玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

トラックバック無党派

2006年01月10日 | ネット・ブログ論
* 追記しました(1月12日)

トラックバックをめぐる「文化衝突」について見事にまとめられた記事。

トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか [絵文録ことのは]2006/01/06
リンクなしトラックバックが「アクセスを奪う」という表現についての補記 [絵文録ことのは]2006/01/08

「ことのは」の松永さんはトラックバックについての意識によってブロガーを4つのグループに分類している。
「言及リンク文化圏」
「関連仲間文化圏」
「ごあいさつ文化圏」
「SPAM文化圏」
さて自分はどうだろう、と考えてみたが特にどのグループにも帰属している感じはしない。
それぞれのグループに対する共感と違和感を数字にしてみる。

「言及リンク文化圏」 共感 70% 違和感 30%
正統派のトラックバックマナーだが、ときどき原理主義的で鼻につく。
これ「だけ」がトラックバックの使い方だとは思わない。

「関連仲間文化圏」 共感 40% 違和感 60%
それなりに楽しそうだが、あくまで仲間うちの慣習だろう。
これが常識になってほしいとは思わない。

「ごあいさつ文化圏」 共感 10% 違和感 90%
あまりにもムラ社会的。
モヒカン族のはしくれである自分は好きになれない。

「SPAM文化圏」 共感 20% 違和感 80%
スパムTBは迷惑で良くないが、やる人の気持もわからなくはない。
実を言えば自分もブログを始めたころにはあちこち大量にリンクなしTBを送っていた。
あれはスパムだ、と言われても返す言葉がない。どうもすみませんでした。

自分がトラックバックをもらったとき「いいTBだな」と思う基準を順に並べてみる。
1・面白い記事
2・関連性のある記事
3・記事内にリンクがある
「面白い記事なら、関連が薄くてもリンクがなくてもうれしい」(関連がありリンクされていればもっとうれしい)
「普通レベルなら、関連してなければ嫌だしリンクしてほしい」
「つまらない記事は、関連性がありリンクされていてもうれしくない」
ということになる。

自分の記事はせいぜい普通レベルの面白さなので、基本的には「関連した記事・リンクあり」の場合だけトラックバックしている。
たまに「これは面白い」「価値のある記事だ」とうぬぼれて「(関連なし)リンクなし」トラックバックを送ることもある。
どちらにしてもたいした事は書いていないので、「つまらない」と判断され消されても文句はない。

(追 記)
■ Before C/Anno D: FYIトラックバック、か
■ トラックバックの想定する受益者 @ 2006年01月 @ ratio - rational - irrational @ IDM

松永さんの記事がどちらかというと「製造者(ブロガー)主体」なのに対し、「消費者(読者)主体」のトラックバック論。
私にはとても納得いく考え方である。


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3 コメント

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Unknown (えっけん)
2006-01-10 11:53:16
松永さん自身「本当はもう少しそれぞれの文化圏が重なるところもあるのだが」というように、4つにきっちり分けられる事でもないんですよね。

…と、一応フォロー。

僕は無理やり区分すると「言及リンク文化圏」ですが、リンクがあれば良いってものでもないと考えているし。



一番ウザいのは、つまらないから/関連性を見出せないから消したのに、消された事に文句を言うやつ。
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Unknown (Unknown)
2006-01-10 15:09:49
ご挨拶文化圏は、たしかに読者としては見苦しい。

関連記事を読みたいのに、全然違う記事ばかりなので、そういう習慣を知らない頃は、スパムを放置してるのか、とさえ思った。

掲示板として使うならいいだろうが、専門記事を扱うブログではちょっと読者に迷惑な感じがある。
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Unknown (玄倉川)
2006-01-11 00:43:04
えっけんさん、Unknownさんコメントありがとうございます。



>えっけんさん

自分を無理やり分類するとしたら、うーん、関連仲間文化圏かな?

共感度は言及リンク文化圏より低いけれど、うるさいこと言わない寛容さ(いい加減さ)が私には馴染めます。

トラックバックを消すことについては「ご自由に」と思いますけど、明らかに「自分に迎合的か批判的か」で選別する人はみっともないですね。



>Unknownさん

「挨拶は人の基本です。挨拶のできない奴は社会人として半人前です」

…というようなことを語る立派な人があちこちにいて、私もうなずかざるを得ないのですが、ウェブにおいては挨拶は簡略でいいのではないかと思います。

というか、道端や店の中で挨拶合戦しているオバサンたちのようで鬱陶しいです。
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