ブログ界隈というのがその「ディベート部」です。議論ごっこも悪くない。
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