昨年の春頃には、導入して数ヶ月の肥育牛に放線菌症が多発し、酷い時は30%程度に頬腫れの症状があり、その原因追及に獣医師とともに苦慮したものである。
その結果、大鋸屑やオーツヘイやバーリーストローなどを疑ったものである。
ところが、昨夏頃まで、多発し治療していた放線菌症が現在は、その名残が1頭いるだけで、新に発症した牛は昨夏以降全くいなくなったことに最近気付いた。
それで、何故放線菌症がなくなったかを考察してみると、一つの要因が浮かんできた。
それは、肥育牛用粗飼料をバーリーストローから稲わらに替えたことであり、その経過はそろそろ10ヶ月目になる。
ここでは、放線菌など何らかの菌類による影響も否定は出来ないために、確定したことではなく経過段階であるが、現況からバーリーストローであろうと考えている。
バーリーストローは、稲わらのように桿が硬くはないが、細くトゲトゲして素手で触るとかゆくなる。
そこらに何らかの原因があると判断している。
同症にかかった牛は、その70%程度は、治癒し難く食欲が若干低下するため、肥育成績は芳しくない。
稲わらの利用には、肥育の全期間給与した頃には、今回の効果とともに、肥育成績がさらに向上することを期待しているところである。
(・ω・)/
このブログに度々登場した放線菌症、
思っていたより遥かに多い患畜がいたのですね。
原因がはっきりしないトラブルは嫌なものですが、
原因さえ究明できれば後はその対策を練る事が…。
このまま放線菌症とおさらば出来る事を祈っています。
(b^-゜)